タイガー 甦る伝説のスパイ
2017年製作/161分/インド
原題または英題:Tiger Zinda Hai
2017年製作/161分/インド
原題または英題:Tiger Zinda Hai
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2024年11月2日アクション系インド映画の中でも最上級の面白さ。続編なので前作を観ておく必要があることはマイナスだが、前作も充分に楽しめる作品だ。
本作は、主演一人に全部盛りしがちなインド映画の中にあって、チームものの側面もあり中々珍しい。タイガーだけではなく他のサブキャラクターにも少しだが見せ場がある。
脚本も担当した監督は、このあと「バジュランギおじさんと小さな迷子」を撮るが、インドとパキスタンの融和、もっと広義に、人と人との輪を描きたい人なのかなと思う。
タイガーは家族を形成する始まりだが、その輪をもっと広げていく感じだろうか。
最近のインド映画はあまり踊らなくなってしまったので、まだマサラしてくれているこの作品は、マサラ映画好きの私にとっては本当に最高だった。
続編「タイガー裏切りのスパイ」も楽しみ。
イラクで過激派テロ組織“ISC”が病院を占拠し、インド人とパキスタン人の看護師たちが人質に。
ISCはアメリカ人ジャーナリストを殺害しており、アメリカは報復と鎮圧で空爆を決定。猶予は一週間。
インド諜報機関“RAW”はこの“ミッション:インポッシブル”にあの男を探し出し、任を託す。
その男とは…
タイガー!
インド発スパイアクション・シリーズと“YRFスパイ・ユニバース”の第2作目。
前作もそれなりに面白かったが、スパイ任務よりラブストーリー要素の方が濃くて、ちょっと不完全燃焼感が…。
だが今回は全てに於いて文字通りバージョンアップ!
やってくれる漢だぜ、タイガー!
あの逃避行から8年。組織を抜けたタイガーとゾヤは結婚し、子供も産まれ、オーストリアの雪山地方で穏やかに暮らしていた。
雄虎はオオカミの群れを素手で撃退し、雌虎は強盗をねじ伏せ、健在ぶりをアピール。
元上司のRAWの局長が訪ねてくる。8年も所在不明だったのに、あっさりと…。
タイガーはネット上にヒントを残し、今も世界の情報を収集。まだスパイの世界に戻りたいような、しかしRAWからの依頼は拒否。かまってちゃんなのか、面倒臭い奴なのか…。
が、ゾヤに説得され、任務を引き受ける。
作戦チームを結成。
ISC幹部が管理する石油精製所に作業員として潜入。
市街地でISCが仕組んだ少年自爆テロを阻止。が、仲間の一人が犠牲に…。
ピンチに駆け付けたのは、ゾヤ。
ゾヤもISIからの依頼を受け復帰。インドRAWとパキスタンISI、手を組んで人質救出に挑む…!
話も設定・展開も面白味が飛躍的にアップしたのは明白。
世界を揺るがす危機。タイムリミット、チーム、作戦、敵など前作に欠けていたスパイ映画要素が今回はしっかりと。
スリルやクライマックスの危機に次ぐ危機など見せ場も。
超人的アクションは言うまでもなく。俺様流サルマーン・カーンは勿論だが、要所要所のカトリーナ・カイフの方こそ光る。二人の肉体も躍動。
前作よりシリアス路線だが、それでいてユーモアやチームの絆もそつなく。歌やダンスは今回少ないが、MV風エンディングはお楽しみ。
インドで実際に起きた人質事件から着想。現実世界のテロや争いを反映させつつ、ISC指導者がアメリカを憎む理由、インドとパキスタンの協力など問題提起やメッセージが作品のクオリティーを上げた。
勿論今回も荒唐無稽やツッコミ所はあるが、前作ほど気にならない。
前作は日本公開されたが、今回は未公開。逆の方が良かったんじゃ…?(今年のGWにBS12で放送(日本初お披露目)されたのを録画し、今鑑賞)
ミッションは無事コンプリート、タイガーとゾヤの夫婦愛、ある一人を家族として引き取ったラストも後味良し。
前作を軽々と超えた虎のジャンプ力は驚異的!
タイガー 裏切りのスパイ
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