花緑青が明ける日に

劇場公開日:2026年3月6日

花緑青が明ける日に

解説・あらすじ

日本画家としての活動を軸にジャンルを超えてさまざまな創作活動を行ってきた四宮義俊が長編初監督・脚本を手がけ、フランスの気鋭スタジオ「Miyu Productions」との日仏共同製作で制作したアニメーション映画。

森の中にある創業330年の老舗花火工場・帯刀煙火店は、町の再開発で立ち退きを迫られていた。そこで育った帯刀敬太郎は工場に4年間立てこもり、失踪した父・榮太郎に代わって幻の花火と呼ばれる「シュハリ」を完成させようと奮闘している。一方、敬太郎の幼なじみである式森カオルは、過去の事件をきっかけに地元を離れ東京で暮らしていた。市役所に勤める敬太郎の兄・千太郎から連絡を受けたカオルは、帯刀煙火店の立ち退きが翌日に迫った夏の終わりの日に帯刀家を訪れ、4年ぶりに敬太郎と再会を果たす。彼らは戻らない時間と失われた絆を取り戻すようにぶつかりあいながら、幻の花火の秘密に迫るべく驚きの計画を立てる。その鍵を握るのは、美しい青色の顔料「花緑青」だった。

俳優の萩原利久と古川琴音が敬太郎役とカオル役でアニメ声優にそれぞれ初挑戦し、声優の入野自由が敬太郎の兄・千太郎役、俳優の岡部たかしが父・榮太郎役で声の出演。2026年・第78回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品された。

2026年製作/76分/G/日本・フランス合作
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2026年3月6日

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受賞歴

第76回 ベルリン国際映画祭(2026年)

出品

コンペティション部門 出品作品 四宮義俊
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映画レビュー

4.0 新たなルックを切り開いた

2026年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

近年、日本の商業アニメも様々なルックに挑む作品が増えてきた。これは非常に大胆な色使いと手法にあふれていて、ビジュアル面では本当に楽しい作品。一方で脚本に弱さはあるので、今後、その弱点をプロデューサーが上手い座組が考えて補っていけば、素晴らしい作家になれると思う。
美術がいい。雑然として生命力にあふれている。緑は自然の生命を代表する色使いだが、それをメインカラーに持ってきているからか、家も生きているような、そんな気分になる。
物語は町の再開発で立ち退きを迫られている家に籠城する若者たちが、幻の花火作りを試みるというもの。失踪した父親の思いでをのせるように打ちあがる花火のシーンは大変美しい。あの作画は大平晋也さんですかね。
原画の陣容はかなり豪華だった。新人監督の作品にこれだけの人材が集まったのは、どういう経緯だったんだろう。

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杉本穂高

4.0 日本画を描くアニメーション監督が挑む“火の芸術”

2026年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

斬新

花火職人と花火作りを扱う近年の映像作品は良作ぞろいの印象だ。ドラマシリーズ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」(2023、2024)、映画「火の華」(2025)、そしてこの「花緑青が明ける日に」。花火と映像はどちらも、光(と闇)と時間を操る表現形式なので、もともと相性がいい。そこに職人の話が加わると、技を身につける苦労、理想の花火を極める高揚と打ち上げの達成感、終わった後の寂寥(せきりょう)感といった劇的な要素が共感を呼ぶのだろう。

長編初監督・脚本となる四宮義俊は日本画家としてキャリアを築き、片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」では水彩画を担当するなど映像作品にも多く関わってきた。「花緑青が明ける日に」の画作りは確かに水彩画に近いタッチも認められるが、高畑勲監督の遺作「かぐや姫の物語」が“動く水彩画”を志向していたのに比べ、こちらは日本のアニメ表現と日本画を融合させつつ独自の表現を目指したように感じられる。発展途上とはいえ、本作のキーワード「守破離」(伝統を守り、改良し、新たに創造する)の精神を実践した四宮監督のデビュー作と評してもいい。

打ち上げられた花火の描写は映画の目玉にふさわしく、音響の演出も含めた壮麗さにうっとりとさせられる。いつまでも浸っていたい気になるが、光と音が消えて闇と静寂に戻る無常も含めての体験なのだ。花火も、映画も。

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高森郁哉

5.0 エモ堪らん

2026年5月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ドキドキ

めちゃくちゃ自分好みなので星満点にしときます
20歳前後の青年達の奮闘青春劇で、なんとも切ない終わり方が究っ極に心に響く…
恋愛要素無しで魅せられる点にも好感が持てて安心しました。

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しらげよね

3.0 きれいな映像で感動しました。 ただ、お話しのほうが、あまり感情移入...

2026年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

斬新

きれいな映像で感動しました。

ただ、お話しのほうが、あまり感情移入できなかった、

というか理解できなかった?

三者三様の執念のみなもとがどこからきているのかな?

もうすこし、わかりやすく作ってもよかったかも。

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うさぎさん