りりかの星
劇場公開日:2024年6月15日
解説
映画評論家・塩田時敏の初監督作品で、ストリッパーになりたい高校生の娘とその父親との葛藤と和解を、無声映画として描いた短編。
18歳になった娘の萌が突然ストリッパーになりたいと言い出し、激しく動揺する父親の泰造。萌は人の命を救いたいと看護専門学校への入学を希望していたはずで、泰造もそのために資金を積み立ててきていたのだ。萌は幼いころから理由も明かされず父親との2人暮らしで、母親のことを知らずに育ってきた。そんな彼女はある時、被災者を慰問する踊り子・小室りりかのあでやかな舞い姿をネットで見て大きな影響を受け、夢が変わったのだった。一方、眠れぬ夜を過ごす泰造はある時、女体の胎内にも似ためくるめく異界へと誘われ、そこであることを体感する。
萌役はAV女優として活躍し、ストリップ劇場にも出演している水戸かな。父親の泰造を「ヴァイブレータ」「月の満ち欠け」などの数多くの作品で知られる映画監督の廣木隆一が演じた。また、同じく映画監督の三池崇史も出演している。撮影は、黒沢清映画などで知られる名手・芦澤明子。
2024年製作/28分/R15+/日本
配給:ぴんくりんくフイルム、プロダクション
劇場公開日:2024年6月15日