傲慢と善良

劇場公開日:

解説・あらすじ

直木賞作家・辻村深月が現代に生きる人々のリアルな恋愛観と価値観を描いた同名ベストセラー小説を、藤ヶ谷太輔と奈緒の共演で映画化した恋愛ミステリー。

これまで仕事も恋愛も順調だった西澤架は、長年交際していた恋人にフラれたことをきっかけに、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く坂庭真実と付き合い始めたものの、1年経っても結婚に踏み切れずにいた。ある日、真実がストーカーに狙われていることを知った架は、彼女を守るためようやく婚約を決意するが、真実は突然姿を消してしまう。真実の行方を求めて彼女の両親や友人、同僚、過去の恋人を訪ね歩くうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知る。

婚活で交際を始めるも1年も将来を決めない“傲慢”な架を藤ヶ谷、親の敷いたレールの上で“善良”に生きてきた真実を奈緒が演じ、倉悠貴、桜庭ななみ、菊池亜希子、前田美波里が共演。実写映画「ブルーピリオド」の萩原健太郎監督がメガホンをとり、「ホテルローヤル」の清水友佳子が脚本を手がけた。

2024年製作/119分/G/日本
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2024年9月27日

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(C)2024「傲慢と善良」製作委員会

映画レビュー

4.0傷があるみかんは甘くなる

mさん
2025年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

27歳
女性なら言わずもがな、この年齢が直面している悩みを想像できるのではないでしょうか。

途中まで原作を読みました。グッサリと刺さる言葉と、何度読み返しても理解し難い言葉とが混ざり合い、つい目を背けてしまいました。最後まで読み切れずに、でもやっぱり気になって、そんな時に映画化が決まりました。なのに自分のうっかりにより映画館で観そびれ…(笑)、なんやかんやで視聴が今になりました。

私は今、仕事にやりがいをもち、自由に自分が好きなように暮らす幸せを感じている一方で、周りがどんどん結婚していき、いわゆる分かりやすい「幸せ」の形である結婚を夢見る自分もいて、周りと比べては勝手に肩身が狭くなり、自分自身を責め、未来に不安を抱き、時々生きている意味さえ分からなくなることがあります。洋服や車のような持ち物は人と違うもの、できるだけ人と被らないようなものを欲しがるのに、恋愛・結婚となると世間一般のようにできない、普通じゃない自分が嫌になります。自分に自信をもてることがあって、自分は人より優れていると思う部分もあって、何でこんな人に彼氏ができてこんな人が結婚できて、私にはできないのか、と心の中でいつも思ってしまいます。そんな自分が心底嫌いです。まさに傲慢です。今の私は婚活に奮闘していた時の真実と同じです。

映画のレビューでは無くなってしまいそうですので、自分のことはここまでに。
リアルな現代の恋愛・結婚観、人間の生々しさが苦しくなる程描かれている作品です。原作の方が言葉が強調されて胸に響いてきます。そして、映画は映像でリアルに胸に届きます。どちらも良いです。奈緒さん演じる真実、原作を読んで想像したそのまんまの真実でした。

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m

5.0嫌われないための善良は努力。傲慢さは時に人を素顔に導く。

2025年4月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

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あおねる

3.0何もなく無垢な2人の心

2025年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ムービー好き

3.5婚活ってなんなんだろう

2024年11月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

原作小説は未読で鑑賞。
ハイスペック男子が婚活をして、ある女性とお付き合いをし、結婚目前までせまるが、突如としてその女性が姿を消してしまう。そこから、本当の彼女の感情と自分に向き合っていくストーリー。
個人的には私自身も婚活サイトやマッチングアプリを利用したことがあり、リアリティがあるなと感心してしまった。
特に、「婚活は就活に似ている」という言葉。お互いが雇用者かつ就活生の目線で相手を見定める。このひとは本当に信頼できる人なのか、欠陥がないかを探している。相手を品定めするような傲慢さを持ちながら、表面上は善良な人物を繕う。まさにタイトルどおりのことが起こっているのが今の婚活市場であると本作は言っている。
ネットを通じて不特定多数の人と交流ができるようになった今、結婚という人生の一大イベントにおいて、多数の人の中から自分に合う人を探し出すのに労力を使うことは自然で、広く浅く知り合うためには善良を演じなければいけないし、相手が自分の理想に反した場合はすぐに切り捨てていく傲慢さも必要になってしまう。
作品中では、彼女が突如として家出してしまうところから、ストーリーが動いていく。
高スペックがゆえに、女友達も多く、彼女たちはよからぬ嫉妬や噂話を広めてしまう。それを心配する彼女と主人公自身も引く手あまたがゆえに、この彼女と結婚してしまって本当に良いのだろうかと揺れ動く。
色々あって、最終的にはお互いが思っている「こういう自分でありたい」と相手が「好いてくれる自分」にはギャップがありましたという結末。
婚活を通じて相手の本心にせまる純愛ストーリーだった。

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セッキーかもめ