劇場公開日 2005年6月18日

「落ち込んで失ったからこそ始めなければならない」バットマン ビギンズ Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0落ち込んで失ったからこそ始めなければならない

2024年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

クリストファー・ノーランがバットマンという作品を改めて作り直したシリーズ第1弾。
ストーリーからも、スクラップ&ビルドのテーマを感じる。
本作を視聴したヒース・レジャーが、バットマン役を断ったことを後悔するほどの名作。

権力者に忠実に仕える口元を隠す忍者たちは、おそらく各々の意見を述べることは歓迎されない。
対照的に口元を見せるバットマンは、誰にも仕えず意思があり意見を自由に言う。
口元のマスクは奴隷の象徴、言論封殺と関係がある。

ゴッサムシティは架空の場所だが、未来とも現代ともつかない。
もしかしたらそれは、公式の歴史から抹消された、かつて高度な技術を持っていた古代文明なのかもしれない。

クライマックスのモノレールのシーンは迫力満点。
レイチェルとブルースのラブストーリーも丁寧に描写されている。

Don-chan