「ノーラン監督によるエンタテインメント性と芸術性を両立させた稀有の作品」バットマン ビギンズ Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
ノーラン監督によるエンタテインメント性と芸術性を両立させた稀有の作品
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2005年クリストファー・ノーラン監督(彼の第4作)による2005年米英合作映画。脚本がノーラン監督とデヴィッド・S・ゴイヤー。撮影がウオーリー・フィスター、制作がノーラン設立のシンコピー、ワーナー等で、配給がワーナー。制作費が1.5億ドル。
出演がクリスチャン・ベール(ブルース・ウエイン/バットマン)、リーアム・ニーソン、ケイティ・ホームズ(レイチェル)、マイケル・ケイン、キリアン・マーフィー、ゲイリー・オールドマン(ゴードン巡査部長)、モーガン・フリーマン(フォックス・ウエイン産業科学部社員)等。
バットスーツのマントで自由に滑空するバットマン、カッコ良いバットモービルの造形・スピード感など、活劇として抜群な面白さだが、撮影フィスターの腕の良さからか奥行きの有るダークな映像が何とも魅力的で虜にさせられた。バットマン誕生の物語に説得力と正義だけでない複雑性を持たせた脚本も秀逸。ブルース・ウエインの幼馴染役のレイチェルも美しく且つ知的。
ノーラン監督が4作目にして、超大作のエンタテインメント性と芸術性を両立できる稀有な存在であることを、見事に世界に知らしめた。大好きなシリーズのスタート作品。
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