劇場公開日 2005年6月18日

「異色のヒーロー映画」バットマン ビギンズ ぐぅbowさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0異色のヒーロー映画

2018年4月23日
iPhoneアプリから投稿

主人公のブルースが正義とは何かを学びながらゴッサムシティを守るためにバットマンとして立ち上がるというストーリー。

コメディ要素が強いMCUなどのヒーロー映画とは対照的にとてもシリアスな雰囲気で物語が進んでいった。これはこれでとても良かった。
ビギンズという事もありバットマンが初登場するまで1時間ほど時間があった。ヒーロー映画の1作目はヒーロー誕生の過程を描く必要があるため必ずアクションが繰り広げられるまでに時間があり途中飽きてしまいそうになる。
が、さすがクリストファー・ノーラン作品。お得意の時系列シャッフルで1時間という長い時間を全く飽きることなく見ることが出来た。
また、その誕生秘話がとても深くバットマンの強い意思の要因を上手く描いていた。
そして、バットマン自体が完璧過ぎない点もとても好感が持てた。
何事も1人で成し遂げるわけではなく周りに支えられながら、そして頼りながら悪に立ち向かっていた。
そこがとても人間味があって良かった。

しかし、唯一アクションシーンが個人的にあまり好きになれなかった。
カメラワークが悪くカットが多い上バットマンのコスチュームが背景と同化しすぎて何が起きているのか分からなかった。

ヒーロー映画だがMCU映画のようなアクションやコメディを期待している方にはおすすめできない作品。(コメディ要素が無い訳では無い)
逆に、ドラマ系が好きでアクションとかにも挑戦してみようと考えている人にはアクション入門としてはとてもオススメの作品。

Ryo