アビエイターのレビュー・感想・評価
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【82.6】アビエイター 映画レビュー
作品の完成度
マーティン・スコセッシ監督による2004年の映画『アビエイター』は、20世紀を代表する異才ハワード・ヒューズの半生を壮大なスケールで描いた伝記映画。その完成度は、全体として極めて高い評価を得ている。物語はヒューズの青年期から壮年期、映画製作への情熱、航空業界における革新的な挑戦、そして強迫性障害という精神疾患との闘い、さらに政界との軋轢まで多岐にわたり、一人の人間の光と影を余すところなく映し出す。
映画は、ヒューズの栄光と没落、そして孤独というテーマを、綿密な時代考証に基づいた映像美と、役者の卓越した演技、そしてスコセッシならではのテンポと演出で融合させている。特に、ヒューズが直面する数々の困難、例えば航空機開発における失敗や、TWA航空買収を巡る政界の陰謀、そして何よりも彼を蝕んでいく強迫性障害の描写は、観客に深い共感と緊張感をもたらす。尺が長いという意見も散見されるものの、ヒューズという人物の複雑さと、彼が生きた時代の変遷を考えると、この尺はむしろ必要不可欠だったと言える。彼の破天荒な事業家としての顔、女性遍歴、そして精神的な苦悩が、重層的に描かれることで、単なる偉人伝に留まらない、人間ドラマとしての深みが増している。アカデミー賞では11部門にノミネートされ、主要部門での受賞こそ逃したものの、その技術面における貢献は高く評価され、作品全体の高いクオリティを裏付けている。
監督・演出・編集
マーティン・スコセッシの監督手腕は、この作品で改めてその非凡さを証明した。彼の演出は、ハワード・ヒューズという複雑な人物の内面を深く掘り下げながら、同時に当時のハリウッドと航空業界の華やかな側面、そしてその裏にある暗部を鮮やかに描き出す。特に、強迫性障害によるヒューズの精神的な崩壊を、視覚的・聴覚的に表現する演出は圧巻。繰り返されるフレーズや強迫的な行動を、時に幻想的に、時に生々しく描写することで、観客はヒューズの苦悩を追体験する。
編集は、セルマ・スクーンメイカーが担当し、彼女は本作でアカデミー編集賞を受賞した。スコセッシ作品には欠かせない存在である彼女の編集は、2時間49分という長尺にもかかわらず、物語に淀みなく、観客を飽きさせない推進力をもたらしている。特に、航空機の試験飛行や法廷での対決シーンなど、緊迫感のある場面では、巧みなカット割りとテンポで、観客の心臓を掴むような効果を生み出している。また、時代の変化に伴い、映像の色調が初期のヴィヴィッドなテクニカラーから、後半のやや色褪せたシネマスコープへと変化する演出は、ヒューズの精神状態の変化とリンクしており、視覚的な効果として非常に効果的だ。
役者の演技
* レオナルド・ディカプリオ (ハワード・ヒューズ役)
ハワード・ヒューズという多面的な人物を演じ切ったディカプリオの演技は、キャリアの中でも屈指の評価を得ている。若き日の傲慢で破天荒な実業家としての姿から、徐々に強迫性障害に蝕まれ、精神的に不安定になっていく壮年期の姿まで、その変遷を見事に表現。特に、潔癖症や特定のフレーズの反復といった強迫観念に苦しむ姿は、細部にわたる身体表現と表情の変化によって、その苦痛と孤独が痛いほど伝わる。公聴会のシーンでの、疲弊しきった姿から一転して、内なる狂気をはらみながらも論理的に自身の正当性を主張する姿は、彼の演技力の真骨頂を見せつけた。この役でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、惜しくも受賞は逃したが、その熱演は多くの批評家から絶賛された。
* ケイト・ブランシェット (キャサリン・ヘプバーン役)
伝説的なハリウッド女優キャサリン・ヘプバーンを演じたケイト・ブランシェットは、その演技でアカデミー助演女優賞を受賞。ヘプバーン特有の気品と独立心、そしてやや奇矯な言動を見事に再現。彼女の姿勢、声のトーン、そして細やかな仕草は、まさにヘプバーンが憑依したかのような説得力を持つ。ヒューズとの複雑な関係性、互いの才能を認め合いながらも、それぞれの生き方を貫く強さを、ブランシェットは繊細かつ力強く演じきった。特に、ヒューズの病状を理解しようと努める優しさや、彼を見守る複雑な感情表現は、観客の心に深く刻まれる。
* ケイト・ベッキンセール (エヴァ・ガードナー役)
ハリウッドのグラマラスな女優エヴァ・ガードナーを演じたケイト・ベッキンセールは、その美貌と内に秘めた強さを兼ね備えた演技を披露。ヒューズとの情熱的で破滅的な関係を、魅力的に演じている。彼女の登場シーンは、映画に華やかな色彩を添える一方、ヒューズの心の闇を浮き彫りにする存在としても機能。ガードナーがヒューズの異常性を理解し、しかしそれでも彼を愛そうとする葛藤を、巧みな表情と声で表現している。
* アラン・アルダ (ラルフ・オーウェン・ブリュースター上院議員役)
ヒューズを追及するラルフ・オーウェン・ブリュースター上院議員を演じたアラン・アルダは、その重厚な存在感で作品に深みを与えた。権力と政治的思惑に満ちたキャラクターを、時に冷静に、時に感情的に演じ分け、ヒューズとの対立構造を明確にする。彼のアカデミー助演男優賞ノミネートは、その演技が映画全体に与えた影響の大きさを物語る。
脚本・ストーリー
ジョン・ローガンによる脚本は、ハワード・ヒューズの波乱に満ちた生涯を、時代背景と人間ドラマの双方から深く掘り下げた構成が特徴。ヒューズが航空業界と映画業界という二つの異なる分野で革新を追い求める姿、そしてその裏で精神的な病に苦しむという対比が、ストーリーの核をなす。特に、彼の強迫性障害の発症から進行、そして公聴会でのクライマックスという流れは、一人の人間の内面的な葛藤を巧みに描き出している。
一方で、ヒューズの女性関係や、彼を取り巻く様々な人物との交流も丁寧に描かれ、彼の人間性を多角的に捉えている。しかし、膨大なエピソードを2時間49分に凝縮したため、一部の出来事や人物の関係性がやや駆け足に感じられる部分もある。それでも、ヒューズという特異な人物の生涯を、エンターテインメントとして成立させながら、その悲劇性をも描き切った点は、高く評価されるべきだ。
映像・美術・衣装
映像面では、ロバート・リチャードソンによる撮影が、1920年代から1940年代にかけての時代感を鮮やかに再現。特に初期のシーンでは、当時のテクニカラーを意識した鮮やかな色彩が用いられ、映画の黄金時代を彷彿とさせる。後半になるにつれて、色調が落ち着き、やや退廃的な雰囲気を帯びることで、ヒューズの精神的な変化とリンクする視覚効果を生み出している。
美術は、ダンテ・フェレッティとフランチェスカ・ロ・スキアーヴォが担当し、彼らは本作でアカデミー美術賞を受賞した。当時のハリウッドのセット、豪華な邸宅、そして航空機の設計室など、細部に至るまで徹底的な考証に基づいた美術は圧巻。特に、ヒューズが籠もる無菌室の異様な雰囲気は、彼の精神状態を象徴的に表現している。
衣装は、サンディ・パウエルが手がけ、彼女もアカデミー衣装デザイン賞を受賞。当時のファッションを忠実に再現しながらも、登場人物の個性や内面を反映したデザインは秀逸。ヒューズの洗練されたスーツ、ハリウッド女優たちの華やかなドレスなど、その一つ一つが物語の世界観を構築する重要な要素となっている。
音楽
ハワード・ショアによる音楽は、物語の壮大さとヒューズの孤独、そして狂気といったテーマを巧みに表現。オーケストラを用いた重厚なスコアは、航空機が空を舞うシーンでは雄大さを、ヒューズが精神的な苦悩に苛まれるシーンでは緊張感と悲壮感を演出する。特定の主題歌は設けられていないが、ショアのスコアは作品全体に一貫したトーンを与え、観客の感情を深く揺さぶる。特に、ヒューズの強迫性障害の描写と連動するような、反復的で時に不穏な旋律は、彼の内面の葛藤を聴覚的に表現する効果的な手段となっている。ハワード・ショアは本作でアカデミー作曲賞にもノミネートされた。
受賞歴
第77回アカデミー賞において、最多の11部門にノミネートされ、以下の5部門で受賞を果たした。
* 助演女優賞 (ケイト・ブランシェット)
* 美術賞
* 撮影賞
* 衣装デザイン賞
* 編集賞
また、第62回ゴールデングローブ賞では、作品賞 (ドラマ部門)、主演男優賞 (ドラマ部門:レオナルド・ディカプリオ)、作曲賞を受賞。英国アカデミー賞では作品賞、助演女優賞、プロダクションデザイン賞、メイクアップ&ヘアー賞を受賞するなど、主要な映画賞で高い評価を得ている。
作品 The Aviator
監督 マーティン・スコセッシ 115.5×0.715 82.6
編集
主演 レオナルド・ディカプリオA9×3
助演 ケイト・ブランシェット A9
脚本・ストーリー ジョン・ローガン
B+7.5×7
撮影・映像 ロバート・リチャードソン A9
美術・衣装 美術
ダンテ・フェレッティ
衣装
サンディ・パウエル A9
音楽 ハワード・ショア A9
マグロのような一生
今日は一日家に籠る日となったため、普段チャレンジしづらい長い映画を鑑賞。スコセッシ映画ってどれも3時間近くあるからなあ…
ハワードヒューズという人物の成功と挫折を描いた本作。ブルータリストのラースロートートのトラウマから、ほんまに実在してるんやよね?と調べてしまった💦笑
地球上の富の半分を持つ男と言われているらしい。ディカプリオもイケメンやけど、このハワードさんもイケメン。どことなく似てるかもしれん。
ディカプリオ、ケイトブランシェットと私の大好きな俳優さんが出演しているのでそれだけでも見応えあり。私も潔癖気味なところがあるので、気持ちはわからなくもなかったが、手を洗いすぎて血が出るシーンはゾッとしてしまった。あとビンのシーンも…ハワードヒューズはまるで鮪のように一生泳ぎ続けないと死んでしまう人なんやろうなあ。何かに挑戦し続けてこその人生。成功者の孤独はよく映画の題材にもなったりするがこの映画もまさに。果たして幸せと言えるのか?キャサリンとのすれ違いもとても切ない。
ディカプリオ熱演もこの映画でもアカデミーは取れなかったんやなあ。
精神に異常をきたしながらも、公聴会では理路整然と攻めまくる強さ。これこそが成功者の強さなんやろうなあ。見応えはあったけれど長い映画やった🎬
とにかく長い。
西村寿行・・・好きだったな~
謎の大富豪ハワード・ヒューズの半生を描く物語。
ハワード・ヒューズについては随分前から名前だけは知っていました。西村寿行作「去りなんいざ狂人の国を」に「人間嫌いの大富豪ハワード・ヒューズが、カリブ海の孤島を要塞化して・・・」という設定があったからです。勿論、それはフィクションだったのですが、それもあって、彼をサイコでマフィアのような犯罪組織のボスだと思い込んでいました。無知って怖いですね・・・
作品は、主人公の映画と空への情熱を活写。そしてその対比として、人間関係の拙さもしっかりと描写。そのコントラストがしっかりとしていて、見応えがあるドラマに仕上がっています。
最終的に精神崩壊してしまうヒューズ。しかし映画ではクライマックスに公聴会やハーキュリーズ゙飛行艇離陸を持ってくることでカタルシスを堅持したことにも好感です。
ただ、長い。長すぎます。もう少しテンポをあげても、完成度は下がらないと思うのですが・・・
私的評価は4にしました。
いくらお金があっても病気には勝てないか
最近のレオ様の映画を見てきたせいか、このアビエイターでのレオ様の声の若いこと。
実話ということでハワードヒューズに興味を持ちました。
潔癖症というのを知った前提で観ていたが、最初らへんはたいしてレオ様の演技が潔癖症じゃなかったから首を傾げた。
なぜなら潔癖の自分は階段の手すりやら飛行機の機体をスーーとあんなに素手で触れない。他にも細かいところでは潔癖症の演技がちょっとなってないなぁと思っていた。
だがだんだんと悪化する様子をみて、ハワードも途中から悪化したんだろうと納得。
スティーブ・ジョブスでもハワードヒューズでも、
あんなに莫大のお金があっても病に苦しんで治療することができなかったのを見て、健康に優るものはないなぁとつくづく思いました。
映画はまぁまぁ有名人の一生を描いたといった感じで普通と言えば普通であった。
残念ながら 女優さんが
戦前のハリウッドから活躍した
戦前のハリウッドから活躍した、大富豪で航空家で映画家。
スコセッシらしい、音楽とファッションにも拘った史実ドラマです。
ハリウッドの裏側も少し描かれていて興味深かった。
名前だけ知ってた有名なジーン・ハーロウも、グウェン・ステイシー演じる役として出てきます。
面白かった♪
この映画を観てから調べたのですが、
ここで描かれてないハワード・ヒューズの晩年も、映画化したら絶対に面白そうだし、むしろ映画化すべき!!
ジーン・ハーロウも、マリリン・モンローの憧れの人で、映画化されるべき数奇な人生だし、ぜひ映画化を!!
あと、劇中に出てくるハワード・ヒューズが関わった『死の天使』や『暗黒街の顔役』とか、他の映画も観たいと思いました。
掘ったら、いろいろ面白いモノが出てくる人だな、興味深い♪
ハワード・ヒューズって♪
“地球上の富の半分を持つ男”
と呼ばれたらしいです。
Howard Robard Hughes Jr.
アビエイターの意味と、宇宙ロケット
2004年12月公開
スコセッシ監督が本作を取った狙いは何なのでしょうか?
テーマは一体何だったのでしょうか?
単なる伝説の男の一代記という映画だったのでしょうか?
観終わってもしばらく疑問符でいっぱいなままでした
しかししばらくたってようやく自分なりの答えがやっとのことでまとまりました
スコセッシ監督は、この稀代の大金持ちの人生を通じて、アメリカの理想、成功者の在り方を描こうとしたのです
これもまたアメリカの歴史の側面を描くことに他ならないのです
アビエイターとは飛行士のこと
はるか上空から、地上の姿を見下ろす男のことです
地上にいては見えないものが見える男なのです
ハワード・ヒューズは金の力で大空を高く高く飛行する男なのです
映画業界は、アメリカの文化の根幹
航空業界は、戦後アメリカ経済の機関車
どちらも外の世界にオープンなようで、実はクローズな世界
内輪の人間だけで動いている世界だったのです
そこにヒューズは、空から舞い降り、その手を奥深く入れて自分がやりたいこと理想とすることを追求して実現してみせた物語なのです
前半は、映画業界に挑む彼の姿を描きます
飛行機で大散財する彼はまるで、ドン・キホーテのようでもあります
キャサリン・ヘップバーンやエヴァ・ガードナーという超有名女優との浮き名のシーンには映画ファンなら誰しも興味津々になるでしょう
キャサリン・ヘップバーン役のケイト・ブランシェットは、本当は全然似てないのに凄く似て見えます
細くて背の高い姿形の立ち振る舞いが彼女そのものに見えます
その話し方までそっくりなのです
物まねショーかよと笑うほど似ているのです
ぜひ吹き替えでなく字幕版でご堪能下さい
しかしキャサリン・ヘップバーンファンとしては
彼女はもっともっと美人なんですけど!プンスカ!なんですが・・・
後半は、パンナムに対抗する大航空会社を作っていく姿を描いています
パンナムは、いまはもうない航空会社
1991年に破産して、多くの職員と機材はアメリカン航空と、ユナイテッド航空に継承されています
しかし、日本ならJAL に相当するアメリカのフラッグキャリアーだったのです
つまりアメリカを代表する会社であったです
パンナムは権力と癒着してハワードを排除しようとしますが、ヒューズは敢然と闘いを挑み勝利するのです
冒頭の幼少期の母親とのいきさつ、強迫性障害などについての描写は、彼の人間としての説明であって、それ自体がテーマでは有りません
いろいろな問題を抱える一人の人間であるということです
稀代の英雄であることは間違い無いことなのです
アメリカ人の成功者の一つのモデルなのだと思います
つい先日の2021年9月16日、民間の宇宙ロケット「クールドラゴン」が打ち上げられました
3日間も地球周回軌道を宇宙飛行し無事帰還してきたと大きく報道されました
このスペースX社という民間宇宙ロケット会イーロン・マスクは社は、大富豪のイーロン・マスクが興した会社です
その少し前の7月にはAmazonの創業者にして大富豪のジェフ・ベゾスも、自らのロケットで宇宙に打ち上げられていました
この二つのニュースに接して、初めてスコセッシ監督が本作で撮りたかったのはこれだったのだ!と、遂に理解ができた気がしたのです
この二人の大富豪は正に21世紀のアビエイターたらんとしているのだと思います
ハワード・ヒューズを目標として乗り越えて行こうと野望を燃やしているのだと思います
アメリカの成功者とはこういうものである
それをヒューズが示しているからなのです
これもまた強迫性障害なのかもしれませんが・・・
著名経営者の伝記
空を飛ぶことに全力な富豪
夢を突き詰めた人生にチェアー!!
無茶苦茶な人間。雲が必要だから探し出せって、あなた…。でもそれすらもかなえてしまう。
こんなハチャメチャな人に、よく会社の男どもはついていくなあ。気象学者のおじさんがラストにも出てきて笑った。
一見ハチャメチャだけれど、共通の夢があるのかな?
強迫性障害等、何度もピンチに陥るけれど、そのたびによみがえる。
強迫性障害とか、あの女性との付き合い方の背景がちらっとしか出てこないので、その点消化不良で☆1つ下げました。
わがまま・嫌味男の半生とみるか、博打よりもきわどい状況に、その情熱と才覚で乗り切った痛快劇とみるか。途中はグダグダしてるけれど、だからこそ余計に後半の痛快劇にスカッとします。
でも、スカッとしたところで終わらないところが…。
それまでは、ネガティブな感情が高まると発症していたのに、あの成功場面でなぜ?
「未来」ってところで過去の思い出とつなげたかったのかな?
レオ様の演技は、まだ映画をたくさん見ていないせいか、『ギルバートグレイブ』を超えるものはまだないけれど、この作品も動と静、光と闇を描き切って最高です。
手の洗い過ぎには注意しましょう・・・
潔癖症がひどくなった患者のドキュメンタリーを見たことあるけど、どうしたらこんなに社交的で大胆なハリウッド監督・航空会社買収・華麗な恋愛遍歴をする男になるのでしょうか?実話なのだからすごいとしか言いようがありません。肉料理を見ると発症しているようでしたけど、ここだけは精神が病んでいく過程と溶け合わないような気がして・・・もう少しこの病気をメインにして欲しかったです。
圧巻は、燃料切れによる墜落(不時着)シーンなのですが、これよりも終盤における公聴会の議論の方が印象に残りました。ヒューズは何も考えずに思いつきで行動してたように思ったけど、ここまで記憶してるとは・・・ただ者じゃないですね。
それにしても長かった。『地獄の天使』みたいにもっとカットすればいいのに・・・
ギャングオブとウルフオブの中間
ギャングオブとウルフオブの中間といった感じの印象でしょうか。まじめ過ぎず、ふざけすぎず、で安定感がある。
レヴェナントでオスカー獲りましたけど、あらためてスコセッシ作品群のいずれかでディカプリオにあげておくべきだった、と誰もが思っていたのでは。
題材のせいか多少ドラマ性に欠けるが、そのなかでも本作はふさわしい。作品としてはシャッターアイランドのほうがおもしろいですけど。
素、なんじゃなかろか?
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