パレード

配信開始日:

パレード

解説

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督が長澤まさみを主演に迎え、この世から旅立った人々から残された人々への思いをテーマに描いたオリジナルのヒューマンドラマ。

瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子。離ればなれになったひとり息子の良を捜す彼女は、道中でアキラという青年や元ヤクザの勝利、元映画プロデューサーのマイケルらと出会い、やがて自分がすでに亡くなっていること、未練を残して世を去ったため、まだ“その先”に行くことができずにいることを知る。そしてアキラたちもまた、さまざまな理由でこの世界にとどまっていた。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を捜すパレードに参加したことをきっかけに、少しずつ心が変化していく。

自らの死を自覚し、次第に運命を受け入れていく美奈子役を長澤が務めたほか、青年アキラ役を坂口健太郎、ヤクザの勝利役を横浜流星、映画プロデューサーのマイケル役をリリー・フランキーがそれぞれ演じた。そのほかの共演にも寺島しのぶ、田中哲司、森七菜、黒島結菜、中島歩、若林拓也、深川麻衣、でんでん、舘ひろし、北村有起哉、木野花、奥平大兼と実力派キャストが集った。撮影は、藤井監督と数々の作品でタッグを組んできた今村圭佑。Netflixで2024年2月29日から配信。

2024年製作/132分/日本
配信:Netflix
配信開始日:2024年2月29日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
脚本
藤井道人
エグゼクティブプロデューサー
坂本和隆
企画
河村光庸
プロデューサー
佐藤菜穂美
道上巧矢
行実良
アソシエイトプロデューサー
長井龍
撮影
今村圭佑
照明
平山達弥
録音
根本飛鳥
美術
宮守由衣
装飾
森公美
衣装
宮本まさ江
ヘアメイク
橋本申二
ポストプロダクションスーパーバイザー
山川健太郎
CGプロデューサー/デザイン
平野宏治
VFXスーパーバイザー
吹谷健
カラリスト
石山将弘
スーパーバイジングサウンドエディター
勝俣まさとし
リレコーディングミキサー
浜田洋輔
編集
古川達馬
音楽
野田洋次郎
主題歌
野田洋次郎
助監督
黒柳祥一
スクリプター
丹羽春乃
キャスティングプロデューサー
田畑利江
キャスティング
山下葉子
制作担当
宮下直也
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2月29日(木)Netflixにて世界独占配信

映画レビュー

3.5朝日座ロケが効いている

2024年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

未練を残して死んだ人間が「その先」に行くことができずに亡霊のようにさまよっているという設定で震災を描く点で、『天間(てんま)荘の三姉妹』にも近い作品。あるいは是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』を思い出す人もいるかもしれない。こういう生の世界と死の世界の狭間という感覚は日本以外にどれくらいあるんだろうか。あまり西洋的な感覚じゃないのかもしれないとふと思った。 この作品では、子ども一人を残して震災で命を落としたシングルマザーが主人公で、他に様々な理由で未練を残した人々とのやり取りを描く。リリー・フランキー演じる男は映画プロデューサーで、未完成の作品を完成させるというエピソードが出てくるのだが、亡霊と「映画という虚構的なあわい」の親和性を活かしていて、主人公のエピソードよりも全体の中で光っている。それは全体としてバランス的にどうなのかという気もするのだが、気持ちのいい作風なので良いかな。 福島県南相馬市にある朝日座でロケをしているのだが、これが大変良い効果をあげている。かつての生者たちがかつて映画館だった場所につどい、映画という虚構を見つめる。このシーンはなかなか味がある。震災後に朝日座を訪れたことがあるのだが、「ニュー・シネマ・パラダイス」のような「夢の跡」を感じさせる場所だった。本作のロケ地にピッタリだと思う。

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杉本穂高

3.0こういう事あるかもしれない

2024年12月1日
スマートフォンから投稿

私達に見えていないだけで、こういう事はあるのかもしれないなと感じさせる映画でした。 震災で亡くなった方々なども心構えなどなく、いきなり日常が奪われ途絶えてしまう。心が彷徨っていつまでもこの世に留まっていてもおかしくはない。 何だか悲しくもあり、温かみも感じる映画でした。

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wataridori76

4.0悲しみと喜びのパレード

2024年10月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

現世にやり残した事がありあの世へ行けない人が集う廃れた遊園地。そこではそれぞれの想いを胸に秘めながらも楽しそうに暮らしている。 成仏できない人、と聞くとだいたいは幽霊のようなものを想像するけれど、この映画では真逆のポジティブな存在として描かれる。ここに希望を感じた。仮に死に切れなくとも、この映画のような場所があるんだと思えるだけで救われる。 ひとり1人の想いに区切りがつき、あの世へと旅立っていく。そのドラマに胸が熱くなる。生きている者も亡くなった人も、それぞれの痛みや悲しみを抱えていることが分かる描き方がより切なさを感じさせる。 イジメられ自死を試みた高校生ナナが一命を取り留め、映画「パレード」を製作するメタ構造もこの世とあの世がどこか繋がっているような気がしてあたたかい気持ちになった。 派手さはないけれど、アップショットで微妙な表情の変化を表現するシーンが多く印象的だった。 そしてそんな難しい演出を支える豪華な俳優陣。 誰かにこの映画の良さを伝えるのは難しいけれど、なんだか良い映画だったなぁ。

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ヨーク

2.5死んでも死にきれない

2024年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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背中にエンジン