無名のレビュー・感想・評価
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匂いは有れど視点はドライ
今起こっている戦争を"他人事"にしない為にも観ておいた方が良い作品。但しかなり複雑なので、ある程度の予習は必須かもしれない。そんな最中に展開されるアジアンスパイノワール。そんな映画としての重厚なエンタメの側面も見事なので、肩ひじ張らずに観るのもまた良し。本土、というよりかは香港映画のニュアンスが強いので、そこまでプロパガンダフレーバーがくどくないのも好評価。お試しあれ。
てんこ盛り過ぎ
トニー・レオンはこういう大文字の歴史ではなく、ひっそりした静かでやさしい儚い、でも確かな、一人一人が愛しいお話の中でこそ生きる俳優だと思います。カンフーもスパイ映画も何でもできる役者さんだけれどそこは彼の居場所ではないと私は勝手に思っています。この映画で彼は色んな帽子を被っていたけれどあんまり似合ってなくてそれも残念でした。でもトニー・レオンの笑顔を見ると幸せになってしまう。
最初は理解しようとしたし時間軸グルグルも楽しんだけれど、途中でもう諦めて映像のみを楽しむことにした。それが最後はアクションになるし音楽が大袈裟でちょっとげんなりしてしまった。
ワン・イーボーのセリフ「あなたにはずっと日本軍の軍服を着ていてもらわなくては困る、見分けるために」は、タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」でブラピが最後、クリストフ・ヴァルツに言ったことと基本同じだ。この映画の中の唯一のブラボー台詞でした。
とはいえ、この映画は中国映画。香港映画ではない。それが心から悲しい。広東語を浴びるほど聞きたかった。(普通話ともいう)標準北京語と広東語では響きもメロディーも語彙も違う。私は広東語できない!でも愛と気合いでわかる!
これは2回目の鑑賞必須!
オッペンハイマーに遜色ないくらいの映像美と編集マジックに彩られたスタイリッシュな作品。
前半は完全に置いてきぼりだったけど、この人敵?味方?と監督の手のひらの上で転がされ、翻弄されながら、手に汗を握る。気がつくとどんどん構造がわかってきて…
これは2回目鑑賞の時はまた気づかなかったことに気づいて、全く違う鑑賞体験になるやつ。配信が待てない…のでまた劇場に行ってしまうかも(笑)
そしてさすが中華作品、場面場面で美味しそうなものがたくさん出てきて空腹で観に行った私はいろいろ食べたくなりました(笑)
背中に馬鹿でかい日の丸がついたシャツ
日本軍の兵士が野営をする場面。
背中に直径30CMほどある日の丸がついたおそろいのシャツを着ている。
これはありえない。ふざけるにも限度がある。
習近平プロデュース作品なのだろうか、このような演出をしないと
中国国内ではヒットしないのか、あまりに下品。
国家の命令で命を落とした庶民(日本軍の兵士)への共感がなければ、
プロレタリアのインターナショナリズムは成立しない。
マルクスが中南海に怨霊となって現れるぞ。
日本の敗戦後、大東亜共栄圏を謡う日本の将校が、田舎へ帰ってのんびり過ごすと豹変して、その場を去ろうとする場面がラストだ。
それを許せないとして殺害するのは納得できる。この映画でいい場面は最後だけ。
助演男優賞 ワンコ
トニー度 5
レオン度 5
脚本 1
演出 2
撮影 2
音響音楽 3
美術 2
検閲とかあるのか?映画製作状況知りませんが、脚本がダメダメで全てがぶち壊しでした。
登場人物も色々出てくるけど、誰?て感じ。
二重スパイの話か、何の話なのか、フックが無いので、映画に入りこめず、それでいて時間軸飛びまくりなので、飛ばすのいいけどほとんど無意味。映画というより思想の映像化て感じでした。
色々な映画を引用?(しかもベタ過ぎ)じゃあ自分達のオリジナリティは、てなると何にもなかった…だからスカスカ。
廃墟の都市で片足の無いワンコの演出が唯一良かったです✨
無題
スパイノワールという文言に惹かれて観に行きましたが、時代背景の複雑さや中国万歳のオーラについていけずで乗れなかったです。
作中で日本語と中国語のまま会話できているところに強烈な違和感を感じてしまい、そのままならともかく、普通にイーボーさんが日本語喋っていて、じゃあどうやって会話できてたんだ?と監督がそこをコントロールできてなかったなぁと思いました。
アクションシーンはとても素晴らしく、狭い空間を活かしたものがあってそこはとても良かったです。
リアルな殴り合い、本気で殺そうとする目線だったりと豪華なものでした。
エンドロールの曲、字幕がついてるのかなと思ったら本国の歌詞のまんまというところでまたズッコケてしまいました。何も分からん…。
もっとこの時代について知っておけば…なんてところはあるんですが、流石にこの時代ピンポイントで中国の文化を知るってのは難しいなあとなって劇場を後にしました。
鑑賞日 5/13
鑑賞時間 17:20〜19:35
座席 F-6
加トちゃんペ
娯楽映画としてはよくできているし、女優さんはきれいだし、チャン·ジンイー Jingyi Zhang なんかビビアン·スー Vivian Hsu 似でかわいいし、森博之って俳優(初見:無名?)が藤竜也や渡辺謙並にかっこいい。
面白かった。
だが、
加トちゃんペ
完全にナメられてる。
おちょくられてる。
原題は hidden blade.
青龍刀抜いてきたね。
全然隠してない。
トニー・レオンがガレッジセールのゴリさんを経て、最初から中川家兄に見えるのがちょっと淋しかったなぁ。
カンフーアクションは悪ノリ気味。
ワン・イーボーちょっと線が細いけど、色気あるね。
最近はすっかりぼっちキャンプ芸人のヒロシに似てなくもないけどね。
片足切断された可哀想な犬は汪兆銘の象徴として描かれていたんでしょうね。
大昔から一筋縄ではいかない中国大陸の二重、三重スパイアクションはフィクションなのかノンフィクションなのか謎めいていて面白かった。
ノーランフォロワーか?!
時系列がポンポン飛ぶので、初っ端から解り辛い。諦めてスタイリッシュ・イヌ・ノースリーブそしてミルフィーユ? を堪能しようと観ていくとやっと最終盤で納得出来てほっとした。
しかしアクション凄い・・カーテンで窒息攻撃、留め金が一つ一つ外れていくとか、ネクタイ首絞めとか見た事ない。トニーレオン相変わらずイイ顔してるなぁ。
スパイノワールという名のヘンテコ映画(←褒めてる)
スパイノワールと言いながらも誰が何のためにスパイしてるのか時間の魔術師ノーランさんの真似っこのよぉでアッチにコッチに時間を動かすから観てる側がついていけてるような置いてきぼりになってるよぉな……なんともヘンテコな映画。
でもそのヘンテコ部分をさて置いたとしても、詩的な言い回しだったり、絵画的な美しさだったり、ある種のホラーとも思えるようなキモやグロの連続で色んな種類のゾワゾワがずっと続いてた😂
とりあえず、ワン・イーボーは360度どこから見ても整ってた。だんだんターミネーターに見えてきた。
トニー・レオンは水道橋博士にしか見えなかった。
周迅💕如懿〜❤ ❤ ❤
もう少し親切設計で…
なんとなくで観てるとめちゃくちゃ面白そうなんだけど、国民党・共産党・日本軍それぞれにスパイがいて、それぞれに二重スパイだったり因縁があったりと、ちゃんと理解しようとすると複雑で分かりづらいのに説明が少ない…
更に時系列まで弄られるとさ、ホントに分かんなくなっちゃったよね。あれ、このシーンあれより後だったんだ…とかね、普通に思ったよね。沢山あったし…理解が難しい…何年のことです、ってのもたまにしかテロップ出ないしさ…
そういう意味で、もう少し親切設計でお願いしたい…
間違いなく面白いんだから、もう少し親切設計にして欲しかったな、ってのが正直な思いです…邦画みたいに説明し過ぎもつまらないけど。
役者さんたちの芝居はもう間違いないし、特にチャン・ジンイーさんの美しさは出色。「あなたがここにいてほしい」も良かったよね…
マダムの鑑賞率95% 満席でした
トニー・レオンとワン・イーボーのファンだろうか
男は私以外2人くらいしかいなかった
スパイ物語にこんなに女性が集う理由は
主演の二人の魅力に尽きるのだろう
映画は純粋に面白かった
最初に細切れのようにシーンが展開していくが
後半にそのシーンで何が起きていたかを全部回収してくれるので
わかりにくいという事は無い
このシーンの切り取り方が、より物語を面白くしている
あと、女性ばっかりの空間に2時間以上浸りたい男性にも
おすすめする(冗談です)
惜しい
予告編はとっても面白そうだったのに、なんか前半は日本人役キャストのひどい演技と、要らなそうな描写が散見され、せっかくのスタイリッシュな美術や照明がもったいない。
中盤の婚約者が動き出したあたりから面白くなり、銃撃戦からのテーブルやカーテンを使った、往年のカンフー映画を彷彿とさせる体術戦は面白かった。
若い方のワン・イーボー、はじめましてだったけど、冷酷そうな顔つきが良かった。
もはや自分以外、全員敵なんじゃないかという緊迫感は良かったけど、無駄を省けば120分以内に収まりそうなのが残念。
終盤の窓際の黄色い照明と、お菓子屋のプロダクションデザインはすごく好み。
CCP色の政治道具。
香港が政治的に法的にメインランドチャイナと同質化して行く中で、大好きな香港映画界も当然の様に政治プロパガンダの道具になった事を確認できた事を寂しく思いますよ。トニーレオンは良い役者なのは変わらないけどね。
香港映画=中国映画 というのを実感
もはや香港映画、というジャンルはなく、中国共産党の下で作成される中国映画に取り込まれているんだと実感しました。
トニー・レオンは香港映画のスターだったんだけどな。。
オープニングのたくさんの制作会社のマーク見ただけで、中国共産党バンザイで終わること必然、なので、トニー・レオンは汪兆銘の日本軍傀儡政権の諜報員やってるけど、実は二重、三重スパイで最終的には中国共産党員=無名のヒーローなんだろうと予想したら笑えるくらいその通り、ワン・イーボーがどんな役割でどんな動きをするのかが話のキモだろうと思ってみていました。
日本が降伏して渡部とともに刑務所送りになったときには日本軍と一蓮托生かと思ったら、そうくるか、と再度ひっくり返って面白かった。満州国が簡単に滅亡した理由を聞いたときにはおおーと思った。日本人が最終的に間抜けなのは中国映画の定番ですかね。
時間が前後するが、印象的な場面で目印にしてどの時間帯の話が分かるようになっており、あまり混乱はないがトニー・レオン、ワン・イーボー、森博之以外の登場人物の、特に女性が誰が誰やら見分けがつきにくく、南果歩似がトニー・レオンの奥さん=蒋介石側の寝返り男の同居人で特殊工作員、とだけ覚えて、彼女じゃないほうがイエの彼女、という見分け方で見たらなんとか分かった。
トニー・レオンとワン・イーボーの派手でしつこいアクションは見ごたえがありました。
渡部役の森博之は知らない俳優だと思ったら、拠点は中国らしい、役に合っていたので中国映画で日本軍人役で重宝されてそう。
日本軍の残虐行為に目を背けたくなった。「君が代マーチ」は運動会のBGMでよく掛かるが、第日本帝国皇国皇軍感で満ち満ちていて、平和な運動会にかけるなよ、と思った。が、日本軍の兵隊役の日本語は大分頑張ったと思う。汪兆銘政権の工作員は多分日本語が分かるだろうし、渡部も中国語が分かると思うが、聞く分には分かるが言いたいことは母国語でないと言い切れないというのはよくあることなので、渡部が日本語を話し、工作員たちが中国語で話して意思の疎通ができているのは不自然ではないと思う。
英語タイトルの、「Hidden blade」ですが、映画の内容が分かってしまうよう。
イエが、途中までは日本軍・渡部の懐刀、日本軍撤退後は中国共産党フーの懐刀、この映画の主役はイエ、ということがタイトルに出てたんですね。
ワン・イーボー、綺麗でぞくぞくしますね、元(今も?)アイドルなんだ!?
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