ゴジラ-1.0/Cのレビュー・感想・評価
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陰影の表現力が格段に上がりもはやゴジラー1.0/Cは芸術の域に達していた!
余計な情報(色)が無くなったおかげで物語に深みが増して緊張を強いられるがこの映画の世界に没入できた(笑)
もはやゴジラは神だった!!
登場人物が、特に敷島がカラーより数段かっこよかった!!
これを見ずしてゴジラー1.0は語れない(笑)
初代ゴジラを思い出した
昨年のカラー版を見たあとでの白黒版。細かいディテールはカラー版のほうが把握しやすいが、初代ゴジラに繋がるという意味では白黒もありかと。
音楽の凄味
カラー版と比べて、モノクロ版の方がゴジラの存在感が増した様に感じた。
その為か、後半で流れるゴジラのテーマ曲によって湧き上がる恐怖や畏怖といった感情が、桁違いに大きくなって感じた。そして、それによってゴジラに立ち向かう人々の覚悟、意思の強さがより際立って見えた。
終戦から時が経ち、初代ゴジラの上映時の様に怒りや憎悪、恐怖というものは実感を伴った共感を得られなくなっている。そんな現在に於いても、それらを追体験させ続ける この曲の凄さを思い知らされた。
高評価にとても驚き
アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したのはおめでたいことです。それはそうと作品全体を評価するなら個人的には駄作ですね。高評価されていることにとても驚きがあります。
予告編を見た程度の予備知識だったのですが、「焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ」なんてオフィシャルサイトにあったので、戦後復興し始めた東京を理不尽に壊しまくるのだと思ってたら、ゴジラが暴れるのはほとんど海。まあ最近のプロモーションなんてそんなものですね。これが一番残念だったかな。
さて。
ゴジラのシーンに気になる点は散見しますが(立ち泳ぎできるのかよ!とか、再生能力早すぎないか?とか)、それは『怪獣映画だから』と割り切るしかありません。怪獣映画の鑑賞の基本です。一方で、ゴジラ不在のドラマパートについては『怪獣映画だから』『エンターテインメント作品だから』と私には許容できませんでした。
この作品、多くの時間でゴジラが出てきません。人間ドラマに大部分を割いています。なのにキャラクターが深堀りされず、どうにも感情移入することが難しい。人物像の解釈を見る側に委ねられるのは最近のB級作品に多いような気がしますが、それにしても解釈に必要な描写があまりに浅い。だから話が進むごとに溜まっていく違和感が心地悪く、早い段階から白けてしまいました。
戦後の混沌を乗り越える強さを感じるキャラとして登場した典子が、敷島の家に転がり込んでからというもの、同一人物とは思えないくらい常識的なか弱い女性に変貌してしまう。
特攻逃れの苦悩をあれほど引きづった敷島が、破壊に巻き込まれ典子死亡を誤認してから別人のように覚悟を決めてしまう。典子への愛情がどれほど重いものなのか描くことなしに。
敷島と典子の生い立ち(どのような両親のもと、愛を注がれて育ったのかなど)をちゃんと描かず、ひょんなことから暮らすことになった赤の他人同士が、血のつながりもない子供をわが子のように育てる。
もう書き出したらきりがないくらい、そういうものがある。「あー、早くゴジラ出てこないかなー」と怪獣の登場を欲求不満のはけ口とするような2時間でした。
それと。俳優の方に非はありませんが、神木氏、浜辺女史には「戦後の焼け野原を生きる人物」を演じられる重みがない。戦後復興期という日本近代史においては特級の混沌さと死生観を必要とされた時代を演じるにはミスキャストだと感じました。
シリアスさとライトなエンターテインメントさ、そのどちらも取りに行ってるけど半端に終わった感じです。ドラマパートの制作側の意図が伝わらないのは私の感性の問題なのかもしれませんね。
浜辺美波は昭和の大女優なのか
モノクロでも迫力が落ちなかったのは、流石アカデミー賞ノミネート作品の映像技術だと思った。
だが一番驚いたのは浜辺美波を白黒映像で見ると、きちんと昭和の時代を生き抜いた人に見えることだった。むしろ彼女の持つ古風なアイデンティティは、この時代にこそジャストフィットしていると感じた。
ALWAYSといい、山崎監督は昭和を描くのが本当に上手い。
監督がモノクロ版を発表した意図を探りながら観てみるのも楽しいかもしれない。
アレンジバージョンとして良し
モノクロ版で2度目の鑑賞。
自分は基本リピートで劇場に足を運ぶことはしないので、これ自体なかなかの異例なことです。
2度目でもまったく飽きること無く楽しめ、本作のできの良さに、「国内でももっと話題になって良いのに」とあらためて思う。
なお、モノクロ版はモノクロ版の良さがあるもののの、はじめて観るならやはりカラーの方をオススメする。
227 白黒でも迫力は変わらない
カラー版を観た時は4DXSCREENだったので、実のところ
壁面もどんなんかな~と注意散漫に陥る。
なのでスクリーンは小さいながらも集中できたかな、と。
全然総天然色でなくてもマイナスはなかったし
迫力も充分。
隆之介ヘタレ、美波ちゃん綺麗、Gカッコイイは
二度目鑑賞でも全く変わらず
てことは演出に筋がキチンと出来てるという事でしょうね。
カラー版と違う目線を探していましたが結局
面白かった、で終わっちゃったつーの。
80点
イオンシネマ近江八幡 20240128
モノクロも良い
もともと最初の大戸島とかモノクロに近い中で映えるシーンも多かったが、戦時、戦争直後の雰囲気をより印象づける映像になった気がする。
カラー版というか初回に観たときは気づけなかった台詞や表情も楽しめた。
浜辺さんは昭和の女優系で一番映えるかと思ったけど、神木さんの方がより精悍に映った。
アザとか強調し過ぎでは、、。
志村喬がカメオ出演してても違和感ないほど
カラー版を見たのちにモノクロ版を鑑賞。他の人のレビューでも指摘されていますが、カラー版よりも役者の表情がくっきり感じられ、感情移入できました。神木隆之介の目力に唸らされましたし、浜辺美波の大時代的な演技はいっそう昭和の女優ぽく役にはまって見えましたし、子役の泣き顔には心がぎゅっとなりました。東京の焼け跡など、白黒のほうが臨場感を感じたのは不思議でした。2回目の鑑賞でストーリーを追うのに頭を使わなくて済んだので、その分、画面の隅々まで細かく認識できたからかもしれません。
あと、心配なのは、Bluray化された時にカラー版とモノクロ版を別商品にしたりするセコい商売しないかどうかだけです。両方欲しいですから。
よりドラマが奥深くなった終戦の真ゴジラ
昨年観たマイナスワンは、自分史上最高のゴジラ作品だったけど、モノクロ映像にすることで全く別の作品になっていることに驚きです。奥行きのあるモノクロ画面は昔のポーランド映画のような重々しさがあり、登場人物のアップの表情や演技を際立たせているので、よりドラマ感が盛り上がります。むしろゴジラのシーンが脇になった感じで、もはや怪獣映画の域を超えて重厚な人間ドラマです。カットもセリフもそのままなのに、カラーからモノクロに変えただけで映画が違う表情になるんで、全く新鮮な気持ちで映画を観ることができました。映画って面白いな。
本命
MAD MAXのモノクロ版が衝撃的だった。
だから期待してた。むちゃくちゃ。
そして期待以上だった。
ファーストカットが飛び込んできた瞬間、現実味が増すと思った。モノクロの絵にどんな作用があるかは分からない。俺の何がそう誤認するのかは分からないのだけれど垣根を飛び越えた感じだ。
ゴジラはむしろCG感が上がったようにも見えた。
だけど…
本編では泣かなかったんだけどなぁ。
ラストに至り大号泣だ。
戦いに向かう男達が熱い。
残される女達が尊い。
死ぬ事が名誉とされた時代に、死場所を探し死に方を探した男達。
もう、ゴジラなんてオマケもいいとこだ。
『生きろ』こんな単純な投げかけが、深々と胸に刺さる。まずはそこから。
『屈するな』と同義に聞こえる。
震電のコクピットでゴジラを直視する敷島。
その目には怯えはない。
ゴジラも死も彼を挫く事はできない。
そんな事すらどうでもいいんだ。
意思を貫く強さに泣けた。
カラー版も凄かったのだけど、なんで俺がこんなに感動してるのかが分からず…。
物語は知ってる。
何がどうなるのかも忘れてない。
でも、なんだ?むしろ一回観てるからか?
ドラマがダイレクトに飛び込んでくる感覚。
揺さぶられまくりだ。
日本人にはモノクロが合ってるのかしら?
たしかに寂れた感じはありはしたが…謎だ。
ただ
MAD MAXもゴジラもカラーよりも、モノクロ版ではの方がドラマティックに感じ、結果大号泣だ。
シンゴジラにも引けを取らない良作。
ビジュアルと音響は満点。
まずはスクリーンで体感できて良かった。
その実在感たるや見事。
恐怖の対象としてのゴジラを堪能できました。初見がモノクロ版だったというインパクトも相まって没入できました。ストーリーは好みがはっきり分かれそうです。
ビジュアル的な所だと。
恐怖演出、スケール感の表現共に見事という他ありません。個人的な感覚としては、劇場で初めて「宇宙戦争」を見た時以来の絶望感を味わう事が出来ました。
ただし、ゴジラを生物として描こうとしているのか。怪物として描こうとしているのかは不明瞭なままでした。
ここは作品のテーマに寄せての意図的なボカシかもしれませんが、個人的にはモヤモヤが残りました。
ストーリーは良くも悪くもセカイ系というか、非常に寓話的な側面が強いです。
なので終戦直後というリアリティ重視の舞台立てや表現に反して、ごくごく個人的な感情の機微が中核になっています。
ここは上手くいっている点も、失敗している点もどちらもあるように感じました。
主人公に感情移入しやすいように主観に寄り添ってるので、展開的にはカタルシスを得やすいと思います。(この辺りは欧米でウケが良さそう)
逆に言うと主人公補正が過ぎるので、せっかくのリアルな映像すら嘘っぽく思えてしまいます。
私はこの点で後半は興醒めしてしまう部分もありました。
また、台詞回しや演出に関しても山﨑監督の良い部分と悪い部分どちらも出ています。
アルキメデスで見られたようなダイナミックかつリアリティのある演出がある一方。まるで金八先生のような、悪い意味で邦画的な過剰なセリフ回しに辟易する事もありました。
このように、良い点悪い点どちらもある作品であり、好みは割れると思います。
それでも総合的に高評価を付けざるを得ないくらいビジュアルが素晴らしいです。
賛否色々述べましたが、まずはスクリーンで鑑賞する事をオススメします。
個人的にはもっとアルキメデス寄りな、ヒロイックさを欠いたバランスだと更に好みだったと思います。
当時のドキュメンタリー映像でも見ているかのような錯覚ができるので、その点ではモノクロ版がオススメです。
モノクロ効果でゴジラ&俳優の表情に集中!さらに時代背景が活きる。
モノクロ良い!
アラというのも変だけど、
カラーだと、
やはり俳優さんちの肌ツヤが良すぎる感が否めないところが
気にならないし、返って陰影が生かされて美しい。
戦時下の昭和の時代の装飾が
作り物に見えてしまう部分なども隠されて、
時代背景のリアル感が増したし、
風景よりも
ゴジラの表情も含めて、
人物の表情に魅入るというか、集中できて、
あー、こういう目をしてたんだー、
みたいな新たな発見もできて、観て良かったです。
いわゆるノスタルジーを感じる方向けの作品かな?
今年37本目(合計1,129本目/今月(2024年1月度)37本目)。
(ひとつ前の作品は「千年女優」、次の作品は「砂の器」)
カラー版はいわゆる轟音シアターの類で見て、ちょっと耳をぶっ壊しそうになったので、普通の設備の映画館で見てきました。
細かいところはわかりませんが、実質的にモノクロ放映版という扱いで、かつ通常の映画をモノクロで放映するということがおよそもって存在しないので、モノクロで放映することに意味がある、あるいは、このように成り立ちが特殊な映画はそうすることでノスタルジーを誘うといったものがあり、もっぱら本作はそれであろうと思います。
ストーリー自体は元の作品(カラー版)とほぼ同じだったはず。多少違っていても気が付かない範囲だし無茶苦茶な脱線はしません。
ただ他の方が書かれていたことですが、この「ノスタルジーの演出」である故へのモノクロ放送のため、映画館の施設や席どりによってはモノクロが非常に薄く感じられるというトラブルはあるようです(座席変更お願いします、といったやり取りが他の映画よりも多かった)。ただこれは「座席を変更する」という通常は(合理的理由がないと)許されないものに対して本作品が「そもそも予約している人がいないなら」、作品の性質を考慮して映画館が独自に定めた裁量でもあり、かなり珍しいケースではなかろうか、と思います。
できるだけ大きな映画館で真ん中あたりに座るのがおすすめではないかな(私は足がよくないのでお手洗いに近いほうの席をいつも選ぶ)といったところです。ただ、その「濃淡が感じられにくい」ということはあっても「まるで作品として見られない」ということはないと思います(もしどこで見てもそうであれば客観的に欠陥状態なので返金なりされるはず)。
こういった「映画館の設備や映画館の座る席によって極端に見える見えないが変わる」という変な一面があるので(本映画以外でモノクロ映画を見るのは、よほど昔の作品の復刻版上映、それもミニシアター程度しかない??)、公式サイト等も確認の上、まず「公式サイトにリンクしている動画サイト(youtube)のレベルで」モノクロで楽しめうるかという点は確認することは確認することをお勧めします。
なお、作品そのものは「実質的に」カラー版と変わらないしあれもこれも書くとネタバレ度合いが高くなるので省略します。
昔の日本人に敬礼。
物語の筋書きなどは自分が今更書いても仕方ないので書かないが
太平洋戦争の記憶を爺ちゃんから聞いて育った自分としては
見ていてちょっと辛くなってくる様な印象だった。
身内が死んでいろいろな想いが交錯する中
他人同士でも助けていかないとどうにもならなかったと言うリアルな土台がある。
皆んないろいろなトラウマを抱えてそれでも毎日生きていくしかないから
皆んな肩寄せ合って生きていた。
それでも自分のやってきた事に対して悔悟の念があり
その為に前に進めない人物もいたと思う。
最初主人公のところに1人の女が転がり込んできたが
何年も赤の他人が同棲している様な状態で
最初若い男女が同じ屋根1つにいながら
何も無いと言うのは不自然じゃね?と思ったのだけど
これはつまり自分の家族にしてしまうと
いつか戦争の精算をしようとした時に死ねなくなると言う想いから
敢えて結婚していなかたんだと分かり
ちょっとグッときた。
このゴジラは完全なるフィクションなんだけど
なんか背景としたものはもの凄くリアリティーのある話で
その意味ではグッと来っぱなしであった。
うちの爺ちゃんの戦争体験の話を思い出しながら
見入っていた。
見ていて1番堪らなかったのは
小さな子供に泣かれているシーンだった。
自分が子を持つ親ということもあるのかもしれないけど
どうにもやりきれない気分になる。
でも自分が親代わりになる事は出来ないのだ。
自分が親になってしまったら
命が惜しくなってしまうから。
ゴジラの描き方はまさに圧巻で
まるで神の如き存在感だった。
特に熱線を出す時の有り様はそれを見ているだけで
あーこりゃあダメだぁと諦めたくなる感じだった。
最後の最後で本当の家族になるシーンでは
涙が止まらない。
こんな人達が沢山いたんだろうなと思うと余計に泣けた。
物語はフィクションなのにその土台となっているのは自分の爺ちゃんや親世代の話で
いろいろ戦後は大変だったんだろうなと思うと
自分達の祖先に感謝せずにはいられなくなる。
1つ気になった事があるとすれば神木隆之介他の俳優さん達はやはり現代人であって
どこか線が細いところがある。
その点が仕方ないとは言いながらやっぱりこう言う時は胴長短足の日本人体型がいいよなあと思っていた。
その意味では安藤サクラの存在はちょっと頭一つ抜きん出ていたかなと思う。
まあそれは無いものねだりだから仕方ないと言えば仕方ない。
でも映画としてはまるでフィクションとは思えない出来の映画で
なんか墓参りでお礼を言いたくなる気分だった。
小さな子供を泣かす様な社会や戦争ははダメだと思う。
マイナスがこんなにプラスになるとは…
ゴジラ-1.0 はIMAX 初日に観ているが、当時の評価は見る視点で1〜満点であった。
カラー版の評価がそんな風に個人的には微妙で、-Cを見ようか先日も30分ぐらい映画館の前でうろうろして結果見るのをやめた。でもやっぱり観ます。
前回はゴジラ映画としての自分の期待感と実際の世界観等の乖離が大きく理解出来ない所が多かったが、今回2回目ということでその点は理解できていた。
映画の時代背景は戦中戦後、1954年ゴジラ1作目はモノクロ映画でカラーは一般的ではなかった。その頃に思いを馳せて観ることはとても自然の事と思う。そしてモノクロと言う事でゴジラという物体の異様さ、或いは威容さが際立っていたと思った。灰色の画面から黒い物体が突如現れる。スゴイ!
観て良かった。
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ゴジラの背びれや咆哮後の熱線のみに色を付けたパートカラー版も見てみたい!
3回目です。
何度見ても最高です。
カラーを白黒にしただけでは、白黒フイルムの限界が見えますね。
昔の白黒フイルムでは、雨がフイルムに写らんから黒くしたり、どうらんで明るくしたり、やたらとライトを当てたり苦労していたので暗くて見ずらい所も有りましたが、この時代を表現するには白黒ですね。
違和感なしですね。
最近の作品でモノクロというのは見ることが無いのでどうか?と思って見に行きましたが全く違和感もなくむしろこっちの方がリアルに感じたかも。
カラーに続いての2回目なのでストーリーもよく伝わってきました。
今回初めて4DXで見ましたが遊園地の様な感じですね。それも面白かったですよ。
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