カオルの葬式

劇場公開日:2024年11月22日

カオルの葬式

解説・あらすじ

ひとりの女性の死をきっかけに、彼女の葬儀のために集まった人々の感情が露わになっていく様を描いたダークコメディ。

女性脚本家のカオルが亡くなった。彼女の遺言には、10年前に離婚した元夫の横谷が喪主になるようにと記されていた。知らせを受けて東京からカオルの故郷である岡山にやってきた横谷は、そこでカオルの遺児である9歳のひとり娘、薫と出会う。カオルの葬儀には、脚本家であった彼女のマネージャーや、プロデューサー、先輩や親友、そして葬儀を取り仕切る婦人会や地主一家などさまざまな人が集う。そんななか、嵐の夜にある事件が起こる。

岡山県北部にある寺を主な舞台に、昔からの風習が残る葬儀と、いまを生きる人々の姿を色あざやかに描き、第19回大阪アジアン映画祭にてJAPAN CUTS Awardを受賞。製作にスペインやシンガポールのスタッフも参加した国際共同製作作品で、監督はこれまでに数々のドラマの演出やプロデュースを手がけてきた湯浅典子。

2023年製作/100分/G/日本・スペイン・シンガポール合作
配給:ムービー・アクト・プロジェクト、PKFP PARTNERS
劇場公開日:2024年11月22日

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映画レビュー

4.0 ◇失われた時(岡山)を求めて

2025年9月6日
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鑑賞方法:映画館

 先日、出身校の同窓会事務局よりダイレクトメールが届きました。同じ高校の卒業生である湯浅典子さんが監督を務めた映画のイベントがキネカ大森にて開催されるというお知らせ。邦画はそれほど熱心に追いかけているわけではないですが、映画関係者を生で見ることが出来る機会に期待が膨らみ出掛けてみました。

 作品は、若い女流脚本家の事故死。遺言に従って実家の岡山の山村で進行する葬儀の顛末。故人を偲ぶ参列者たちそれぞれの思い。断片的記憶、無意識記憶が岡山の閉塞的共同体の中で折り重なるようにランダムに再生されていく物語です。

 数年前に、私も父親の葬儀で故郷の岡山に帰ったことを思い出しました。夏休みを挟んだ忌引で過ごした二週間程度の岡山の時間は、大学時代から故郷を離れて三十数年の中でもっとも長くて、自分の人生にとっても特に色濃い記憶、時間となりました。

 ほんとに「田舎じゃけぇのぉ」温暖で平和な岡山は、地域として自己完結しているような大らかな独特の風土を持っています。葬儀の厳粛な喪に服する空気とは裏腹なのんきな地域性は、故人を偲ぶ物語の舞台として皮肉です。

 私自身の個人的記憶の断片、映画の中の登場人物それぞれの記憶の断片、トークイベントにて語られる映画監督や出演者たちの映画製作する上での記憶の断片。それぞれが混ざり合って、私の中で特別な化学反応を起こします。忘れがたい映像体験として、記憶の奥底で仄かに鈍い光を放ち続けそうです。

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私の右手は左利き

3.0 過去の記録を残すならいいのかも

2025年7月13日
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鑑賞方法:映画館

コロナ禍でお葬式の形も大きく変わり、私が現役時代のように「会ったこともない故人の葬儀に休日に出向く」「初めて会って(多分この先一生会うこともない)人と結構長い時間を過ごす」などいう経験はこれから先、ほぼ姿を消すのではないかと思いました。そういった意味では過去の時代の記録としてはいいのかなと思いました。

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ひろ702

1.0 難解だったけれど面白かったということもなくて

2025年3月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

難解でした。
難解だったけれど面白かった、ということもなくて、あんまり面白くなかったです。

主役は関幸治さん。
井浦新さんみたいな雰囲気の役者で、割りと良い演技でした。ヒロインの一木香乃さんも、妖艶で良かった。

でも、全体として、今日は、この映画を観に来て良かったな、とは思えなかったかな。

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ねこたま

1.0 理解し難い

2025年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

女性脚本家の葬儀に集まった人々の感情の対立を描いたヒューマンドラマ。ストーリーが今ひとつ分かり難く、いったい何をみせられているのかよく分からなかった。ダラダラとメリハリの無い展開で終始睡魔との戦いが続きました。

2025-21

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隣組