サン・セバスチャンへ、ようこそのレビュー・感想・評価
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今回は???
出来不出来がはっきりしている
ウディ・アレンの新作。
今回はハズレかなぁ。
’
スペインのサン・セバスチャンの
風景はため息が出るほどキレイだし、
イングマール・ベルイマン、フェデリコ・フェリーニ、
ルイス・ブニュエル、オーソン・ウェルズ、
ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、
クロード・ルルーシュらの名画をオマージュして
魅せるアイデアは秀逸。
俳優たちもいい。
でもストーリーが‥‥。
’
熟年の冴えないおっさんが少年のように
恋をするという話なんだけど、
笑えるほどのエピソードもないし、
切なくなる甘酸っぱさもないし、
うーん、だらだらしてるんですよね。
御年88歳で新作を撮ってるだけでも
すごいけど。
次回作に期待します。
あ、でもあの風景は、スクリーンで観る価値十分ですよ。
ハイソでセレブな熟年夫婦の不倫騒動 名作映画のオマージュシーンの数々
ウッディ・アレン脚本・監督作。
映画祭が開催される街、風光明媚なスペインのサン・セバスチャンを舞台に、ハイソでセレブな熟年夫婦の危機を描く。
アレンの分身である主人公が、ひと時の恋を夢見てあたふたする様がなんとも滑稽。
いくつになっても夢見ることは同じか。
妻役で、「フェイス/オフ」「バウンド」のジーナ・ガーションが出演。
懐かしい。久々にお見掛けしましたが、変わらぬ美しさ。
映画祭にちなんで、数々の過去の名作映画の引用や、シーンの再現など、わかりやすいオマージュシーンが楽しい。
しかし、主人公が夢の中で日本映画を薦める場面で、他の人たちの反応が気になる。
海外の映画批評家・映画業界の中では、日本映画を推すのは、知ったかぶりか、知識をひけらかしているようなもので、イタイということですか???
その場では面白く感じたけれど
鑑賞中は楽しく拝見していたのですが、後から考えるとなんだかモヤモヤしてくる作品。
ウディ・アレンの作品はよくそんな気持ちにさせられるのですが、これまで自己分析ができていませんでした。
主人公の懐古主義には苦笑い…奥さんの気持ちがちょっと分かるような気がします。
60年前の映画の話ばかりされても、ちょっとね〜!
俺が悪いのか
なぜ自分で撮らなかったのか?
bug bite
やっと公開された。3年待った。
スペインのサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、妻の浮気を疑う売れない小説家がさまざまな妄想夢とともに、プチ恋愛をするライトコメディ。88歳になるウディ・アレン監督の、肩に力を入れず、映画のマーケットに阿るようなケレンを皆無とした、独特の枯れた演出芸で魅せきる逸品だ。特に、映画祭という祝祭空間に集う「映画で儲けることしか考えてない俗物ども」を冷笑しまくる。イケメンの新進監督の広報担当である妻が、その監督によろめいているのも達観しつつも、しかし偶然出会った美人の女医に心を惹かれていくという、アレン流の「恋愛は倫理より熱情」なテーマはきちんと提示している。アウォーレス・ショーン演じる主人公はアレンを投影しただろう、ハゲでチビでデブなユダヤ人というルッキング。それでも堂々と女医への恋心を示すのは立派。アレン監督が若い時代なら自らが演じたかった役柄だろう。特に早口で畳みかけるような台詞廻しの技は、ウォーレスでは再現できていなかった。
本作で目玉は、主人公が夢見る、妄想する過去のヨーロッパ映画の名作のシーンだ。「市民ケーン」「8 1/2」「突然炎のごとこ」「男と女」「勝手にしやがれ」「仮面/ペルソナ」「野いちご」「皆殺しの天使」「第七の封印」の有名な象徴シーンをモチーフに、突然モノクロスタンダード画角となって登場する。音楽さえもニーノ・ロータであったりフランシス・レイであったり。それが全てパロディとして爆笑ものだ。「第七の封印」に至ってはチェスをする死神が、主人公に長生きの秘訣を語って消えていく。古き良き20世紀中盤の、作家の想いが強烈に描かれていた名作へ夢を見て、その憧れで一杯になりつつも、現実は「興行収入の話題」しかしない映画祭のミーティングへ主人公は背を向けていく。もちろん、コマーシャルなハリウッド的なるアメリカ映画界に失望し続け決別し、遂にはニューヨークを根城に製作を続けたたウディ・アレンの生きざまが、この作品のテーマでもあるのだ。
「字幕付きの映画しか見ないw」ウッディアレンの映画愛が詰まった作品
#me to運動で業界から干されたという話もあったウッディ・アレンだが、何とか上映に漕ぎつけることができたのは日本が米国よりも差別やハラスメント意識が低いからだろうか。
都内でも上映館数が極めて低かったが、それらの理由からか日比谷の映画館では外国人の鑑賞者がいつもよりも多かった様な気がした。
ウッディ・アレンの映画は数十年間観たり観なかったりを繰り返しながらというくらい自分の中の打率は低め。
近作の「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」は面白かったが、多分自分にとって主人公や登場人物に共感しにくい設定が多い事が理由だと思ってる。
本作も多くのアレン(が主役の)映画に見られるように主人公は理屈っぽいインテリの中年小男(おそらくアレン自身だが今回は+ハゲ)だが、そもそも夫婦間のバランスがとても悪くリアリティに欠けるし、恋に落ちた相手との釣り合いも全然取れておらず、成就する気配が全く感じられない。
それを敢えて面白い設定と捉え、理屈をこねながら相手を振り向かせようと奮闘する姿が滑稽で面白いのだろうが、残念ながら今回も深く刺さるまでには至らなかった。
「8 1/2」「男と女」「市民ケーン」「突然炎のごとく」「第七の封印」「ペルソナ」「勝手にしやがれ」辺りまではわかったが、クラシック映画に入り込む不思議体験が絶妙なオマージュでアレンがいかに欧州の映画(字幕付き)が好きかが伝わった。
奥さん役のジーナ・ガーションが1回以外浮気はしてない、からの2回、3回、結局4回したっていうセリフは少しツボったw。
サンセバスチャンの風景をもっと見たかった。
完成度は高いけど、その分、テンション低し。愛が通わないパートナーと...
完成度は高いけど、その分、テンション低し。愛が通わないパートナーとの悩み。女性の悩みに付き合う形で相手に接近するストーリー。でも美女が好き、など、繰り返されてきたパターン、という意味では、自己分析は徹底されていない。神経質、などの弱さをさらけ出しつつ女性の気を引いている手口は、一回ならいいけど、反復されると反感あり。ただ、多くの引用他、知的。さらにセリフの喋らせ方やセリフ感はフェリーニだ。
涙が出た
君たちはどう生きるか アレン版
アレンが出演しない映画は、素直で見良い。
今回は彼の人生観や映画論、結婚論などの半生が、
クラッシックシネマにストーリー中に老人の妄想としてリメイク、コーラージュされて作品に融合し展開進む、
そのセンスが堪らなく笑えます。
出てきた全てのクラッシックシネマを理解しないのが残念だったが、
鑑賞者としてどれだけクラッシックシネマを発見できるか試してみてください。
アレンが偉大な映画人だとガッテン!
(・∀・)
サン・セバスチャンへ、ようこそ
ウッディ・アレン監督が、
スペイン最大の国際映画祭であるサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、
妻の浮気を疑う映画学の大学教授が体験する不思議な出来事を描いたコメディ。
ニューヨークの大学の映画学を専門とする教授で、売れない作家のモート・リフキンは、
有名なフランス人監督フィリップの広報を担当している妻のスーに同行して、サン・セバスチャン映画祭にやってくる。
リフキンはいつも楽しそうな妻とフィリップの浮気を疑っているが、そんな彼が街を歩くと、
フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」の世界が突然目の前に現れる。
さらには、夢の中でオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」、
ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の世界に自身が登場するなど、
クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々と巻き起こる。
アレン作品の常連俳優ウォーレス・ショーンがリフキンを演じるほか、
ジーナ・ガーション、エレナ・アナヤ、ルイ・ガレルが顔をそろえる。
サン・セバスチャンへ、ようこそ
劇場公開日:2024年1月19日 88分
で、最後まで話を聞いて、僕に言いたいことは?
老いらくの恋
嫌な事もあって人生いろいろ。でもトキメキは忘れないようにしたいものです。
不思議な出来事が起こるコメディーと言うことだったので見て見ました。妻との間で問題を抱えつつサン・セバスチャン映画祭にやって来た主人公のおじいちゃんモートの目の前にどうやら昔の映画のシーンが現れ、モートもその中に入って行くという事なのですが、残念ながら登場するいくつかの映画の知識が僕には無いものですから、全く理解出来ず置いてけぼりになった気分でした。近くにいた年配の方はいくつかの場面でクスッと笑っていらっしゃったので、やはりそれぞれの映画を知っていれば楽しめたのでしょうね。だからといって全く分からないだらけでは無く、おじいちゃんのモートが、この歳で何とか成る可能性が無いと理解しつつも、こちらも少々問題を抱えたきれいな女医先生に好意を寄せてがんばる様は何か応援したくなるような気分になり、おかしかったです。美しい街並みを楽しむ事も出来たし、お酒は心の薬だと言うのも勉強になりました。
サン・セバスチャンへ、ようこそ 過去の名作のオマージュだったり映画...
サン・セバスチャンへ、ようこそ
過去の名作のオマージュだったり映画愛のある作品ではあったが本編は本当にウディ・アレン作品なのかと少し疑ってしまう程退屈で彼らしいロマンティックさだったりオシャレさが皆無でただの中高年のよくありそうなメロドラマだったかなという印象。
内容も特別印象に残るわけでもなければキャストも美的な印象を与えるものでもないので退屈さを強く感じてしまう作品であった。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
3 アクアマン/失われた王国 4.5
4 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
5 異人たち 3.7
6 ミツバチと私 3.6
7 僕らの世界が交わるまで3.0
8 弟は僕のヒーロー 2.8
9 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
10 哀れなるものたち 2.3
11 葬送のカーネーション 2.2
12 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
13 VESPER/ヴェスパー 1.5
そんな面白いものでも・・・
ミッドナイト・イン・パリとブルージャスミンで相当気になる存在となったウディ・アレンなんですが、個人的にはそれ以外の作品はそれほど楽しめていないかも・・・
そもそも、知的な笑いには全くついていけてなかったわけで、冒頭の2作品を見るまではかなり苦手だなぁなんて思っていたのが正直なところ。見方が変わってからは、それなりに彼の作品を楽しめていて、この作品なんかでも、過去の名作へのオマージュとか日本映画の事柄なんかで結構楽しませてはもらったけれど、作品の中に色々と仕込ませている事柄のうち半分ぐらいしか分かっていないのではと思ってしまうわけで、そういう思いが強くなればなるほどになんかイラついたり─全く自分勝手な感情なんですが…
基本ハイソな戯れのような話が多いわけで、それを下の方から傍観してへぇ~と思いながらクスッとしているだけというのが現状です。まぁそれはそれで愉快ではありますが─。
美しい街で中年オヤジの邂逅
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