劇場公開日 2024年1月12日

ビヨンド・ユートピア 脱北のレビュー・感想・評価

全72件中、1~20件目を表示

5.0緊迫の脱北の一部始終

2024年1月31日
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脱北者にカメラが密着という驚異的な手法で作られたドキュメンタリー映画。作品の中心となるのは、脱北者家族とそれを支援する韓国人の牧師、それにかつて一人で脱北したものの息子を連れてくることができなかった母親だ。本作は、なぜ北朝鮮から脱北する物が後を絶たないのか、その背景を貴重なフッテージとともに明らかにしたうえで、国境を越えて中国入りした後からカメラが密着し家族の逃亡劇を事細かに見せる。中国から東南アジアまで長い道のりを通って韓国までやってこなければならない、中国もラオスなども親北朝鮮の国なので、国境を抜けた後も数多くの危険があるのだ。
緊迫の映像だけでなく、南北の分断の歴史に欧米や日本の戦争がどのように責任があるのかも描き、映画に描かれる人々がなぜ苦しんでいるのかの構造的問題にまで踏み込む内容になっている。大変に優れたドキュメンタリー作品で、一見の価値がある。コロナで脱北が難しくなったという近年の事情も描いていて、これが現在進行形の問題であることを指摘することも忘れていない。

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杉本穂高

4.0題材の衝撃性のみならず人間性が深く描かれた秀作

2024年1月29日
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鑑賞方法:試写会

生々しい手触りを持った脱北ドキュメンタリーで、自分にとっては相当な衝撃作だった。まずカメラの被写体となるのは韓国で脱北者の支援を行うキム牧師なのだが、ことの深刻さとは裏腹に、牧師はいつも温厚ででっぷりとお腹が出た体型。その佇まいからして癒しがある。そんな矢先、中国国境の山奥で幼児と高齢者を含む5人家族が見つかり、ブローカーからは彼らを支援するか否かの打診が。本作はブローカー数十人や支援者の手を介し、彼らが東南アジア経由の厳しいルートで脱出に挑む姿を記録した作品だ。115分間、無駄なく情報が散りばめられ、北朝鮮の歴史や文化に関する知識まで盛り沢山。加えて特筆すべきは幼児と祖母のリアクションで、つまるところ、国家政策で叩き込まれた思想と外界の現実とがあいまみれ、彼らの中で何かが静かに崩壊していく様子が、最も純粋な表情として伺えるのだ。かくも”ヒューマン”が刻印された一作に成り得ているのが尊い。

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牛津厚信

3.5On the North Korean Refugee Experience

2024年1月18日
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鑑賞方法:試写会

There have been a number of documentaries on life in the Hermit Kingdom, but Beyond Utopia is the first I have seen on its runaways. The film focuses on a Christian priest who buys them from human traffickers in China. They must venture by land to the Thai border where they can then fly to South Korea. As such, its more scathing of the regime than others that tend to humanize with silver linings.

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Dan Knighton

4.0衝撃的で素晴らしい映画だけど、もったいない

2024年5月1日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

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オニオンスープ

4.0映像で残した意義は大きい。

2024年3月19日
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鑑賞方法:映画館

脱北の過程、北のリアルな状況、高齢者の
国への想いを映像で残せたことが本作の
おおいなる意義だと思います。

とてつもない労力と工夫で映像にする
体制を構築し、そして撮影できた。
すごいとしか言いようがないです。

アニメ作品「トゥルーノース」の中で
語られていた北の状況を人間の口から
語られる映像はインパクト大です。

こういう方法でのみ我々は事実を知ることが
できないのですよね、残念ながら。

脱北のリアルを、北のリアルの一片を
本作でぜひ知ってほしいと思います。
過大な演出が入っていないことがより
現実を際立たせています。

おばあちゃんの妄信的な国(独裁者)への
信心が怖くて仕方ないです。

国は人。
人が変わらなければ国は変われない。
絶望します。

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バリカタ

3.0衝撃の脱北ドキュメンタリー!

2024年3月17日
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鑑賞方法:映画館

2004年の小泉首相時代に拉致被害者の方が帰国して以降、他の方については前進していない。
2002年の小泉首相訪朝など、こういったニュースがメディアで報道されていた頃、
北朝鮮の内情を取り扱った報道や番組は今より全然多かったと感じる。
一方、今は情報が本当に少ないと思う。
ミサイル発射や金正恩にまつわる報道のみだから、北朝鮮の国内の状況について触れる機会がなかった。

そんな状況下での、本作鑑賞は衝撃的としか言いようがない。
・国民は大貧困
・道端で人がバタバタと普通に死んでいる
・水は捨てない
・人の💩を肥料としてつかうため、学校・会社に持っていかねばならない
・子どもの頃に処刑シーンを見せて恐怖を植えつける
・逃げたら捕まって殺される
・金正恩らの写真を家の中の最も良い場所に飾らなければならない
・↑そして、埃がついていたら罰せられる
・事実を捻じ曲げた教育と洗脳

そりゃあ逃げたくなる。
韓国にはすぐ行けない。地雷がめっちゃ埋まっているから。
中国→ベトナム→ラオス→タイ。タイで警察に保護されてやっと安全になる。

北朝鮮の人たちは、外部の情報に触れることはまずないが、
仮に触れる機会があった場合、その情報を疑うそうだ。
そうなってしまうまでの洗脳は、なんとも悲しく、切ない。

このドキュメンタリーに出てくる脱北者たちの言葉が非常に重い。
いろいろと考えさせられる作品だった。

こういう作品はもう撮れないんじゃないかと思うほどすごい。
必見だと思う。

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ひでちゃぴん

3.5ドキュメンタリー

2024年3月16日
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鑑賞方法:映画館

興奮

脱北の支援をされている牧師さまのお話。脱北は命がけ。ドキュメンタリーはドキドキハラハラして中だるみ無し。しかし、脱北した人たちが韓国で優雅に暮らしている点に違和感を覚えてしまいました。息子を救おうとした女性は韓国の一般の人より裕福そうな感じ。脱北したおばあちゃん、韓国に来て早々に歯が全部セラミックみたいになってたけど支援金なのか?そのあたりの謎も知りたかった

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モロッコガール

4.5でも、ちょっと待て

2024年3月14日
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鑑賞方法:映画館

人権が存在しない、或いは軽視されている社会は、いつの時代も悲惨。しかしそれは、現代のこの社会に生きているからこそ抱ける感覚だろう。外部からの情報が遮断され、そこが世界の全てとなれば、一人のために国民が犠牲になる世界も当たり前になる。この映画は脱北した人たちの価値観が変化していく様を、インタビューを通して比較的丁寧に撮っていたように感じられて好感を持てたが、最後の高層ビルを観て圧倒されてるハルモニのシーンは(そこに我々は優越感をくすぐられたり、誇らしい気分になるかもしれないが)その描き方はちょっと違うだろうと思った。これだと民主主義や資本主義最高!みたいな結論になってしまう(断っておきたいが、社会主義や共産主義が良いと言っているわけではない)。韓国がユートピアなら(日本もそうだけど)あんなに自殺率高くならんでしょう。脱北に成功したらめでたしめでたし、ではない。でも2時間でその後生活を追うのは難しいし、ゲスな言い方をすれば「撮れ高のある映像」にはきっとならないので、難しいですね。

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HAL-9000

4.0まだまだ闇深い北朝鮮

2024年3月7日
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鑑賞方法:映画館

僕は北朝鮮のことを本当に何も知らないのだと思い知らされた。

この映画で語られたことは昔のことではなくつい最近のことだなんてびっくりだ。

人間が皆、自由に生きられるように世界がなって欲しい

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はなてん

3.0アメリカ側の立場で制作された作品 果たしてどちらが洗脳させられてい...

2024年3月5日
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アメリカ側の立場で制作された作品
果たしてどちらが洗脳させられているのか?

・脱北の旅路を映像で残していること。
・なぜ今脱北をする必要があるのかを理解すること。それは過去日本が朝鮮半島を自分の土地にしたことから始まることも説明されている。
・日本が戦後復興したのは第二次世界大戦後に、日本がアメリカに負けて、朝鮮半島が分断されたことで起こった朝鮮戦争の利益によってということも。東京タワーは朝鮮戦争の戦車でてきている。
・今もなお、アメリカとロシアの立場で世界が動かされているという事実。
・牧師さんの他者への愛

この作品を見て、ただ単に北朝鮮が怖いという恐怖というイメージだけを感じることと脱北する家族の気持ちに寄り添った感情が心を動かすだけでなく、今もなお日本人でさえ、戦後アメリカの立場に立っているということを感じさせるような映画だった。
(USAという歌がヒットしたことなど)
長きにわたる脱北ルートを映像を通して見られ、家族の感情を身近に感じるという点でとても良かったです。
そして、日本にいる在日朝鮮人の方達は日本に職を求めてやってきた主に今で言う韓国の人たちが多いこと、中国にいる在日朝鮮人は北朝鮮側の人たちが多いことなど、いろんな情報を知るきっかけになると良いなと思いました。
旅行していると日本では、結構良い観光地なのになかなか知られていないという国がある。そこは共産主義の国が多いと感じています。
日本人もある意味偏ったプロパガンダを見せられているのでは?と感じる時があります。
自分の目で見て自分で考える必要があり、いつの時代も奔走させられるのは一般市民ということを考えなければならないと改めて感じました。

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Mi

4.0外の世界を知らないということ

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

タイトルにもなっているユートピア(理想郷)。最も私たちからすればそれは北朝鮮以外の世界を指すのだが、北朝鮮にいて北朝鮮以外の世界を知らない人たちにとっては、彼らが暮らすその北朝鮮こそがユートピアだと思い込まざるを得ないのだ。
それは作品で登場する脱北家族のひとりである老女が取材陣に語る場面で色濃く現れている。老女は祖国を信じ、金正恩を崇拝していた。将軍様がご立派なのに国民の努力が足りないから国が発展しないのか…とまで語っていた。(娘が横から「そうじゃないでしょ」と指摘する。)

そもそも北朝鮮では情報規制がされているため、国民は政府が操作した情報しか与えられない(見られるテレビは国営放送のみの1チャンネル)。そのため北朝鮮以外の国では飢餓の蔓延や孤児の大量発生があるなど、北朝鮮がいかに恵まれた国なのかということが植え付けられてしまうのだ。そして、外の世界を知り、外の世界と繋がり、外を目指す者は厳しく処分されるシステムだ。

北朝鮮の人口は約2500万人とされ、韓国の約半分。人口の確からしささえ疑ってしまうが、このうち2023年に韓国入りした脱北者は、前の年の3倍にあたる196人だったそうだ。(コロナ禍での行動規制が緩和されたことが背景。)
脱北を試みたが叶わなかった人たちも多いだろう。それでも、本当に一握りの人たちだけが行動に移すことができるのだと思った。それ以外の多くの人が北朝鮮以外の世界を知ることなく一生をそこで過ごす。

無事に脱北した人々の幸せを願う気持ち、脱北を望むもそれが叶わない人やそもそもあえて脱出を願わない人たちの葛藤、変わらない北朝鮮社会への怒りや失望…色々な想いが重なった作品だった。

映画を観に行った3月1日は、1919年に三・一独立運動があった日。過去も今も未来も、日本が関わっていること(関わってゆくこと)を忘れてはいけない。

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もい

4.0専制主義体制に盲従する人民を批判できるのか

2024年3月2日
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北朝鮮の人権状況を世界に発信
 この映画はメインに脱北の実態を据え、その間に北朝鮮がこのような国家になるまでの歴史的な背景、北朝鮮の内情、特に人々の生活の実態さらに北朝鮮に関する研究者の発言も交えて構成している。こうした要素を取り込むことにより、北朝鮮のことを知らない人にもなぜ大きな苦難を強いられても脱北するのか分かりやすくしている。今更、脱北者から北朝鮮の人民が置かれた状況を伝えられても大きな驚きはない。それでも金王朝がいかに人民を統制しているかを目の当たりにすると言葉がでない。徹底的に外部との接触を断ち切り、独裁体制を維持し易い世界観を人民に信じ込ませて自国をユートピアだと自覚させる。民主的な国家では信じえない、ジョージ・オーウェルの小説「1984」でさえも描き切らないデストピア世界が実在することを理解させたいがためのつくりなのだろう。

非現実的な崩壊シナリオ
 いずれ崩壊すると言われ続けるこの体制が崩壊しないの一端を脱北者家族の言葉が雄弁に伝える。メインストーリー上の三世代の家族の80歳の老女と幼い姉妹の脱北後も容易に解けない洗脳の呪縛は、これが過酷な体制に適応して生き抜く術であったことの証左だ。内部崩壊なんてシナリオが現実化するというのは妄想に過ぎない。

外界の価値観では測れない人民の暮らしぶり
 登場人物が語る生活のレベルは壮絶だ。ただ、これが平壌に住む核心層の生活となると大分違うだろう。映画の登場人物は核心層ではないことが想像される。
脱北ブローカーという必要悪
 この映画ではキム牧師の活動を支える2つの存在を密かに紹介している。いずれも今後の活動にも差し支えないように顔や場所を特定されないようにしている。一つはブローカーと呼ばれる脱北で金儲けをする人たちだ。ブローカーも危険を冒して活動しているので、金を無心するのは仕方ない。しかしながら、ここでも詐欺がいるというのにはやるせない気持ちになる。詐欺かもしれないと疑いながらも自ら脱北したあと稼いだ身銭をはたいて残した家族の脱北を見ず知らずのブローカーにの託す心境は想像してもしきれない。

体制に盲従する人々を批判できるのか
 巧妙な仕組みを三代にわたって築いて来た体制の転覆を計ろうとする人々がいないことに疑問を持つ人は多くいるだろう。ただ筆者が問題意識を持つのは翻って我が国はどうだろうか、民主主義を掲げる国々、なかんずく西欧諸国はどうだろう。我が国では戦後長く自民党体制が続いてきた。幾度かの政権交代が実現したことはあった。それでも非自民政権が長続きした例は皆無である。政治に希望を見出せない、関心がない人々が多く、選挙で投票率が50%に満たないことに驚く人はいない。有権者の過半数の支持を持っていない政治家が大手を振っている。ロッキード事件の賄賂、年金の無駄づかい、リクルート事件、そして政治パーティーのキャッシュバックと脱税と政治家の悪行を挙げればキリがない。それでも多くの国民は毎日規則正しく労働の義務、納税の義務などを果たして生活している。納税を怠れば脱税、追徴課税などの制裁は免れない。碌な説明も出来ない政治体制に声を挙げない国民は、暗黙の政権支持をしている自覚を持っていない。政権に抵抗しないで黙々と通常の生活していることに専念している国民は、北朝鮮の人民と本質的に異なっていると断じられるのか。生まれてくる場所が違うだけで背負う人生の不平等をいつまでもも放置しておくこともまた非人道的だとあらためて考えさせられる。

全文はブログ「地政学への知性」で

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ブログ「地政学への知性」

4.0映画を見終わって新宿を歩くと幸福感がこみ上げてきた

2024年2月28日
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映画というエンタメではなく、筆氏のドキュメンタリー映像だから面白い、面白くない。という評価にはならない。
日本に生まれただけで幸せ。

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チャーリー

4.5タイトルなし

2024年2月27日
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凄まじいものを見た‥この一言に尽きる。
とにかく緊迫感や緊張感、画面から伝わってきて
見たあと、何故か疲れが襲ってきました。

劇場で見れてよかったです。

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ベイベ

5.0北朝鮮による国民の洗脳は恐ろしいことがよく分かります

2024年2月25日
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「ビヨンド・ユートピア脱北」と言うドキュメンタリー映画を観賞。老母、夫婦と子供2人の5人家族と、もうひとつは脱北に成功した母親がエージェントを使って北朝鮮に残した息子の脱北を試みるが失敗するケース。
印象的なのは潜伏している時に老母と子供達が受けたインタビュー。老母は洗脳されてきたので、金正恩について問われるとオドオドしながらも誉めまくる、子供達も同じ感じで話したがらない。

家族は中国、ベトナム、ラオスを経由してタイに逃れて韓国に無事到着し洗脳が解ける。一方、息子が脱北に失敗、拘束された母親は涙する。
それにしても危険の伴う脱北に密着して撮影できたとものだと感心しつつ、北朝鮮が監獄国家と言われる理由が良く分かりました。

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映画大好きジジイ💓♥️❤️

4.0国ガチャハズレ民の最強に最悪なドキュメンタリー!

2024年2月20日
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エグい映像はほぼ無いのに脱北する家族の話を聞いてるだけで充分にショック受けます!
ビヨンドユートピアって意味を調べたら
ユートピアは完全無欠で人々が平等に暮らせるって意味でビヨンドは〜の向こう側って!!!(タイトルが的確過ぎなのよマジで)
後半のおばあちゃんのインタビューでアメリカは悪い人って教えられたのに撮影スタッフは優しいし理解出来ないって話を聞いて洗脳って恐ろしいって思いました。
あとブローカーに頼るしかないけど一方的に信用するしかないんだけど騙される可能性あるとはいえ金を渡してその人に賭けるしかないってのも相当ヤバい話ですよね!
あと北朝鮮の生活の実情の話とか聞いて自分も北朝鮮に生まれてたらあんな目にあってたんだと思うとゾッとしますね!
あと脱北って単純に北朝鮮から南朝鮮に行くだけでは無いんですね(情弱過ぎて知らなかったです)

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お主ナトゥはご存じか2世

4.5家族を残してでも

2024年2月19日
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悲しい

怖い

難しい

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LS

5.0命懸けの実録

2024年2月18日
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悲しい

言葉にならない。
再現ではなく命懸けの実録なのが本当に凄い!
親ガチャならぬ国ガチャで飛行機で2、3時間くらいの距離なのにここまで違うのかとショックで、
脱北するのに想像超える苦労がありインタビュー聞いて益々恐ろしい国なのがわかるし一度は見て知った方がいい作品でしたね。

北朝鮮の人達見てて思ったんですが洗脳のせいなのか話してる時の表情がほぼ「無」で脱北してからの表情を見比べて欲しい!

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アリさん

5.0一縷の望み。

2024年2月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

コロナ禍前、中朝国境地帯からベトナム・ラオスを抜け、タイに至るまでの逃避行。
自身も50代の夫婦が、80代の母とまだ幼い二人の娘を連れて、言葉も分からない状態の中、大移動する。80代の婆様は普段の歩きもやや難あるのに、山を何個も越えるのだから、達者だなと思う。過酷な北朝鮮の生活が、彼女の気力を育て、維持させたのか。

監視社会中国だけど、蛇の道は蛇、色んな抜け道があるモノで。ブローカーとか含め、まだまだ金で何とかなる場面も少なからずあるのだな。

途中挟まれる北朝鮮の現地映像。公開処刑とか幼くして見せられたら、ビビって何も言えないだろうな。高官を高射砲で処刑とか、異母兄・正男を他国の空港で殺害とか。軍事ファーストで国民後回しの姿勢は、体制が維持される限り、体制存続のため、今後も続くんだろうな。飢えて死んでいく者たちを置き去りにして。
マスゲームもよくやるな位にしか思ってなかったけれど、そのために毎日練習させられる児童たちの姿を見せられ、ハッとした。声を上げることのできない者達の慟哭が、聞こえてくるように感じたのだ。

収容所での拷問、人ごとみたいに言いそうな自分がいるけれど、本当は拷問する側の人格を、人は皆持っていると自覚しておきたいな、と思う。貧しさ(だけが要因ではないが。特に北朝鮮では)は人の心の余裕を削ぎ落としていき、より動物としての人間が剥き出しになるんだろうな、と思う。余裕がないと自己を抑制するブレーキが働かなくなってくるのは、多くの人が経験しているはずだ。

最終的に5名の家族は脱北に成功し。大韓民国での暮らしを営んでいる。新たなスタイルに苦労はするだろうが、どん底に比べればマシと思うのか、まだまだ這い上がれないと嘆くのか。
対照的に、脱北に失敗した息子を思う(既に脱北していた)母の涙。切ないけど、全て上手くいく訳ではないのが現実。

様々な苦しみを抱えた者達が、同じ太陽の下生きている。神は、この世界をどうしてこうも残酷なものとしたのか。いや、この世界を残酷なものにしているのは、我々人間そのものなのだろう。少しでも漸進できればいいのだが。

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Nori

5.0共産主義で世襲制をとる独裁国家、北朝鮮。 そこから脱北を試みる家族...

2024年2月11日
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共産主義で世襲制をとる独裁国家、北朝鮮。
そこから脱北を試みる家族、脱北者、彼らを支援する牧師に密着する。

知らないことが多くて無知を恥じる。陸路は中国から行くのが一般的で東南アジアまでの大移動。見つかり次第強制送還されるリスクを抱えながらも進むのはより良い生活のため。スリルが凄まじい。

北朝鮮の恐怖政治から逃れるための脱北だが、洗脳教育の恐ろしさに目が入った。どれほど異常だったのか外国を見て明らかなのに、金正恩への崇拝の意思が変わらない点は驚愕した。

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いたかわ