劇場公開日 2024年1月12日

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「衝撃の脱北ドキュメンタリー!」ビヨンド・ユートピア 脱北 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0衝撃の脱北ドキュメンタリー!

2024年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2004年の小泉首相時代に拉致被害者の方が帰国して以降、他の方については前進していない。
2002年の小泉首相訪朝など、こういったニュースがメディアで報道されていた頃、
北朝鮮の内情を取り扱った報道や番組は今より全然多かったと感じる。
一方、今は情報が本当に少ないと思う。
ミサイル発射や金正恩にまつわる報道のみだから、北朝鮮の国内の状況について触れる機会がなかった。

そんな状況下での、本作鑑賞は衝撃的としか言いようがない。
・国民は大貧困
・道端で人がバタバタと普通に死んでいる
・水は捨てない
・人の💩を肥料としてつかうため、学校・会社に持っていかねばならない
・子どもの頃に処刑シーンを見せて恐怖を植えつける
・逃げたら捕まって殺される
・金正恩らの写真を家の中の最も良い場所に飾らなければならない
・↑そして、埃がついていたら罰せられる
・事実を捻じ曲げた教育と洗脳

そりゃあ逃げたくなる。
韓国にはすぐ行けない。地雷がめっちゃ埋まっているから。
中国→ベトナム→ラオス→タイ。タイで警察に保護されてやっと安全になる。

北朝鮮の人たちは、外部の情報に触れることはまずないが、
仮に触れる機会があった場合、その情報を疑うそうだ。
そうなってしまうまでの洗脳は、なんとも悲しく、切ない。

このドキュメンタリーに出てくる脱北者たちの言葉が非常に重い。
いろいろと考えさせられる作品だった。

こういう作品はもう撮れないんじゃないかと思うほどすごい。
必見だと思う。

ひでちゃぴん