「今日なんの人?」夜のまにまに uzさんの映画レビュー(感想・評価)
今日なんの人?
ミニシアターであんな出会い、いいなぁ…
でもあれは上品なご婦人からだからいいのであって、40男が声掛けたら即・通報案件だよね。
男だからか、全編通して佳純の気持ちが分からない。
最初のキスから覚えてないフリ、連日のストーキング、再びの置き去り、主人公への気持ち…
う〜ん、乙女心はミステリー。
反面それに振り回されつつ拒絶できない新平の気持ちは哀しいほど分かる。
しかし本作では女性が非常に魅力的に撮られています。
佳純や咲はもちろん、由紀恵さんや新平の姉、顔のあまり映らない佳純の彼の浮気相手まで何故か素敵に映る。
個人的には、永瀬未留さんの芝居による幼馴染的な距離感とショートボブが相俟って、咲がたまらん。
内容としてはバイトして張り込みしての繰り返しながら、単調さは感じない。
アクセントとなる出来事の配置、クスリと笑えるコメディ要素、そして心地よい空気感がそうさせるのか。
お巡りさんもいい味出してたなぁ。
親友にあまりに何でも話してるな、と思ったらイマジナリーフレンドか、なるほど。
残念なのは冒頭のバイトばっくれで主人公の印象がマイナススタートだったこと。
終盤の「家、くる?」も弱ってるとこにつけ込む感じで嫌だったけど。
毎日別の女を連れ込んでるし、佳純と会ってる様子ゼロだから本当に付き合ってるのかは最後まで疑問。
それぞれ前進したのは分かるけど、締め方も物足りない。
不満点はそのくらいで、しかし重要な部分でもあるので満点はつけられないが、好きな作品。
映画館に『泥の子と狭い家の物語』のポスター貼ってあって嬉しかった。
まさに、男ならわかる、、、という感じでしたね。私もショートカットがたまりません。
ひさしく行っていませんが、ジャック&ベティはよいミニシアターですよね。町中華や近くの商店街もセットでとても魅力的です。