「鑑賞後の勢いで書いた」A.I. めしださんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞後の勢いで書いた
一度小さいときに鑑賞しており、ばくぜんと、不気味で鮮やかでふわふわしているどことなく古臭いくせに近未来的な感じ、という記憶があったのですが、主にはジゴロの拠点であるあのいかがわしい街の風景やロボット廃棄ショーによるものだったんだなとスッキリ
しかしあの街のネオンの看板とか飾りが夜空に浮いてる感じとか原色でそこらじゅうピカピカ灯り放っているわりになんかダサイあの感じすんごkkkkkっくよかった。まれに幻想的で素敵な雰囲気の夢を見るのですが、そういう夢はこの映画に基づいているんじゃないかってぐらい心に深く刻まれてる感すごい。
なんだか観終わったあと懐かしくすこし淋しく暖かい気分になるのは、「母と子の愛」ってテーマが小さい時見たときの印象のまま記憶されていたからでしょうか人間の神秘、他の人の感想がもっと知りたいです。
しかし内容はそんな感動ストーリーではなく、切ないです、
舞台は、地球温暖化が進んで海沿いの町は海に沈んだ未来の世界。
資源をつかわないということで人間の体をした頭の良いロボットが多数生産され人間と同じように暮らしている。テクノロジーとかなんか色々すごいことになってる。
入院している死にそうな息子を持つ夫婦のもとに、代わりに、と連れてこられた「愛」をプログラムされた期待の最先端ロボットであるデイビット(人工知能を持っている)。最初は否定していた母親だが、あまりの人間っぽさに息子のように愛するようになる。しかし、息子が元気になり一緒に暮らすようになると、母親からの「愛」を独占したいがためにデイビットは危険な行動に出るように。色々あって、くまさんのロボットと共に山奥に捨てられます。
そこでいろいろあってジュードロウ演じる、高性能ロボット(しかし「愛」はプログラムされていない)であるジゴロと出会います。ほんとにロボットみたいだったすごい。
デイビットは家族で暮らしていたころに、ピノキオの話を読み聴かせされており、人間になれたら母さんに愛されると信じているので、いろいろあってジゴロと共に、本物の人間にしてくれるという青い妖精を探す旅に出ます。結局水没した遊園地の残骸の、ピノキオゾーンに飾られている青い妖精を見つけ、それに向かって動かなくなるまで「ぼくを人間にしてください」と祈り続けます。
2000年後に、宇宙人(wikiによると、人間より遥かに頭がよくなってしまったロボットらしい)に発掘され、直され再び動き出します。そして宇宙人らによって母親との再会を一日だけ(都合により)演出してもらい、幸せを感じ、デイビットは初めて眠りにつき夢を見る(きっと見たのだ)。というお話
すごく切ないです。
デイビットは最後にお母さんと再会して幸せな時を過ごします。一見なんだかハッピーエンドに思えるけど、一度デイビットを捨てた母親の言う「愛しているよ」と、母を愛することをプログラムされたロボットデイビットの言う「愛しているよ」の純度の違いを意識しちゃって切なくて泣いた。と同時に愛するとはなんぞやそもそも純度とかなんぞやって迷宮入りするかんじ。
映像的にもストーリー的にもすんごく好きな映画かもしれないです。
特に映像に関しては、見たことの無い世界、潜在的に観たかった世界を見ることができたんじゃないかって嬉しくなるようなかんじです。それとも、小さい頃に見たときの印象が強すぎて心の奥底で眠っていた映像に再び出会えたかんどうがすごいゆえにそう感じている?
小さい頃見た印象と、大人になって見た印象、くらべる楽しさを発見できた貴重な機会でもあった!