年少日記

劇場公開日:2025年6月6日

解説・あらすじ

痛みと後悔を抱える高校教師が少年時代の日記をきっかけに記憶をたどっていく姿を通し、苛烈な競争社会における子どもたちの痛切な現実を浮き彫りにした香港発のドラマ。

高校教師のチェンが勤める学校で、自殺をほのめかす遺書が見つかった。そこに記されていた「私はどうでもいい存在だ」という言葉は、少年時代のチェンが日記につづったものと同じだった。遺書を書いた生徒を探すなかで、チェンは自身のつらい記憶をよみがえらせていく。厳格な父のもとで育った、出来の悪い兄と優秀な弟。親の期待に応える弟とは違い、勉強もピアノもできない兄はいつも叱られ、しつけという名の体罰を受けていた。家族に疎外感を抱く兄は、日記をつづりながら自分の将来に不安を募らせる。

主演は「ある殺人、落葉のころに」などに出演し、監督・撮影監督としても活躍するロー・ジャンイップ。本作が長編デビューとなるニック・チェク監督が巧みな構成と細やかな表現で描き、2023年・第60回金馬奨にて観客賞と新人監督賞を受賞した。

2023年製作/95分/PG12/香港
原題または英題:年少日記 Times Still Turns the Pages
配給:クロックワークス
劇場公開日:2025年6月6日

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映画レビュー

3.5スケープゴート

2025年7月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 6件)
かばこ

3.5多くは語れない気分

2025年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

見終わった後、「 そっか⋯」という言葉が漏れました。
現在は、良い方向に動き出したようですが、
過去の出来事が重く残るので、やはり、悲しいですね⋯。

大人のチェンが、幼い時の兄とも弟とも似てる感じが、
こちらを惑わせるところは上手いなーとか、
細かいところで、いろいろと思うところはあったんですが、
最終的に多くは語れない気分だなぁ⋯。
それでも、何とも言えない感情が深く心に残りました。
忘れない作品だと思います。

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共感した! 2件)
hkr21

5.0巧みな構成による兄弟の愛情の深さの表現

2025年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

親の過剰な期待に答えられず、叱責され続けた少年が心に傷を抱える、
というストーリーの基本線はそれほど目新しいものではないと思うが、
それを描写している個々のエピソードが印象深く、
情緒豊かな映像で綴られるため、最後まで集中力が途切れない。

加えて、冒頭やラストなど主要な場面における高い建物から
空を眺めている背中からの構図の対比や、
なによりヒッチコックのような観客の思い込みを誘う転回など構成が巧みで、
それが単にどんでん返しの面白さだけでなくて、
一心同体とまで言える兄弟の愛情の深さをも表現しているようで本当にすばらしい。

ピアノ曲も主人公の心象風景にマッチしていて良かった。

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HK

4.0驚きの展開

2025年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ああ、そういうことなんだ、というのが中盤の驚き。
最後の父親のところがぐっと来た。
父は父で一貫してて悪くない。でも一番ずしんと来たのは父だろうね。
それにしても、お嫁さんもピアノの先生もかわいかったな。

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khapphom