台北アフタースクール

劇場公開日:2024年7月26日

台北アフタースクール

解説・あらすじ

監督デビュー作「ぼくの人魚姫」で高く評価された台湾の人気俳優ラン・ジェンロンが、自身の亡き恩師をモデルに撮りあげた青春映画。

1994年、台北。予備校「成功補習班」に通うチャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハーの3人組は、予備校で「成功三剣士」と呼ばれる問題児だった。卒業後それぞれの人生を歩んでいた彼らは、入院中の恩師シャオジーを見舞うため久々に再会。先生の言葉をきっかけにかつて通った予備校を訪れ、懐かしい青春の日々を振り返る。高校3年、大学入試まで残り約1カ月となったある日、成功補習班に代理講師シャオジーが着任してくる。シャオジーは枠にとらわれない授業で生徒たちに寄り添い、3人は自分らしく生きるシャオジーと過ごすうちに、それぞれ自分自身と向き合うようになっていく。

注目の若手俳優ジャン・ファイユン、チウ・イータイ、「ひとつの太陽」のウー・ジエンハーが主演を務め、シャーリーズ・ラム、ホウ・イェンシーが共演。2023年・第36回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では「成功補習班」のタイトルで上映。

2023年製作/118分/PG12/台湾
原題または英題:成功補習班 After School
配給:ライツキューブ
劇場公開日:2024年7月26日

スタッフ・キャスト

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(C)2023 Drama Draft Dragon Film Production Co., Ltd.

映画レビュー

3.5 【”愛と青春の朝勃ち。”今作は、台湾高校高校男女4人が若き日に、自身の性癖に気付き戸惑う中、学習塾の同性愛者の先生から教えられた事と、皆が大人になった様を描いた青春映画である。】

2025年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■1994年。台北の予備校”成功補習班”に通ったチャン・ジェンハン(ジャン・ファイユン)、チェン・シャン(チウ・イータイ)、予備校の教師の息子、ワン・シャンハー(ウー・ジエンハー)は予備校ではおバカ問題児として名が知れていた。
 皆は、憧れのチェン・スー(シャーリーズ・ラム)と共に楽しい時を過ごす。そして、シャオジー先生(ホウ・イェンシー)からは、性の大切さと自信の性癖に臆病にならず生きる事を学ぶのである。
 そう、シャオジー先生は同性愛者だったのである。
 2003年。卒業後、入院中の恩師シャオジー先生のお見舞いを機に再会した4人は、かつての予備校へ足を踏み入れ、懐かしい日々が次々と蘇ってくるのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・2024年7月公開作なのに、今作を知らなかった。で、HPを見たら愛知県でも可なりコアなミニシアター”シネマスコーレ”で一週間だけ公開されていた。知らない筈である。なんだよー。

・序盤は、非常におバカな展開が繰り広げられる。モザイクが消える装置を使い変な眼鏡を掛けてAVを見ていたら、カップラーメンが股間に落ちるとか、ホント、男子高校生って万国共通でおバカだなあ、とクスクス笑いながら観賞する。

■今作では、同性愛問題がライトな感覚で描かれる。予備校の教師の息子、ワン・シャンハーの事が好きと言った憧れのチェン・スーに彼は女装されて、ソッチに目覚めてしまうシーンなど可笑しい。
 だが、それが原因で彼は本格的なゲイになり、父親と確執を持つが、長年働いて来た父の息子への想いを吐露するシーンは沁みる。
 そして二人は和解するのである。

・チャン・ジェンハンとチェン・スーは、チャッカリ結婚式を迎えるのだが、その前日にチャン・ジェンハンと、家庭に問題があるチェン・シャンが高校時代と同じようにチャンの部屋で寝るシーンからは、二人が密かに想い合っていた事も、分かるのである。

・そして、病を患っていたシャオジー先生が亡くなったという連絡が入るのである。

<今作は、台湾高校高校男女4人が若き日に、自身の性癖に気付き戸惑う中、学習塾の同性愛者の先生から教えられた事と、皆が大人になった様を描いた青春映画なのである。>

■劇中で流れる『モニカ』台湾ヴァージョンが、新鮮だったなあ・・。

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NOBU

未評価 飯島愛さん

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 青春映画と呼ばれるジャンルは僕の弱点で、ここを押されると少々雑な映画でもウルウル来てしまいます。特に、「歳をとってからあの頃を思い出す」と言う設定はそれだけで涙腺が緩みます。

 本作はまさしくその路線で、大学受験を控えて予備校でバカな大騒ぎを繰り返していた3人組が、大人になってから昔の予備校を訪れるという台湾作品です。「これは僕の弱点ど真ん中か」とウルウルの準備までしたのですが、中盤から意外や意外そんな方向にテーマが広がるのかと虚を衝かれました。しかし、幾らでも暗く描けるその社会的問題を明るさと軽やかさを失うことなく王道を進んだので、やっぱり最後にはウルウル来てしまいました。日本映画的な湿度がなかったのがよかったな。

 ちなみに、1994年が舞台の本作中で、飯島愛さんがTバック・グラビアアイドルとして描かれ、吉川晃司さんの「モニカ」がテーマ曲並みに流れていたのに驚きました。

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La Strada

4.5 切なくて苦しくて愛おしい

2024年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

若かりしあの頃の、バカな毎日が楽しかった青春映画。
と思っていたら、途中からLGBTを強く練り込んだ青春恋愛映画でした。
それは成功三剣士+1、四人の物語。
それぞれの想いがあり、それぞれの葛藤があり、それぞれの光がある。
後半からは、何度も何度も涙しました。
94年の背景を考えればLGBTに対する考えは明るくないでしょう。
特に中華圏の「子孫繁栄」を誉とする中で、主任の気持ちは痛いほどでした。
そしてレスリーチャンの「モニカ」や飯島愛など、サブカル面で日本人には面白いシーンも多いです。
切なくて苦しくて愛おしい、とても素晴らしい作品ででした。

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白波

4.5 同性愛が苦手な人は観ない方がよい?

2024年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

私は同性愛者ではありませが、映画やドラマは観ます。単純に人間として切ないと思います。
新宿三丁目の映画館でこの映画を見ながら、それに意味があるのかな、とかも考えてしまいます。

同性愛者へのメッセージがとても真っ直ぐです。逆に傷つけてしまわないか心配になる表現もあります。簡単に言うと「気持ち悪いとか差別はやめましょう」なんですが、気持ち悪いと思われる前提、差別されている前提だったり。当時を考えればこれでも凄いストーリーなのだと思いますが。

隣のおじさんが、何度も大きなため息を付いていましたが、無意識なのか、映画が嫌いなのか、同性愛が苦手なのか分かりませんが、私も気持ちが冷めていきます。友人にもいますが、普段からため息ばかりつく人がいますが苦手ですね。

それでも良い映画は良い!

この映画はさすが日本まで届くだけはあって、笑えるし感動した。両親との関係には涙。単純に、肯定と否定だけではなく複雑な優しさに涙してしまいます。

最後のエンドロールで、実際の恩師との話が元になっていることを知りまた涙。

日本人には吉川晃司のモニカのカバーが流れるところだけは、変な気分になります。
また、オープニングと最後に、大人になった主人公達が出てきますが、学生時代と同じではダメなのか、、、眉毛が気なって誰が誰だか混乱します。
多分、台湾人から見ると、この俳優にこの年齢、とかあるのだと思うけど。ちょっと残念。

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だるまん