「重さ」21グラム ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
重さ
イニャリトゥ監督の作品を鑑賞すると、必ず生命について強く思わずにはいられなくなる。
私達の真実はたったひとつ。生まれ、そして死ぬこと。この真実に例外はない。
誰かが死ぬ代わりに誰かが生まれ、誰かの心臓を手に入れることは、誰かが心臓を手放さなくてはいけなかったから。
21グラムは、チョコバー1個の重さ。
誰かにとっては死ぬほど重く、誰かにとっては死ぬほど軽い。
でもこの誰かとは、私やあなたのことだ。イニャリトゥ監督は群像劇を使って生々しくこの真実を見せつける。素晴らしい作品。
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