矢口史靖監督、新作は初のミュージカルコメディ!三吉彩花主演「ダンスウィズミー」19年公開

2018年7月25日 06:00


主演に抜てきされた三吉彩花
主演に抜てきされた三吉彩花

[映画.com ニュース] 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」などで知られる矢口史靖監督が、初めてミュージカルコメディ映画を製作することがわかった。タイトルは「ダンスウィズミー」で、主演には「矢口監督作史上最大級」というオーディションを経て、人気モデルで女優の三吉彩花を抜てき。三吉が真剣な表情でダンス練習に励む、メイキング写真もお披露目された。

ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」では瑞々しい青春、「ハッピーフライト」「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」では働く人々の悲喜をコミカルに描いてきた矢口監督。これまでミュージカル作品には抵抗感があったそうだが、デイミアン・チャゼル監督作「ラ・ラ・ランド」に刺激を受け、製作を決意した。

主人公は、一流商社で働く鈴木静香。ある日、催眠術師に「曲が流れると、歌って踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠”を掛けられてしまう。携帯電話の着信音など、どんな音楽でも歌って踊ってしまう体になった静香は、術を解いてもらうため催眠術師のもとへ向かう。しかし、そこはすでにもぬけの殻。静香の過酷な戦いが始まった。

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脚本も手がける矢口監督は、ミュージカルへの抵抗感を「普通に生活している人が突然歌い出すのって、とても変なことですよね? それが理由でミュージカル映画を見ない人がいるのも、とてもよく分かります」と明かしつつ、「『なぜ急に歌う!? 踊る!?』という疑問に答える映画を作りたかった」と語る。そして「ミュージカルが好きな人はもちろんですが、苦手な人にこそ見てもらいたい」と述べ、「見終わって映画館を出る時、リズムに体が揺れ、自然と鼻歌を歌ってしまう。そんなスーパー・エンタテインメント作品にしたいと思っています」と思いを込めた。

また矢口監督作は「若手俳優の登竜門」とも言われ、これまで妻夫木聡上野樹里綾瀬はるからがオーディションを経て主演し、スターへの道を駆け上がっていった。今作の三吉も“女子高生のカリスマ”と称され、映画「グッモーエビアン!」「いぬやしき」などで存在感を放った逸材だ。矢口監督は「歌ってよし、踊ってよし、演技もできる。そして主人公のキャラクターにピタリとはまる女優。そんな人を探して果てしないオーディションを繰り返しました。『もしかしたら日本にはいないんじゃないか』と諦めかけた時、三吉さんに会えた。宝物を発見したような感覚でした」と、選考時を振り返っている。

そんな三吉は、「参加させていただけると決まった時は、正直信じられない気持ちでした」と仰天したことを明かす。それでも、役どころは「性格や仕草が、どこか自分自身に似ている」そうで、「色々な不安はありますが、まずは自分が楽しむ! そして周りを巻き込む! というのを心掛けてスタッフの皆様、キャストの皆様と最高にハッピーな作品になるように頑張っていきます」と真摯に意気込んでいる。

ダンスウィズミー」は7月下旬~9月に撮影が行われ、2019年に公開を予定している。

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