父親たちの星条旗

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劇場公開日:2006年10月28日

解説・あらすじ

 「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作。本作はその第1弾で、アメリカ側の視点による作品。硫黄島の擂鉢山に星条旗を打ち立てた6人の兵士の写真の真実と、戦場から生き残り米本土に帰還した3人のその後の人生を描く。

2006年製作/132分/アメリカ
原題または英題:Flags of Our Fathers
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2006年10月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第79回 アカデミー賞(2007年)

ノミネート

音響編集賞  
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映画評論

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写真:Splash/AFLO

映画レビュー

3.0 ほろ苦い空気は監督の味か

2025年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

『ハクソーリッジ』を鑑賞後、ずっと見たいと思っていた『父親たちの星条旗』を鑑賞。

共通点は多い。
・監督は互いにアクション俳優出身で、ワーナーブラザーズに人気刑事アクションのシリーズがある。
・主演と監督業を兼任し、アカデミー賞ほか、受賞作多数。
・太平洋戦争を題材とし、日本に配慮した内容となっている(日本でも公開されることを前提としている)
・史実に基づき、実在の人物にスポットを当てている(硫黄島に星条旗を立てたとされている米兵と、銃を持たずに多数のけが人を救出した看護兵)
・PG12作品と、R15指定作品

いままで興味を抱きつつも、ずっとスルーしてきた『父親たちの星条旗』。
『ハクソーリッジ』に感動した勢いで、ついに見た。

それにしても、対極と言ってもいいほどに、テイストの違う作品になっていますね。ほろ苦く、人生の皮肉を感じさせる、イーストウッド作品。この映画にも、色濃く彼の人生観が反映されているようです。

特に強く印象に残ったのは、車で移動中に、酔って国道をヒッチハイクしながら歩いていた戦友を、追い抜きざまにお互いに気づき、それきり今生の別れになってしまったこと。これをお互いの視点から実に印象的に映像化しているシーン。

人生なんて、こんなものさ。というような皮肉たっぷりの言葉が彼の口から聞こえてくるようでした。

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うそつきかもめ

3.0 映画としてはいいんだけど・・・

2025年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

面白いし、戦闘場面もリアルでいい映画だと思うんだけど、
この映画が出来た後で、実はアイラ以外の二人も写真には
映ってなかったという事実が判明、それを思うとなんかなあ~と。
最後に主役で高齢のブラッドリーが死ぬ間際に、実は私もあの
写真には写ってなかったんだ・・・とか真実を言ってたらまた
映画の評価も変わったんだけどね・・・。ちなみに、原作者の
ブラッドリーの息子は薄々感じてはいたらしいが。軍部はたぶん
分かってたんだろうけど、後から別人とかなるとあれなので
隠し通そうとしたんだろうね。ほんとに写真に写ってた人は
最後まで何も言わなかったらしい。口止めがあったのかな?
ちなみに、アイラ以外の生き残った二人があの写真には写って
なかった事を米軍は公式に認めてます。

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midway88jp

4.0 戦争における英雄とは何なのか? 否。

2025年6月13日
Androidアプリから投稿

太平洋戦争内での硫黄島の戦いについて描いたイーストウッドの名作
同監督の『硫黄島からの手紙』と併せて観ることで、両作の良さがそれぞれ引き立つように思える

硫黄島内と本土の日本軍の様子を描いた『硫黄島からの手紙』と対比するように、今作は島内とアメリカ国内での米軍の様子が描かれる

キーとなるのは、硫黄島での戦闘で重要拠点とされていた摺鉢山を米軍が陥落させた際に立てた星条旗。その旗を立てた瞬間の写真を中心に物語は進んでいく

構成としては大きく3つ
・島内での戦闘
・米軍が島を制圧した後、星条旗を立てた軍人たちを英雄として扱う米国内での様子
・後年、英雄扱いされていた軍人のその後

これらが写真にまつわる謎を含みながら描かれていく
私は初見の際、この構成に少しついていけない感じがあったので参考までに記してみた

「戦争における英雄とは何なのか?」
この問いは今作を語るうえでは正しくない

では、何と問うべきか。これから見るあなたは何を問うのか
それを考えることの意味はとても大きいだろう

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作務衣もん

1.5 んー、そこまでは、

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

現代の回想、式典やら国債アピールなどのシーン、そして戦場、と、あれこれ変わるのが、ま、そういう構成もあるんだろうけど個人的には忙しいかんじで入り込めなかった。
政治色とか当時のアメリカ内部の描写もあり、「戦場での戦争映画」の部類ではない映画。
まさしく「あの星条旗」の扱い、経緯にフォーカスをあてたような内容。

2部作とされる、「硫黄島からの手紙」の方が、ほぼ戦場のみのストーリーでわかりやすく過酷な描写が目の当たりに感じてよかったと思う。

プライベートライアンのような、ずっとその戦場の構成だけだったらまだよかったんだけどな。

知ってる俳優も何人かいて最後まではもちろん見たけど、これまでもうっすら、何回か見た記憶はある、でも、「手紙」や「ライアン」のようなすごさまではなく、それで印象に残ってないのか、と自分で再確認した。

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みけい

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