アウェイ・フロム・ハー 君を想う

劇場公開日:

アウェイ・フロム・ハー 君を想う

解説

「スウィート ヒアアフター」「あなたになら言える秘密のこと」のサラ・ポーリーが、アリス・マンローの短編小説「クマが山を越えてやってきた」を自ら脚色し、長編監督に初挑戦した人間ドラマ。44年間連れ添った仲睦まじい老夫婦が、妻のアルツハイマー病発症をきっかけに変化していく様を描く。妻のフィオナにオスカー女優のジュリー・クリスティ。夫グラントにカナダの名優ゴードン・ピンセント。製作総指揮はアトム・エゴヤン。

2006年製作/110分/カナダ
原題または英題:Away from Her
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ、アニープラネット
劇場公開日:2008年5月31日

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(C)2006 The Film Farm/Foundry Films/pulling focus pictures Inc.

映画レビュー

5.0「悪い人生じゃなかったと思うのはいつだって男性よ」

2023年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

カナダの豊かな自然に囲まれたログハウスで40年以上、仲睦まじく連れ添ってきたアンダーソン夫妻。ある日、妻のフィオーナにアルツハイマーの兆候が現れはじめる。

何とも切ない大人のラブストーリー。

「私の中のあなた」という作品でも感じたが、好き・嫌いや良い・悪いといった価値観は相対的なものでしかない。それを超えた絶対的なものを西欧ではたぶん「愛」と名付けていて、この作品はそういった意味での「愛」について描かれている。

痴呆に蝕まれていくフィオーナ役のジュリー・クリスティが呟く、「悪い人生じゃなかったと思うのはいつだって男性よ」という科白に象徴される、女性監督ならではの感性をがっちりと受け止め、とてつもなく美しくキュートな演技を見せる。

夫役のゴードン・ピンセントの慈しみ・嫉妬・罪悪などがない交ぜになった寡黙な演技に、40年にわたって積み重ねてきた夫婦の絆の重みと責任が巧みに表現されている。

しかし切ない。

いかに大切に想っているとはいえ、人生の先も見えているとはいえ、ラストの様な選択を緩やかに決断できるだろうか。愛のためにAway From Herできるだろうか。

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えすけん

4.0感動

2017年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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Takashi

2.5大事な人を想う時間

2014年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

認知症というものに対した時、人は何をもってその相手を想うことができるのかを考えさせられる作品でした。この映画を観ながら、多くの人が自分にとって大切な人を想うことだろうと思います。そうした時間をそっと差し出してくれるような作品です。
ただ、主題だけで、本当にその映画に引き込まれるかと言えば、そうとは言い切れないという感じもしましたので、これぐらいの評価にしました。
サラ・ポーリーの作品をこれで2作品観たわけですが、印象としてはもう少し工夫が必要なのかもしれないと感じ始めているところがありますね。ちょっと主題に頼ろうとしている感じがあるかな、と。どうしたら良いかとか専門的なところは分からないのですけど、ラストシーンなど、ジュリー・クリスティーの存在がもっとこちらの胸を突くようであったら、よりこの作品に引き込まれたような気がします。
でも、新作も観てみようとは思っていますよ。

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チャーリー

3.0自然光が入ります

2009年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

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shimo

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