ベン・ハー(1959)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

ルー・ウォーレスによる同名ベストセラー小説の3度目の映画化。西暦1世紀の初め、ローマ帝国支配下のエルサレムに生まれたユダヤ人貴族の息子ベン・ハーの波乱に富んだ半生を、イエス・キリストの生涯と絡ませて描いた歴史スペクタクル大作。監督は「ミニヴァー夫人」「我等の生涯の最良の年」の巨匠ウィリアム・ワイラー。タイトルロールにチャールトン・ヘストン。59年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞を含む史上最多の11部門を受賞した。

1959年製作/222分/G/アメリカ
原題または英題:Ben-Hur
劇場公開日:1960年4月1日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第32回 アカデミー賞(1960年)

受賞

作品賞  
監督賞 ウィリアム・ワイラー
男優賞 チャールトン・ヘストン
助演男優賞 ヒュー・グリフィス
撮影賞(カラー) ロバート・サーティース
編集賞 ラルフ・E・ウィンタース ジョン・D・ダニング
作曲賞(ドラマ/コメディ) ミクロス・ローザ
衣装デザイン賞(カラー) エリザベス・ハフェンデン
美術賞(カラー)  
特殊効果賞  
音響賞  

ノミネート

脚色賞 カール・タンバーグ

第17回 ゴールデングローブ賞(1960年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 スティーブン・ボイド
最優秀監督賞 ウィリアム・ワイラー

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) チャールトン・ヘストン
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3

(C)Copyright Metro-Goldwyn-Mayer Inc. (C) MCMLIX. All Rights reserved.

映画レビュー

5.0『名画』とはこの様な映画の事を云う。

2025年5月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

ドキドキ

イタリアで、あの馬車レースの撮影で使われた場所へ行った時、その呆気ないほどの見すぼらしさに膝が崩れる思いがしたのは、忘れられない記憶だ。要するに素晴らしい(当時最高の)合成技術であったことの証左でも有る。

自分が小学生の時からもう百回近く観ているのに、その度に新たな気付きが有り、その後何十年と歳を重ねる毎に、様々なシーンでの自分の受け止め方も変わって、新たな発見がある。こういう作品こそ『名画』と呼ぶに値するものだ。

此処でレビューを書いてる方で、「午前十時の…」やBD等で数回観た程度で、俯瞰したように感想を綴っている方々が良く居らっしゃるが、「そのぐらいではこの映画の真の醍醐味を味わったとは言えないよ」と、挑発的なアドバイスを敢えてここで言いたい。

何回も何回も観て、味わってこそ、『その映画を掴み取った』ことに成ることを。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
こっこ

3.0最後で台無し

2025年5月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

途中までは大スペクタクル映画という感じで物語もセットも素晴らしいです。他の方がレビューしている通り戦車のレースは手に汗握る展開で何度見ても飽きない面白さ。
しかし、最後にキリストが死ぬことで主人公の家族のハンセン病(作中では業病と呼ばれています)が治るというのがご都合主義すぎて拍子抜けしました。
もののけ姫や砂の器を観ればわかる通りハンセン病はそんなに簡単に治る病気ではありませんし、罹患すれば社会的地位を失ってしまう恐ろしいものです。それを最後の最後でキリスト様の奇跡だとかいう都合のいいもので治癒させてめでたしめでたしとは鑑賞者を舐めているとしか思えません。
アラビアのロレンスはベン・ハーと同じような壮大な物語でしたが、こちらはリアリティがあって最後まで飽きさせない展開になっています。ベン・ハーも最後の詰めをもう少しちゃんとしてほしかったです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
van

これを全てセットで撮っていたとは

2025年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 アカデミー賞史上最高の11部門を制覇した大作が映画館に登場です。僕は50年以上ぶりの鑑賞でした。だから、騎馬戦の場面以外は全て忘れていました。しかし、冒頭に”A Tale of the Christ”とあったのに驚き、まさしくその様な物語に帰結していく事に二度ビックリ。子供の頃はそんな事分かっていなかったんですね。それにしても、60年以上前にこの大規模・大迫力の物語はやっぱり凄かった。これ、セットを作ったんですよね。また、物語も、4時間近く全くダレることがありませんでした。

 でもキリストのエピソードをこんなにハラハラする物語に仕上げるなんて、キリスト教文化の物量はやっぱり凄いなぁ。『十戒』(1956) や『天地創造』(1966)などの聖書物語もヒットしていた時代です。「ゴータマ・シッダールタの生涯」なんて映画は手塚治虫さんのアニメ以外に聞いたことがありません。

 また、1925年には無声映画の『ベン・ハー』も制作されていた事を今回初めて知りました。Youtube で視聴可能らしいのでこれも観なくては。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
La Strada

5.0事故かな

2025年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

午前十時の映画祭はいいですね。子供の頃テレビで観た作品を、映画館の大きなスクリーンで観るのが楽しみです。

最初、スクリーンが真っ暗で音楽だけ延々と流れるので事故かと心配していました。
まさにスペクタクルという言葉が相応しい作品。
CGの無い時代なので、大掛かりなセットと多くのエキストラ、大量の武器や衣装などまさに映画の醍醐味が味わえる。

業病に罹ってしまった母娘がボロをまとって支え合う姿が心に残ります。アラカンなので涙腺が弱くなっており、エスターとベン・ハーが母と妹に寄り添うシーンは涙がこぼれそうに。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
koji