泥棒成金

劇場公開日:

解説

南仏リビエラを舞台に、汚名を着せられた元宝石泥棒が、自分の手口を真似た神出鬼没の宝石泥棒を捕らえるため奮闘する姿を軽快なタッチで描いたラブサスペンス。屋根を飛び回る姿から「猫(キャット)」と呼ばれた宝石泥棒のジョン・ロビーは、今は足を洗い、仮釈放の身で自由気ままに暮らしていた。しかし、ある時、リゾート地の高級ホテルから次々に宝石が盗まれる事件が発生する。その手口がかつてのロビーのそれと同じことから、警察はすぐさまロビーを捕らえようとするが、身に覚えのないロビーは警察の手を逃れ、独自に調査を開始する。自分の偽物が狙いそうな高価な宝石をもった金持ちの旅行客に近づき、犯人を捕らえようと考えたロビーは、保険会社のヒューソンの協力を得て、アメリカ人女性のジェシーとその娘で若く美しいフランセスの2人に近づく。しかし、ロビーとヒューソンが目を光らせていたにもかかわらず、母娘の宝石が盗まれてしまい……。フランセス役のグレイス・ケリーは、「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」に続いて3作連続でヒッチコック作品のヒロインを務めた。アカデミー賞で撮影賞受賞。1954年、日本初公開。2014年、特集企画「スクリーン・ビューティーズ」の第3弾「ヒッチコックとブロンド・ビューティー」にて、デジタルリマスター版上映。

1955年製作/106分/アメリカ
原題:To Catch a Thief
配給:マーメイドフィルム
劇場公開日:2014年1月25日

その他の公開日:1955年10月14日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第28回 アカデミー賞(1956年)

受賞

撮影賞(カラー) ロバート・バークス

ノミネート

衣装デザイン賞(カラー) エディス・ヘッド
美術賞(カラー)  
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映画レビュー

3.0ハリウッド映画らしいがヒッチらしくはない

2024年4月24日
PCから投稿

宝石泥棒が絡んでいるので一応犯罪映画ですが、典型的なハリウッド俳優の共演、当時まだ少なかったテクニカラー、観光映画的な南仏の明媚な風景、などゴージャスな雰囲気の漂うハリウッド娯楽作品ですから、スリラー、サスペンスは皆無、ストーリーも緩くてプロットらしいプロットもありません。
ヒッチがご贔屓のケリー先輩を前作に続いて使って気楽に撮った作品なので、日曜の昼下がりに寝っ転がって呑気に観るにはよいでしょう。
(参考)
ヒッチ好みの女優は上流階級の真摯な淑女が寝室に入った瞬間にケダモノに化けるようなタイプで、モンロー先輩のように顔中にセックスをベタベタ貼ったような女はダメだそうです。故に彼の好みはイギリス、スウェーデン、ドイツ女性で、ラテン系はダメとのこと。
ケリー先輩を始めは冷たく撮ってスチュアート先輩にいきなり熱烈なキスをする展開は、その考え方を具体的に表現したものだそうです。

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越後屋

4.0【軽妙洒脱なるラヴ・サスペンス。グレイス・ケリーを始めとした女優陣の華やかな衣装や、ケイリー・グラントの端麗な姿も魅了です。】

2023年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■キャットの異名を持つ宝石泥棒だったものの、いまでは引退して南仏で悠々自適な暮らしを送るジョン・ロビー(ケイリー・グラント)。
 だが、キャットを名乗る偽物が現れたことからジョンは警察に追われる身に。
 保険会社のヒューソンの協力を得て、偽物の猫の正体を掴み、犯行を止めようとする彼だが。

◆感想

・キャットの異名を持つ且つて宝石泥棒ジョン・ロビーを演じたケイリー・グラントの余裕ある男の姿がナカナカ素敵である。

・けれども、矢張りジョンに惹かれていくフランセス・スティーヴンスを演じたグレイス・ケリーの魅力は凄いなあ、と思ってしまうよ。

■フランセス・スティーヴンスが警察に追われるジョン・ロビーを助手席に乗せて、地中海沿いの道をブッ飛ばすシーンは、流石のジョン・ロビーもハラハラした表情であったが、観ている方もグレース・ケリーの最期を知っているだけに、ハラハラしてしまったシーンである。そして、フランセス・スティーヴンスはジョン・ロビーに対し”貴方がキャットなんでしょ”と言いながらキスをするのである。

<誰が、偽のキャットだったか分かる屋根の上でのシーンなども、前半からキチンとヒッチコックはヒントを出しているし、今作は面白きラブ・サスペンスだと思います。>

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NOBU

3.0公妃の気品

2023年6月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ヒッチコック作品の中では、ストーリーのひねりが少々物足りない印象ですが、主演の二人が豪華ですよね。グレース・ケリーは今作公開(56)の翌年、モナコ公妃になられたんですね。でも、往年の作品から当時の雰囲気が感じられるのも映画を観る楽しみの1つです。

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赤ヒゲ

2.0ルパン三世カリオストロの城だ、

2022年3月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

結末がヒッチコックが登場した時から分かった。見た事あるのかなぁ、
グレース・ケリー、この映画ではあまり綺麗でない。

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マサシ
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