エレファント

劇場公開日:

解説・あらすじ

99年のコロンバイン高校での銃乱射事件を、初期には「ドラッグストア・カウボーイ」や「マイ・プライベート・アイダホ」を撮っていた「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・バン・サント監督が描く。撮影は「裏切り者」「ゲーム」のハリス・サヴィデス。生徒役の出演者はみな俳優ではなく実際の高校生で、セリフは彼らが即興で話すという演出。03年のカンヌ映画祭でパルムドールと監督賞を史上初のダブル受賞。

2003年製作/81分/アメリカ
原題または英題:Elephant
配給:東京テアトル、エレファント・ピクチャー
劇場公開日:2004年3月27日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第56回 カンヌ国際映画祭(2003年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール ガス・バン・サント
監督賞 ガス・バン・サント

出品

コンペティション部門
出品作品 ガス・バン・サント
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映画評論

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写真:Album/アフロ

映画レビュー

3.5運命を感じる稀有な映画

2025年5月4日
iPhoneアプリから投稿

『進撃』のエレンのように、少年少女たちの他愛ない日常が営まれている場を沈黙で満たしたかったのだろう。その景色がひと目見たかったからクエスト気分で殺した。校舎外に人間は存在しないかのように、中にいた生徒達だけを。個々に対する憎しみはなく空間そのものを憎悪した。そこにたまたま人がいただけだ。

日本の校舎のように真っ直ぐな廊下に教室が接続している形式ではなく、広い平面でいろんな活動が行われている回遊式の校舎が方向感覚を狂わせる。さながら迷宮のようだ。平面図を用意するのも無理はない。カメラの独特な動きもそれを助長し、『バイオハザード』感というか狩りの場としての禍々しさが募っていく。

ジョンがケツを叩くおバカシーンが3回登場するが、それがひとつの結節点として異なった視点からプレイバック、オーバーラップされ、不意に実行犯の周到な準備も重なって垣間見える。ただし、別アングルから重曹的に物語るという形式ではない。

結局、最後の虐殺へ向けて、カメラが生徒を執拗に背後から追ったり、群れて中身が空っぽそうな生徒達を映していく。まるで、この運命以外あり得なかったかのように。

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ジャパニーズ先住民

4.0シームレス

2025年5月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

リアルとヴァーチャル、日常と非日常がシームレスであることが、シームレスな映像によって表現される。高校ってしんどかったな。みんな大人で子どもなんだもの。

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ouosou

1.5あらすじ通り。

2025年1月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

撮り方や表現にこだわり過ぎたのか、事件が始まるまでいろいろなシーンがクロスしていく様な撮り方をしたかったのはわかるが、本当にあらすじ通りいきなり事件が起きてしかも中途半端で終わり事件の結末等にも触れずだったので自己満足を観せられた気分。
結構期待して観ただけに残念だった。

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はまぐりの短い感想文

4.0人はいとも簡単にあっけなく…

2024年8月16日
PCから投稿

実際の事件を元に作られた映画です。
普段の日常生活、普段の学校、みんな気ままに話したいことを話し、したいことする。
そんな日常がずっと続く予定でした…

この映画はそんな日常がたった1秒で破壊される様子を描いています。
1秒前まではみんな死ぬことなど予想していません。

そんな彼ら彼女らに銃声が響く…

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みる