米林宏昌監督、最新作「メアリと魔女の花」で21世紀版「魔女の宅急便」目指す!
2016年12月15日 16:49

[映画.com ニュース]「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」で知られる米林宏昌監督の最新作が「メアリと魔女の花」に決まり、2017年夏に全国公開されることがわかった。米林監督は西村義明プロデューサーとともに12月15日、東京・有楽町の東宝本社で会見した。
米林監督と西村プロデューサーは2014年12月、スタジオジブリを退社。西村プロデューサーが新たに立ち上げたスタジオポノックが手がける今作の題材は、魔女。イギリスの女流作家メアリー・スチュアートの児童文学「The Little Broomstick」が原作となるが、米林監督にとってはイギリスの児童文学をもとに映画製作するのは今回で3度目となる。
映画の主人公となるのは、11歳の平凡な少女のメアリ。何をやってもうまくいかず、不満と不安を胸に抱えるメアリが、偶然にも不思議な力を得て、ひょんなことから奇想天外な冒険に巻き込まれていく姿を描く。企画を暗中模索するなかで、西村プロデューサーは14年末に「キーワードを魔女にしましょう」と米林監督に伝えたという。
「マロ(米林)さんが、すごくクシャッとした顔をして、『魔女ですか?』と言ったんです。『魔女の宅急便』は僕らの子ども時代の記憶。自分たちの子どもたちに向けて、21世紀の『魔女の宅急便』を作りましょうよ! 全く新しい魔女を作りましょうよ! と話しました」。

スタジオジブリの製作部門解散を受け、米林監督は「今後どうするか。アニメを作るのか、作らないのか。やるか、やらないかなら、やるために苦労をしていこうと思った」と決意。宮崎駿監督には2人で報告に行ったそうで、「コーヒーを出してくれたのですが、長編アニメを作ると伝えた瞬間に表情が変わって、『だったらこんなところにいるな! 長編アニメを作るのなら、すぐに帰れ!』と言われたんです」と西村プロデューサーは表情を綻ばせる。米林監督も、「別の場にお会いした時には、『嬉しい』と言ってくれたんです。こんなに素直な言葉が出てくるんだ……とビックリしましたし、こんなプレッシャーありません。ちゃんとした作品をつくらなければ」と意欲をみなぎらせた。
西村プロデューサーは高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサーと現在も週に1度は顔を合わせているが、今作に関しては一切相談をしていないと明言。「鈴木さんからも『絶対にそれでいい。ただ、覚悟をもってやれよ』と言っていただきました」「高畑さんと喫茶店にいたら『どんな作品か教えてもらえませんか?』と聞かれまして、断れるわけがありません。説明したら、『面白いなあ』っておっしゃったんです」と、2人とのやり取りを真摯な面持ちで語っていた。
なお、この日は30秒間の特報映像も報道陣に初公開された。
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