堀北真希、「麦子さんと」で始まり締めくくった2013年は漢字1字で「楽」
2013年12月21日 15:20
[映画.com ニュース] 女優の堀北真希が12月21日、主演映画「麦子さんと」の初日舞台挨拶を共演の松田龍平、余貴美子、吉田恵輔監督とともに東京・テアトル新宿で行った。今年は1月に同作の撮影で始動し、「麦子さんで始まって、麦子さんで締めくくれる1年になりました。心温まるストーリーなので、皆さんの心があったまってくれたらうれしいです」と笑顔で話した。
ほかにも今年は舞台「二都物語」や主演ドラマ「ミス・パイロット」など充実した1年を過ごし「珍しく長く感じた1年でした」と述懐。今年を漢字1字で表すことを求められると、「楽」としたため「いろいろな経験をさせてもらって、とても楽しくお仕事ができました。来年も前向きに楽しくお仕事ができたらいい」とさらなる意欲を見せた。
一方、堀北の兄を演じた松田が表現した今年は「縁」。主演映画「舟を編む」で各映画賞の主演男優賞を続々と受賞しているが、その理由を聞かれると「この字に決めて、一巡りしたら何でこれだったか忘れちゃった。まあ、いい出会いがあったなあって感じだったと思う」とひょうひょうと語り、笑いを誘った。
2人は初共演だったが、堀北は「初めましてで集まって家族になるのは難しいことだけれど、自然な形で麦子とお兄ちゃんの空気感ができ上がった。いつも自然体で、それが素敵」と絶賛。だが、松田は「あまりしゃべってないんですけれど、ちょっと空気感が怖いというかしゃべりかけづらい。でも急にかわいい笑顔を見せてくれるので、つい気になっちゃう人」とそっけなかった。
堀北が「おしゃべりしましたよね」と食い下がっても、「そうでしたっけ?」とおとぼけ。さらに松田は「おはようって言うとそっけなかったりするけれど、日が昇ってあったかくなるとニコニコしてきた」と撮影中のエピソードを明かすと、堀北は「冬の撮影でエンジンがかからなかったからです」と照れながら釈明した。
そんな2人の母親役の余が、「2人とも低血圧で、まったりした感じだったけれど、それが親子や兄妹の感じそのままで良かった」とフォロー。そして、「堀北さんはかわいいし、松田くんは格好いいし、この2人が私の子どもだったらひともうけできそう」と本音!? を吐露し会場を大爆笑させていた。
「麦子さんと」は、吉田監督が自身の母親をイメージし約8年間、構想を温めてきた意欲作。幼少の頃に出て行った母親が突然舞い戻ってきたが急逝。納骨のため母親の故郷に向かった麦子が、初めてその人となりを知って成長していく姿を描く。