「スカイ・クロラ」ベネチアに登場。押井監督は「受験以来の緊張」

2008年9月4日 12:00


押井監督だけが大緊張
押井監督だけが大緊張

[映画.com ニュース] 開催中の第65回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されている「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」の公式記者会見が、現地時間9月3日に開催され、押井守監督と声優を務めた菊地凛子加瀬亮が出席した。

すでに北野武監督の「アキレスと亀」、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」は上映が終了しており、日本勢のトリを飾るかたちで登場した押井監督。前日に行われたマスコミ関係者向けの試写では「上映後“ブラボー!ブラボー!”の歓声を聞いて大変嬉しかった」と手ごたえを感じた様子ではあったが、公式上映を前に「受験の合格発表を見る前のような感じで、その時以来の緊張感。オリッピックなら頑張る……と言えるが、ここに来たら、頑張るとは言いようがない」と胸の内を語った。

また、北野、宮崎両監督の作品についてコメントを求められると、「北野さんは老人の映画。宮崎さんは子供(の映画)。自分も子供(の映画)。期せずして大人の出てこない映画ばかりだが、時代が何かそうさせているのか。時代を呼吸している何かがあると思う」と語った。

「スカイ・クロラ」は、ベストセラー作家・森博嗣の同名小説を映画化し、“キルドレ”と呼ばれる永遠に大人にならない少年少女たちが、戦闘機に乗り終わりのない戦争に繰り出す姿を描く物語。主演の菊地、加瀬はそれぞれ、「『バベル』のカンヌ映画祭は緊張して、何も覚えていないが今回はリラックスできている。映画祭を楽しみたい」(菊地)、「声優としての映画祭参加は何か違和感を感じている。ベネチアは2回目の参加ですが、大変光栄」(加瀬)とそれぞれコメントした。

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