グランツーリスモのレビュー・感想・評価
全471件中、81~100件目を表示
大画面でレーサー気分
私にとっては「キャノンボール」以来の面白さ。キャスト陣もいいし、観戦気分だけでなく、自分がレースカーを駆っているような疾走感も味わえた。
この運転シュミレーティングゲーム、そのゲーマーをル・マンに出すという発想、それを全面的にバックアップした自動車メーカーの度量、そしてこの映画監督の自動車への愛、全てが並外れている。
映画の中の日産の資金援助も太っ腹だったが、この映画も全部本物で(運転もご本人)再現してるって、どんだけ〜(ブラボー)!
レースもレースゲームもしないけど、面白かった!
これぞエンタメ作品と感じさせてくれる映画。
飽きさせない脚本にゲームとリンクしたレースシーンの迫力は映画のお手本のような組み合わせ。主人公を取り巻く環境、様々な問題が終盤に向かって解決していく話は気持ちがよい。
あまり興味のなかった分野の映画を観ると、楽しみながら知識もつくのでとても良い。観る前より車が好きになった。日産の車が買いたくなった。買うならスカイラインかな。
また新しい、驚きの映像体験。 この映画を観るために車で出かけては、危険❗
映画序盤の主人公ヤン(アーチー・マデクウィ)はゲーマーである。
彼は日々シミュレーション・ゲームの中でレーシングカーを駆って実在するサーキットを疾走していた。
だが、無断借用した父親の車でパトカーとのチェイスを展開したとき、実車でもドライビング・テクニックがあることを自覚したのだった。
シミュレーション・ゲームの画像は当然CGなのだが、ヤンがGTアカデミーに入ってサーキットに出ると、実物のレーシングカーが疾駆する。
本物のレーシングカーの映像にCGを重ねて、ゲーマーの操縦を表現するアイディアと技術が秀逸だ。
また、サーキットを走るレーシングカーを、低い空撮カメラが真正面から逆走して捉えた映像は、スピード感を倍増させて迫力満点。
どこからどこまでが実写でどれがCGなのか、判別できない。
物語は単純なサクセス・ストーリーだ。
ヤンが本物のレーサーになるまでは、家族間の確執を挿みつつも、トントンと進んでいき、波乱はない。
レーサーになってからもしばらくは順風満帆だ。
そして、物語の後半で大波乱が起きるのだが、これを乗り越えるといよいよ「栄光のル・マン」に突入する。
この24時間耐久レースで、映像は緊迫感を増してスリリングに展開し、漫画のような実話の結末にゴールすると父親との確執も氷解する大団円。
シミュレーション・レーサーを本物のレースに出すことを発案したダニー(オーランド・ブルーム)が日産の首脳陣を説伏せて実践に移るまでが実にアッサリと描かれ、彼がゲーマーを本物のレーサーに仕立て上げるために悪戦苦闘する様が展開するのかと思ったら、エンジニア兼コーチのジャック(デヴィッド・ハーバー)にサッサとバトンタッチ。
行き場のなかった元レーサーのジャックがヤンとの師弟関係で再生するのも、ごく軽く描かれ、当のヤンのアカデミーでの苦闘や、事故からの再起も、どれもこれもアッサリ流している。
実際には相当な苦労があってゲーマーからレーサーになったのであろうヤン・マーデンボローという人物が、現に存在するという事実だけでそれは想像できる。だから、この映画ではひたすら新しい映像体験を追求する方に振り切っていて、天晴れだ。
さしたる出番はなかったのに平岳大がエンドロールでキャストの4番目に表示されていたのは驚き。
平が演じる山内一典氏が記者会見でヤンを紹介する時、「私が◯年かかったことを彼は1年でやって退けた」と言う。この意味が解らなかったのだが、この方も実際のレースにドライバーとして出場されていたようだ。
しかし、劇中で何度「日産」の名が連呼されたことか。特にオーランド・ブルームの台詞に頻繁に出てきた印象で、むしろ耳障りに感じたのは私だけだろうか。
まぁ、でも実際にレーサー・ヤンを生み出したのは日産とソニー(PlayStation)の共同プロジェクトなのだから、日本の企業もやる時はやる。
レイトショーに車で出かけて鑑賞した私めは、帰り道でアクセルを踏みすぎないように自制するのが大変だった。危ないアブナイ!
ゲームを知らなくても全く問題無しです❕
レーシングゲームのプレイヤーを実際のレーサーにするという実話に基づいた映画。
ゲーム、レースの知識が無くても楽しめます❕
レースのシーンの映像、エンジン音の迫力が凄いので大画面、大音量で観て欲しいです❕
4Dで観たかったです…❕
王道の強さ
事情の配置が、少年漫画によくある設定だったね。
主人公の父親は弟ばかりを可愛がり、ゲームばかりやる主人公のことを理解できない。そのことに母親は胸を痛めてる。その中で主人公は「それでも俺はゲームをやるんだ」と夢をつかんでくよね。
そして最後は「父が自分を理解しないように見えたのは、父が自分を愛した故だった」と理解して和解すんのね、テンプレ展開。
養成所のコーチはひとクセある人物で「こいつだけは避けたかった」という人選になってるの。それで主人公たちに「お前たちがレーサーになれるわけがない。帰れ」と最初からアジってくの。
でもそれは、厳しさを知る故でもあり、そのことがトラウマにもなっていて、主人公の成長によって、コーチもトラウマを乗り越えるんだよね。テンプレだ。
色々とうまくいって万事順調に進むかと思うと、大きな事故が起きるね。
ここで主人公のお母さんの嗚咽だけが流れるんだけど、泣いた。「私の◯◯が」って泣くんだけど、そりゃ泣くよね。
しかし、主人公は、その困難を乗り越え、レベルが上がった。MPも相当あがったろうね。
ル・マンでは養成所時代のライバルとチームを組む。敵が味方になるジャンプシステムも導入だよ。
そういえば主人公が狙った女の子を落とす恋愛展開もあったな。
これだけテンプレ要素を詰め込んで、実話ベースの話で展開されたら、つまらないはずはない。素材をさばく脚本陣の堅実さを感じたな。
こんな実話があるなんて!!感動と興奮MAX!
本当にホントに本当に実話なんですか??本当に信じられない話し。こんなことがあったなら、もっとニュースになってもいいはずだけど、初耳でした。それくらい信じられない。一体、GTアカデミーに入ってからレースが出来るようなるまで実際はどれくらいで出来たんだろう。、、日産のサポートが得られるようになるまでは、1年と言ってたけど、それも驚くほど早い!まさに奇跡の物語。夢のようなサクセスストーリー。
レースはホントに興奮して感動した!最後のル・マンは特に臨場感が凄かった!また、日本も舞台になっていて、オーランドブルームも東京で撮影したんだなーとちょっと嬉しくなりました!
プレステや日産も出て、日本も舞台だし、作品も面白い。日本でもっと盛り上がってもいい作品なのに、なんで宣伝がこんなに少ないんだろう、、劇場の予告でしか宣伝見なかったなー。作品の外がちょっと残念でしたね
観てよかった!!本当によかった!!!
月1で行ってる映画館で、今回はジョンウィックを観る予定にしていたのですが、映画好きの知り合いがグランツーリスモ激推ししてて、すごく迷って今回はグランツーリスモにしました。
結果、本当にグランツーリスモ観てよかった!!!!
東北方面は公開から1ヶ月でほとんど終了してて、今回行った劇場も私が観た日で最後でした。
観てる間ガッツポーズ何回したことか!
デヴィッド・ハーバーと主人公の絆がどんどん深まっていく様子が本当に観てて感動でしたし、何より実際に車に乗ってるかの様な臨場感が最後でした!
あと、お父さんとのエピソードも最高!!
大号泣でした!!
しかもこれが実話!!
今回運転のスタントはマーデンボローさんご本人がされてるとのことで、そこも胸熱ポイントのひとつです!
これは劇場で観ないと後悔するやつでした!!
本当にグランツーリスモにしてよかった!!!
グランツーニスモ
サクサク進むサクセスストーリー
世界中のレース場が舞台だけど、GT系レースの後にルマン24時間レースをやるって、ルマン関係者に失礼な気もするけど…
日産って昔、社員の反対を受けてルマンから撤退した記憶があるけど…
個人的にカーレースでは、ルマンが一番泥臭くて好きです
地上波でTV放送しなくなって見なくなった
最後に見たのは、ベンツがクルクル宙を舞った二十数年前…
最近の地上波放送のカーレースは、編集しすぎてつまらない
車も運転も好きだけど、ゲームは殆どしません
20年くらい前にグラツーを数回やったぐらい
どうしても、ゲーム特有?の、200キロオーバーで走行してる際の、リアリティの無さが気になってしまう
200キロオーバーなのに、スルスル車が動く映像が我慢ならない…
実際なら、即スピン、大事故である
高予算のシュミレーターなら違うのかも知れない
シュミレーサー?
趣味レーサー?
リアルレーサーもグラツーでイメトレするみたいですね
劇中では、危険な行為だという演出をしっかり入れてるのが好感が持てます
日本人レーサーがいないのが地味にリアル…涙
殆ど喋らない日本人スタッフ達
平岳大は一言しか喋らなかった印象…
ニール・ブロムカンプは日本人が嫌いなのか?
日本好きなイメージがあるけど…
この映画の監督なのが少し意外だった
オーランド・ブルームは役にハマってたけど、老けて少し残念
父親とのやりとりは、ウザいけど必須
レース映像は、個人的にリアシート辺りからの前方映像が好きだけど、ゲームネタなので車のリアビュー映像多め
ショルダーパッド無しのサベルト
服が痛むけど、レーシングスーツなら食い込んで良いのかも
CGなのか実写なのか知らんけど、意外に没入感があって楽しめた
文字通り出来レースだが、テンポ良く上手くまとまっていて後味が良い
実在の人物 (主人公) が登場するEDにほっこり感動
観て良かった
これが実話に基づいた物語であることに、まず驚かざるを得ない一作
レーシングゲームやモータースポーツファンであれば周知の事実だったのかも知れないけど、予告編でゲーマーをプロのレーシングドライバーに育て上げる計画が実際にあったことを知って、「そんな、それこそゲームの設定みたいなことを本気で考えた人がいたんかいな…」と思ってしまった立場としては、いろいろ物語としての脚色は含んでいるものの、作中の主要な出来事は概ね事実に沿っていることを知って、驚きが隠せないのでした。
ゲーム「グランツーリスモ」のファンはもちろん、モータースポーツファンもきっと満足できるであろう、迫力あるレースシーンが満載、かつこの計画のために集まったエンジニアやドライバー、プロデューサー、そして家族達のドラマも盛り上がりどころをよく押さえていて、「どうせゲームの人気に乗っかったイベント映画だろw」と冷笑していたかつての自分を、時速300キロ超のレーシングカーで跳ね飛ばして欲しいほど「魅せる」映画でした。
レース場面にゲーム画面を模した演出や視覚表現が様々な形で盛り込まれている点に関しては、「これは『グランツーリスモ』から派生した物語なんだ!」という作り手の主張がしっかり見えて、すごく良いと感じたものの、『フォードvsフェラーリ』(2019)くらいの迫力あるレースシーンを集中してみたい、という人とっては少々目障りかも知れないですね。非常に優れた作りの作品ではあるものの、この描写を受け入れるかどうかで、微妙に評価が変わりそう。
優秀なゲーマーをプロのレーシングドライバーに育て上げる「GTアカデミー」計画は、あまりにも奇想天外な発想なので、作中で発案者のダニー・ムーア(オーランド・ブルーム)がどうやって日産やソニーを説得するのかと思ってたら、意外にすんなり承認されたところは笑いました。あんな狂気じみたプレゼンで、よく承認したな…、と。そして実際のアカデミーも、2008年から2016年まで、数多くのプロドライバーを輩出したとのこと。日産すごい。かなり見直しました!
そして本作の主人公である、ヤン・マーデンボローは、現在も現役であることに加えて、本作にも本人のスタントドライバー役で出演しているとのこと。これは応援しないと!
誰も信じてくれない自分を信じる強さ
親もコーチもクルーも、何ならこの構想を立ちあげた日産の人も、誰もできると信じてくれない中で、唯一自分を信じ続ける主人公ヤンの強さに心打たれる。成長していく彼がステップを上がるたびに思わずガッツポーズをしてしまった。
当初の親の態度は子を思ってのことだがひどくて、でも現実はこんな風にならざるを得ないのかもしれないと思わせる。
また、指導者であるジャックとヤンが少しずつ信頼関係を築いていく様子も素晴らしい。スポ根物にはありがちな関係だが、ひねくれたデヴィッド・ハーバーの演技が最高。ヤンはめちゃ陰キャのオタクっぽいのが良い。ここで変に爽やかスポーツ系出てきたら感情移入できん!
そして、日産&SONYの日本企業がカッコいい!Japan is so cool!と思わせてくれるの良き。
何よりレースがめっちゃカッコいいし、モーターのアップとか車分からないけどわくわくする。モーター音も盛り上がり、本当に手に汗握ります!IMAX&Dolbyで見れば良かった~!少なくとも絶対映画館で見てください。これ配信で見たら良さ半減どころじゃない。
良かったし勇気を貰えるけど主人公は元から恵まれた環境にいた人
『フォードVSフェラーリ』にとても感動して大好きだったので、本作にも期待して観てみました。
映像はきれいで、演技も良かったので、鑑賞中は引き込まれました。しかし、fvfの方が段違いに名作でした。
1. 苦労していない若者が主人公なので共感しにくい
2. ゲーム感のある映像なのでレースの厳しさが伝わりにくい
3. メカニックの人たちとの関わりが薄い
5. ゲームをして来て身体を鍛えて来なかった人が感じる苦労が伝わりにくい
6. 演出が軽薄で切り替わりが速かったり重要なシーンが抜けていたりして感動しにくい
主人公とその彼女に好感を抱きにくかったです。役者のせいではなく、脚本の人物造形が浅い気がしました。ただ、企画長のムーアやチーフエンジニアのジャックや主人公の父親は、些細な仕草や表情からも人物の奥深さが感じられる演技をしていたので、やはり役者としての技量にもよるのだと思います。
本作は、主人公の環境が恵まれているので、サクセスストーリーとしては実は貧しい者が成功する話ではなくエリートが超エリートになるという話です。
つまり、荷を引く馬がサラブレッドと競走する話ではなく、サラブレッドが競走馬になる話だということです。
主人公の父は息子に「好きなことを仕事にしろ」と言ってくれる、多くの子どもが望んでも得られないような素晴らしい親です。その上、彼は元プロサッカー選手なので、その血を息子たちも受け継ぎ、運動神経や体格に恵まれています。
母は優しくて愛情深い人です。ヒステリックに怒ることなどなく、常に息子を励まし応援します。
この両親は、ゲーム機を買うために非正規で働いている息子の将来を思って、大学に戻っていいよと言ってくれています。それだけの経済力と精神力の高い素晴らしい両親に育てられているのです。これだけでもう世間一般から見れば英才教育を受けたエリートです。
そもそも大学進学に猛反対し、子どもに中卒や高卒で働くことを強要する親も多いし、一度でも大学に失敗したらすぐに非正規でも何でもいいからとにかく働いて稼げ、二度と大学へは行くな、自費でも許さない、夢を追うなどもう遅い!!!!と子どもに言う親もいるのに、あまりにも恵まれ過ぎです。もし失敗しても親に大学に行かせてもらえる道が用意されているのですから。
だから、こき使われている馬車馬が艱難辛苦を経てレースに出る話ではなく、競走馬排出歴のある良質な農場で生まれたサラブレッドの血筋を持つ者がレースに出る話だということなのです。
主人公には元から彼女候補がいて、彼女に会いたくて父の車を無断で使って夜中に出掛けて友人と遊び、その帰りにパトカーから逃走する為に街を危険運転するという悪事も働いてもお咎めなしです。
もっと真面目に生活し勤勉に働き他者のために奉仕している若者に成功して欲しいです。
でも仕方ないのでしょう。
もう今の時代は、自己犠牲などせず親の言うことも聞かず自分の好きなことだけやる人間が旨味を得る世の中になったのでしょう。
主人公の弟は特に嫌な人でした。サッカーはうまいのですが、ウェイターについて職業差別をし、兄がくすぶっている内は兄のことをバカにしています。
これを見ていて、子どもに勤労の尊さや他者への奉仕の大切さは教えず好きなことだけさせる育て方も考えものだと思いました。
どんなにサッカーがうまくても、職業差別をしたり兄を馬鹿にする人間は最低です。
私は本作を楽しみました。プロジェクトを立ち上げる人たちの実行力にも感銘を受けたし、恐れを乗り越えてレースを戦ったレーサーたちは凄いと思います。でも、全て、出発点で経済的に恵まれたエリートの状態から始まっているのです。人生で最も難しいのは、高校や大学に行くお金の工面という苦労です。それに伴う苦労は、親による進学反対と労働強制です。それらの苦労を経験して乗り越えていない人たちが成功しているだけなのです。
沢山映画を見て来ましたが、もうこういうエリートが成功する話にはお腹一杯です。最初の時点で恵まれている自覚が無いし、スポーツ選手が庶民に夢を与えるというのも詭弁だと思います。
私は恵まれずに非正規労働者として勤勉に働いて来た人が成功する姿を見たいです。でもそのような物語は無いので、自分で実現するためにリアルの世界で頑張ろうと思います。もう誰かを応援することはありません。自分のことを応援します。
面白いは面白いんだけれど。もうひとつリアリティーを感じなかったかな。
4DXじゃなくて、通常上映バージョンを観たためかな?あと一歩のところでノリきれなくて。
実話だろうがフィクションだろうが、ヲタクゲーマーがプロレーサーとして活躍するようになるというプロットに惹かれて観に行きました。
ゲーマーがあっさりとリアルレースに馴染んでいく過程が淡泊に思えて。
なので、爽快感にはやや欠けたかなぁ。
そこがもっと丁寧に描かれていればよかったのに。
一応、フィジカルを鍛えるトレーニングの描写はあったんですが。
「いやいや、いくら何でも、それは無理でしょw」ってなったのは事実。
実際、あんな感じですんなりとリアルレースに馴染んだのかな?ちょっと信じがたい。
あとね、せっかくなのでフィクション要素も交えて、ゲーマーならではの“驚異の裏技”を駆使する展開とかもあればよかったのに。
実話だけに…
上手く実車とCGを組み合わせてはいるが、ストーリーそのものは実話だけに着色が難しいのは分かりますが、「グランツーリスモ」のオンラインレースの勝者からアカデミーに入って、レースに出場し、プロドライバーとして契約を勝ち取り、途中大きな挫折を味わい最後は…。と、淡々と実話を実写化して見せられている感じは否めない。
個人的にはプロドライバーとして契約したモノの、チームのエンジニアやメカニックからは歓迎されていない状況と、それを結果を出す事で徐々に認められていくなど、もう少しどこかの部分にFocusした方が良かった気がします。
スケジュールが合わずに4DXで観たが、マシンの加速や横Gを再現している感じなだけで、わざわざ追加料金を支払ってまでとは思わなかった。(これは自分のミス)
事実はゲームよりも奇なり。 成功に必要不可欠なのは夢・情熱・努力、そしてプロダクトプレイスメントだっ!
実在のレーサー、ヤン・マッデンボロー(1991-)の半生を実写映画化。
テレビゲーム「グランツーリスモ」の名プレイヤーだった彼が、本物のレーサーとして成長するまでを描いたモータースポーツ映画。
監督/製作は『第9地区』『チャッピー』のニール・ブロムカンプ。
主人公ヤンのトレーナー/メンターであるエンジニア、ジャック・ソルターを演じるのはテレビドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シリーズや『スーサイド・スクワッド』のデヴィッド・ハーバー。
日産のマーケティング担当者にして、ゲーマーを本物のプロレーサーに育てあげるプロジェクト「GTアカデミー」の考案者、ダニー・ムーアを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのオーランド・ブルーム。
シリーズ累計販売本数9000万本!
1997年に1作目が登場して以来、レーシングゲーム愛好家たちに愛され続けている「グランツーリスモ」。
そのゲームを極めすぎた結果、本物のレーサーになっちゃった激レアさんが本作の主人公である。
自分は「グランツーリスモ」をプレイした事がなく、またモータースポーツに関しても全くの無知の為、ヤン・マッデンボローという人物がいることはおろか、「GTアカデミー」というプロジェクトが存在していたことすら知らなかった。
ゲーマーとアスリート、正反対の人種であるように思えるが、プロレーサーだって実車で走れない時はシュミレーターで練習するんだろうし、確かにモータースポーツとレースゲームは親和性が高いのかもしれない。
「ストリートファイター」のプレイヤーをプロの格闘家にするとか、「実況パワフルプロ野球」のプレイヤーをプロ野球選手にするとか、そういうことに比べれば遥かに現実味がある。
とは言っても、車に乗ったことのないズブの素人をレーサーにするというのはやはりどうかしているとしか思えない💦このプロジェクトを立ち上げたダレン・コックス(本作のダニー・ムーアのモデルとなった人物)、そしてそれにGOサインを出した日産とソニーの酔狂ぶりには頭が下がる。
さてさてこの映画、ヤン・マッデンボローの”ゲームよりも奇なり”な半生、GTアカデミーに参加した2011年からル・マンの表彰台に立った2013年までの出来事が描かれています。余談ですがヤンは2016年から2020年までの間は日本を拠点に活動していたらしいので、『2』があるとすれば主な舞台は日本になるのかもしれません😊
「事実を基にしたストーリー」とありましたが、当然劇映画として成立させる為に、事実とは異なる箇所が出てきます。
例えば、映画でのヤンはGTアカデミーの初代チャンピオンという描かれ方をしていますが、実際には第3回のチャンピオン。
また、トレーナーであるジャックは2015年まで彼のエンジニアを務めていたリカルド・ディヴィラ(1945-2020)がモデルだが、リカルドはGTアカデミーには携わっていない。
一番大きな改変は人死を出してしまったクラッシュ事故。映画ではあの事故のトラウマを乗り越えル・マンに挑むという流れになっていましたが、実際にはあの事故は2015年の出来事。ドラマを劇的にするために時系列を捻じ曲げるという力技を行なっているのです。
とまぁこのように、「ゲーマーがプロレーサーになった」という大枠は正しいが、その中身はかなり創作されている。この点は念頭に置いて鑑賞した方が良いかもしれません。
金もコネもチャンスもなく、片田舎で鬱屈とした日々を過ごす青年、ヤン。この「一生俺はここで生きていくしかないのかな…」という実存的危機、これは『スター・ウォーズ』など、映画によくあるテーマでありますが、本作はここに”負け犬たちのワンス・アゲイン”というみんな大好きな熱血要素が付け加えられており、『ロッキー』にも匹敵するような熱い男のドラマが展開されてゆきます。
「ゲームオタクにレースが出来るわけねぇだろうがよ笑笑」と体育会系な人種に後ろ指を指されながら、それでもやるしかねえだろうがよ!と言わんばかりにトレーニングに励むヤンの姿を見れば、こちらのハートも燃えずにはいられない🔥
ただ運転技術を磨くだけでなく、合間合間にランニングや縄跳びなどの肉体トレーニング描写が挟まれるところが良い。主人公が身体を鍛えると、それだけで映画が陽性に傾き、物語の推進力も増して行きますよね♪
ロッキーにはミッキーが、矢吹丈には丹下段平が、幕之内一歩には鴨川会長がいるように、負け犬映画にはメンターとなる名伯楽が必要です。
本作のジャックはまさに絵に描いたような名トレーナー。厳しさと優しさ、強さと弱さ、緊張と緩和を併せ持ったキャラクターであり、彼の存在あったからこそ本作のドラマに深みと面白さが生まれたのでしょう。
過去の挫折から鬱屈とした日々を過ごす彼が、若き才能と出会い再び心に火を灯す。観客の大部分はヤンよりもむしろジャックに感情移入してしまうのではないでしょうか。親近感のある彼の存在は、ある意味でヤンよりも重要なキャラクターだと言えるのかも知れないです。
本作のもう一人の大人代表、ダニーも忘れてはいけません。
本作中、私が一番気に入ったキャラクターはヤンでもジャックでもなくこのダニー😏有能なんだけど、あんまり他人の気持ちとかを慮らない生粋のビジネスマン、かつヤマ師。
何を考えているのかわからない胡散臭さを放ち、面の顔と裏の顔がまるっきり違うのだが決して悪人ではないという意外と複雑なキャラなのだが、オーランド・ブルームはこの曲者を見事に演じ切って見せました。いや彼も、暫く見ない間に素晴らしい役者に成長してるじゃないですか!あの胡乱な笑顔が最高に魅力的✨
このダニー、ヤンやジャックが見事に成長したのに対して、全く成長もしなければ変化もしないというなかなか稀有な存在。割と最後までプロジェクト成功の事しか考えていないという碌でもない人物なのだが、なんかその辺も人間臭くて好感が持てました。意外と素直に人の意見を取り入れるし、実は結局良い人なんですよ笑
デヴィッド・ハーバーとオーランド・ブルーム。若者が主役の映画だが、最も魅力的に映っていたのはこのオヤジ2人。やっぱりオヤジが魅力的だと映画全体の魅力も引き立ちますね♪
青春熱血スポ根映画でありながら、良質なオヤジお仕事映画でもありました。ダニーを主役にしたスピンオフとかも見てみたい!😆
楽しいか楽しくないかで言えば、確かに楽しい映画である。
ただ、ぶっちゃけそこまでよく出来ていたとは思わない。
正直言うと、ヤンが東京に来たあたりで一度大きな退屈さに襲われてしまった。
というのも、本作のレース描写って一本調子なんですよね。
GTアカデミー参加をかけたゲーム大会、GTアカデミーの決勝、プロライセンスを賭けた一戦、ル・マン24耐と、作中では大一番が4つあるわけなんだけど、そのいずれもがゴール前での競り合いによる決着。「一体どっちが勝ったんだ!?」という僅差の勝負は確かに盛り上がるが、それはここぞと言う時の一回限りだから有効なのであって、毎回毎回やられるとアホくさくなってきてしまう。
それとライバルの薄さも気になるところ。嫌味な成金キャラがライバルなんだけど、テンプレのような悪役で面白みに欠ける。しかも毎回毎回ライバルはこいつ。レーサーってそんなに人材不足なのか💦
テレビゲームのように順位や走るラインが画面に表示されるというのはなかなかにフレッシュで心躍ったし、必殺のテクニックで敵を翻弄したりするのは漫画みたいで面白かったので、もう少しライバルやレース展開のバリエーションにも気を遣って欲しかった。
なぜこんなに同じようなレースを繰り返してしまうのか。それはもう単純で、描かれるレースが多すぎるから。
ヤン・マッデンボローの数奇な人生を描くにあたり、2011年から2013年までにマトを絞ったわけだが、正直それでもイベントが多すぎる。
”グランツーリスモのトッププレイヤーが本物のプロレーサーになる”という、これだけでも十分に映画化に値する。
しかし本作ではさらに「ル・マンで表彰台に上る」というイベントまで描こうとしてしまった。そしてそのために、重大なクラッシュ事故という本来はそこにないはずのイベントまでプラスすることになってしまった。
こなすべきイベントが増えていった結果、一つ一つのイベントが薄味になってしまい、結局どこがクライマックスなのかよくわからない物語になってしまっているように思う。「勝ったぞぉ!!ウォーーッ」という雄叫びが何箇所かあったけどさ、それも普通は一回だけだよね😅
それともう一つ、個人的にこの作品にノレなかったのは、あまりにも宣伝が目につきすぎたから。
”ステマ”という言葉が世間を賑わせたこともあったが、本作はそれとは真逆。超正々堂々とプロダクトプレイスメントが行われている。
「グランツーリスモ!どうだあっっ!!」
「日産GT-R!どうだあっっ!!」
「SONYのウォークマン!どうだあっっ!!」
…ねぇ。どうだぁっ!と見せつけられてもねぇ。そうか、としか思わないよねぇ。
確かに本作は「グランツーリスモ」というテレビゲームが軸にある映画なわけで、発売元であるSONYや、GTアカデミーのスポンサーである日産が前面に押し出されるのは当然っちゃ当然。
なんだけど、あまりにもそれが露骨過ぎるというか何というか…。ジャックへのプレゼントであるウォークマンがデカデカとスクリーンに映し出された時は、もうそのあまりのSONYの存在感に笑ってしまった。いや、わかる。わかるんだけどさぁ!もう少し映画には侘び寂びが欲しいじゃないっすか。堂々と親会社の一押し商品を見せつけられると「うへぇ…」となってしまう。
1番やりすぎだと思ったのは冒頭とエンドロール。「グランツーリスモ」の宣伝で始まり宣伝で終わるという、宣伝のサンドイッチ映画。
このせいで、結局俺が観たのは開発元であるポリフォニー・デジタルの、長い長いCMだったんじゃあないかという疑念に苛まれることになってしまった。
という感じで、確かに熱血スポ根負け犬映画として楽しめたのだが、所々気になるところも多かった。
仮にGTアカデミーにだけ着目していたら、日陰者たちによるプロジェクトものという『ライトスタッフ』(1983)や『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987)のような、タイトな青春組織内映画になっていたかも知れない。そっちの方が観たかったかも。
まぁでも、明朗快活な娯楽映画という感じで万人にお勧めできる作品であることは間違いない。特にモータースポーツに興味関心がある人なら満足できること請け合いです♪
※超余談なんだけど、ル・マンの最中ヤンが自分の部屋でゲームをしていた時のことをフラッシュバックするじゃないですか。
あそこで、実はこれは全部ゲーマーの妄想で、父親からの小言で現実に戻る、みたいな映画なんじゃないかと思ってヒヤヒヤしてしまった。
もしそうだったら、これまでの熱血ストーリーが全部吹っ飛ぶ、死ぬほど暗い映画として後世まで悪名を残していただろう😰いやー、そうならなくて良かった〜…。
疾走する車の「ヒュン!」て言う音が気持ち良い!
圧倒的なスピード感に観ている側も思わず息を止めてしまいました!
とは言いつつ、自分はゲームと車に疎いもんで見始めは何が起こってるのかさっぱり着いて行けませんでした^^;
話の運びに慣れてくるとレースシーンの緊迫感に引き込まれていて食い入るように観ていました。
あと、日本の日産や東京の屋台シーンが出てくると何だか嬉しかった。
カーレースに詳しく無くても話の流れで何となく分かりますし、自分みたいにゲームや車に詳しくなくても楽しめる作品でした。
面白かったです!
吹き替えより、字幕をお勧めします。主人公の彼女の声が幼いアニメ声で...
吹き替えより、字幕をお勧めします。主人公の彼女の声が幼いアニメ声で、折角、迫力ある実写版が、子供向けアニメに一瞬で変わる感じ。彼女の場面になる度に、ズッコケました。これは好みの問題だと思いますが。
これ以外は、迫力ある映像と店舗良い展開に引き込まれ、満足しました。字幕だと4.0ポイントで良いと思いました。
映画館で前方座席がお勧めです
いつもは映画館の後方座席を選ぶのですが、カーレースの没入感が凄いとの事で、なんとなく前方席を選びましたがこれが大正解。
エンジンの爆音と共にまさに自分がドライバーになった気分を味わえます。
ストーリーはありがちなものですし、ほとんどがレースシーンですが、2時間まったくダレる事のない素晴らしい映画です。今や、ワイルドスピードもドンパチやるだけの普通のアクション映画に変になっちゃいましたし、車、レースが純粋に描かれてカメラワークもむちゃくちゃかっこいいです。
また、ニッサン、ソニーという日本企業を誇りに思います。次に車を買い替えるときはニッサンにしようかとさえ思えます。今は映画に出てきた某ドイツ車なんですけどね。
まさに、胸熱で満足度の高い素晴らしい映画を見る事ができました。
全471件中、81~100件目を表示