雨を告げる漂流団地のレビュー・感想・評価
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見て楽しめる作品
テーマ性や整合性など気にしたらダメなエンタメ作品。
主要人物のキャラクターが丁寧に描かれており感情移入もしやすい反面、物語の根底に何が有るのか読みとり難く、とりわけキーとなるノッポの意志、思いと、作中で起きている非現実に関連性が終盤まで全く見られずにストレスになる点もある。ミスリードさえ存在しないキーマンの存在は短編ならうまく活用できるだろうが長編では観客を置き去りにしてしまう。
加えて主人公たちが経験する非現実と、元の世界、現実との整合性も取ろうとしていない点も不満点の一つ。特にヒロインが母と再会するシーンは、この冒険が行われている間のそれぞれの世界の時間経過について説明が一切無いために違和感を覚えてしまう。
ただ、そうした細かい、面倒な点を一切忘れて映像と芝居に引き込まれる力は有る作品なので、親子等家族で見るのも悪くないだろう。
まあ、一言で言えば何も考えずに見ろ、そして見終わったら何も語らずに忘れろ、と言うジャンルの作品だ。見ている間だけは楽しめると思う。
主題歌狙いでしたが…
主題歌、挿入歌を最押しの「ずっと真夜中でいいのに。」が担当するということで観にいきました。
ですがアニメのタッチが凄く好きで、声優さんもいいしとにかく内容に引き込まれました。イントロが流れるたびに鳥肌が立ちそうな、作品にのめり込めることができる映画でした。
可愛い子
可愛い子たちが見れてよかったです。また、内容は少し難しく感じるかもしれません。心情の変化やキャラの性格についてはよく分かりました。もっと可愛い子たちの漂流団地との冒険を見たかったです。自分の都合で浦和からみなとみらいまで見に行かなくてはいけませんでしたが満足です。
面白い
演出と音楽は一流。
途中までは好奇心を煽るような楽しさがあったが、
観覧車の緑の女が出てきてからつまらなくなった
団地が漂流するという設定はとても面白いが、
着地点が上手く見つからなかったのかなと考えてしまう。
消えてしまいそうです
Netflixで配信中でしたが劇場での鑑賞を選択しました。特典のしおりも貰えました。
世間一般での評判はかなり賛否の否よりですが、自分はかなり楽しめました。なんだかこの現象は「バブル」と近しいものがありました。
批判点として多く挙げられている喧嘩の多さ、小学生って大人よりも些細なことで言い合いとかしてなかったかなーと思いました。教育実習で学童の生徒たちと遊んだ事がありますが、場所の取り合いだったりとか好きなものの相違とかですぐ喧嘩しちゃうので、今作の子供たちは結構リアルです。声優さんたちが流石としか言いようのない演技なので生々しくはなっていましたが笑
団地にいたら突然海に出たというファンタジー要素はこの作品の肝になっており、この団地は画面上にずっとあるというのも監督の団地好きが全面に滲み出ているなと思いました。自分は団地に住んでいた期間は短いですが、あの狭い空間でしか感じられない事もあったなぁとしみじみ。
夏芽と航祐は航祐の祖父が亡くなった事がきっかけとなり、距離を置いており、この団地にいる間も言い合いをするシーンが多いです。互いに互いを心配しているからこそ本当の自分を曝け出せなくて無闇に傷つけあっていますが、2人がサッカーで協力するようにピンチのシーンも少しずつ協力して元の2人へと戻っていく流れは王道ですがとても良かったです。譲と太志は暴走気味になる航祐を抑えたり、仲間を助けにいったりと、少し影は薄かったですが良き友人です。この2人に囲まれてる航祐は幸せもんだなーと。令依菜はとにかく高飛車お嬢様で、共感できないというレビューも分かるんですが、根は優しい女の子で友達思いでこれまた良い子なので、彼女が怒りっぽいのもその優しさがあるからだなーと微笑ましく見えました。珠理は結構行動派、頑張り屋さんでした。彼女は令依菜の引き立て役になってしまったかなと少し残念でした。ノッポくんはきっとお爺ちゃんのメタ的な存在だなと思いました。説明不足な点が多いのもある程度物語にモヤモヤを残してる感じはいいんじゃないかなと思いました。
漂流してくる建物に食べ物を探しに行くために、団地にあるあらゆる物を組み立ててロープウェイみたいにするアイデアはとてもワクワクしました。めちゃくちゃ危険な事をするなーとは思いつつも、その無邪気さがとても良かったです。観覧車を団地に牽引するアイデアは相当ぶっ飛んでいるなと思いつつ、映画館の大きなスクリーン映えする映像を楽しめました。終盤の夏芽と航祐が互いを再び信頼し合うシーンは感動せざるを得ませんでした。
スタジオコロリドのアニメーションは青色の表現がとても美しく、今作も突き抜けた美しさを誇っていました。キャラデザも可愛らしくてとても好きですし、ずとまよの主題歌・挿入歌を含めた音楽も最高です。声優陣もこれまた素晴らしかったです。水瀬さんは普段の大人しいキャラとは違う活発な令依菜を演じているのも普段とのギャップを感じて新鮮でした。
まぁ気になった点はいくつかあって、終わりそうで終わらない展開にはかなりモヤっとしました。二転三転していく展開が多すぎるので、もういいんじゃないかい?と思ってももういっちょ!とおかわりが来たので少しダレたなーという印象です。あと終盤に突然出てくる女性が何者だったのか、これが何も明かされないのも謎でした。おそらく令依菜が初め行った遊園地の思い出の擬人化なんだろうなと解釈しました。
確かに批判点には納得できる、けれど面白さは十二分に詰まっていました。Netflixで配信されていますが、劇場映えする作品だなと思いました。スタジオコロリド最新作は鋭意製作中という事なので続報を待ちたいと思います。できればホラーアニメを撮ってほしいなと願いつつ。
鑑賞日 10/6
鑑賞時間 18:00〜20:10
座席 A-1
思ってたんと違う……
「僕らの七日間戦争」的なノリとオチを期待して見に行ったら、めっちゃ主人公たちが死にかけだったでござる(白目)
いやさ、確かに予告編にも「まずは食料!」って表記はあったよ? でもここまでガチガチのサバイバルするとは思わんやん普通。そういう要素求めてないのよ、あの予告編観た後じゃ。
あと、説明不足と時系列ミスががかなり引っ掛かる。映画1本にまとめる内容としては正直無理があるとしか思えない。
ワンクールのアニメにして、きちんとオープニング・エンディングを設けて、(ほぼ)時系列に沿った上で丁寧にストーリーを紐解いたら、十分良作になれる可能性はあったのに残念です。
王道の行きて帰りし物語で多感な時期の少年少女の葛藤・成長を描く至極の映画
取り壊し予定の団地に忍び込んだ小学生6人が団地の建物ごと海に漂流する謎の世界に飛ばされ、大海原を漂流する。そこにどこから来たか分からない”のっぽくん”と呼ばれる少年も加わり、少年少女の冒険物語が進んでいく。
あらすじから伝わってくるがっつりしたファンタジー感。
その世界観を丸ごと受け止めてこそ、この映画は楽しめると感じた。
どうして建物だけが海に浮いているのか。のっぽくんは何者なのか。謎はたくさんあるけど、描かれているのは思い出・喪失・トラウマなどをテーマにした少年少女の王道行きて帰りし物語。
ヒロインのいじけっぷり、身勝手な行動にイライラする場面もあったけど、よくよく考えてみれば、等身大の小学生がきちんと描かれている。
もし主人公たちの行動に共感できなかったら、自分の小学生の頃を思い出してみてほしい。
大人の都合に振り回されたことはないだろうか。
それを自分の責と思ってしまったことはないだろうか。
変化が怖かったことはないだろうか。
描かれているのはご都合主義のキャラクターではなく、過去の自分と重ねることができる身近な存在の少年少女たちだった。
アニメーションならではのダイナミックで煌びやかな場面描写も見ごたえあった。
劇場公開・ネトフリ配信だけど、まずは劇場で観るのをオススメしたい。
居場所を失った少女の願いが呼び寄せたのはユートピアかディストピアか... 大人になりかけの少年少女の生涯に一瞬の輝きを見せるNetflix独占配信映画
少年少女の異世界漂流ものとなると、内容としては食料調達や外敵との戦いあるいは権力闘争といったサバイバル面を重視した活劇と、心にトラウマを抱えている者や蟠りを抱えている者同士がぶつかり合いいがみ合いつつ絆を深めていくハートフル面を強調したヒューマンドラマとに大別されるかと思いますが、本作は圧倒的に後者のタイプです。
主人公の小学6年生の航祐と夏芽の蟠りと和解、そして大人への一歩がそのメインテーマとなっています。
安次が居なくなったことで己の居場所を無くした夏芽は、老朽化で取り壊しが決まった団地からマンションへ引っ越した後も安次とその思い出を忘れられず、その彼女の強い郷愁が団地の精霊と呼応して夏のある日に団地に忍び込んでいた夏芽と彼女のクライメイトの少年少女たちを漂流の彼方へ連れ去ってしまう。
"一人の少女の強い執着心とそれに呼応した人ならざる者の力による異界への漂流"ということで、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』に近いものを感じる物語です。
惜しむらくは彼らのクライメイト四人のキャラクター像がブレてしまっていたということでしょうか。
ともあれ、おそらく主要ターゲットであろうティーンエイジャーにはそうした小賢しい成長描写巧拙云々抜きに大人の階段の~ぼる~の何たるかを、上の世代には団地暮らしの郷愁でそれぞれに楽しめる作品なのではないかと思った次第です。
団地住まいではなかったのでイマイチ感情移入できなかった。が、団地(昭和の)に住んでみたいとも思いました。
ハラハラドキドキな楽しめる作品。
主人公たちの年齢層が低いので、いわゆる団地ノスタルジーではないと感じました。冒険モノ。
主人公たちの年齢層からか、異性間で仲良くするのが恥ずかしいのに気づいていない、みたいな気づくか気づかないかくらいな、思春期に片足踏み出してもいない、入れる前なので、その辺は、我々大人が普段考えない、ところをうまく描けていると思います。
自分の小6の時はどうだったか?自分の子供の小6の時はどうだったか?何を考えていたのか?と普段、もう触れることのできない心や行動を見ることができました。
観る人の年齢によっては見方が変わるのかなぁ?とも。
ネトフリで見たけど、映画館で見るべきだったかなと。物語にはがっつり入れる没入感アリな内容です。見るときは、スマホOFF、部屋を真っ暗にしてみるといいです。
なぜこんなに低評価が多いの
10月最初の夕方に鑑賞し、あまりの感動にこの筆を執りました。
まず簡潔に、見てくれる方が一人でも増えるよう
「この言葉が刺さる人にオススメ!」
という言葉をいくつか書いておきます。
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓊝𓄹𓄺
•廃墟
•建築
•小学生時代の夏休み
•もう戻れない過去 •もう戻れない思い出
•(オカルト的意味での)異世界
•離別 •死別
•リミナルスペース
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓊝𓄹𓄺
特に推したいのは廃墟!!!この言葉のうち一つでもあなたに刺されば私はこの映画を強くおすすめします🌊🏡
当作品、雨を告げる漂流団地は感情に訴えてくるものが多いです。個人差ありますが私は上映時間の半分近く涙を流していたと思います。けれど最後はスッキリとした優しい終わり方なので安心してください🫶
ハンカチ、替えのマスク、不思議を不思議として楽しむ心を持って映画館にゴー!!
以下よりつらつらと感想を述べます🫶読まなくても大丈夫です。
『ペンギン•ハイウェイ』を初めて見たときから石田監督、スタジオコロリド、阿部海太郎さんのその魅力に圧倒され大ファンで、今回とても楽しみにして鑑賞しました。
結果、大泣き、最高。
実は上映時間を見る際にこちらのレビュー評価が目に入ったのですが、なかなかの低評価が多く見に行くかすら迷っていました。身内の誘いのおかげで鑑賞に踏み切れましたが一人だったらNetflix以外のサブスク配信を待ってしまっていたでしょう。それを踏まえた上で断言します。
この作品は映画館で見たほうがいい!!!
迫力がすごいです。この『雨を告げる漂流団地』は「漂流」してからあらゆる廃墟が出てくるのですが、その廃墟が大海原を流れる様•近づき遠ざかる様は大画面でしか体感できないものがあります。さらに上質な音楽と声優陣の声は絶対に家やイヤホンより映画館のほうがいいです。特に
なつめちゃん(cv.瀬戸麻沙美さん)
じゅりちゃん(cv.花澤香菜さん)
のっぽくん(cv.村瀬歩さん)
がまたいい。演技力もあり聞いていて心地いい声は必見です。
けれどもどうしてあんなにも泣いてしまったのか、理屈では説明できません。
そこには、やすじい(作中に出てくる主人公のお爺さんです。亡くなっています)との思い出や、なつめちゃんの背景と気持ちとか、のっぽくんの想いとか、その他にも他のメンバーそれぞれの想いとか、登場人物たちの少しずつ深まっていく仲とか、たくさん要因はあるのですが…
•何かを失い懐かしく思ったことのある人
•何かを我慢し悲しい思いをしたにも関わらずそれに慣れてしまった人
には刺さりやすいのかなと考えてみて思いました。
うーん感情を言葉にするのは難しいですね。正直何回でも見たいですが泣くのを我慢するハメになるのでかなり決心しないともう見に行けません…大好き……絶対Blu-Ray買う…これ以上はネタバレになるので書けません………😭😭😭
滑車こわい
落ちそうになる→危ない!→助かるのスリル部分と、どうしてこうなったのかの犯人探しがずーーーっと繰り返してるかんじ。
少年たちのひと夏の冒険にしては過酷すぎて、そんな追い込む必要ある?ってなったし、のっぽくんが僕にはどうにもできない…って言ってたのに最後にはお前の気合いでどうにかなるんかい!でした。
一番ヒヤヒヤした場面は、唐突な思い出の観覧車のワイヤーを素手で引っ張るところです。滑車に巻き込まれるのが一番怖い。
見るか迷ったけど見てよかった
評判があまり良くなかったので見るか迷いました。Netflixなら何時でも見れるので、延ばし延ばしに。
でも見て良かったです。
小学生が主人公なので、話はちょっと子供っぽい。そなことするかね、、、とか、そりゃ小学生だからね。
小学生が主人公の場合、少し大人に成長するか、大人に気を使っていたりなどが私の泣きポイント。
話の前半この辺りが薄いので、そんな都合よく?とか細かいところが気になってしまいましたが、後半はちゃんとポイントついてくるのでウルっときた。
Netflixはお世話になっていますが、映画はやっぱり映画館が良いかな。
小学生の頃を思い出しました。
大人になって忘れていた。
子供の喧嘩、自分の感情が理解出来ない、
変わりゆくものを受け入れられない葛藤が上手く表現されていたと思う。
物や環境が無くなっても残る関係や思い出について、再度気付かされた作品だったので
実体験もあり、泣けました。
団地が幸せそのものであった夏芽の視点だと
話が分かりやすいのかなと思います。
その他考察 (個人の意見、すいません)
使われなくなった建物視点
人々の幸せに使っていた時を手放せない状態 or 心残りがある=漂流
航祐と夏芽視点
団地にいた頃の未練、建物とのバイバイが出来ずにいた状態=漂流
ストーリー
ノッポくんと遊園地の擬人化が現れますが、
お互いに晴れやかにお別れしたことで、
建物たちの天国に辿り着くことが出来た。
道中の黒い影は、人も建物も後悔してしまうようなことがあれば、思い出に囚われるという
地獄に落ちてしまう表現かと思いました。
ここまで解釈するのに難解だったので楽しめる人と、そうでない人が居るかと思うので、4.5にします。
ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。
2022年アニメ映画最高傑作
2022年映画館鑑賞50作品目
9月26日(月)イオンシネマ石巻
6ミタ0円
監督と脚本は『ペンギン•ハイウェイ』の石田祐康
脚本は他に『神様はバリにいる』『田沼旅館の奇跡』の森ハヤシ
近々取り壊し予定のすっかり廃墟になった団地にいた同い年の同じ小学校に通う男子児童3人女子児童3人
ひょんなことから一面海の世界に団地ごとワープ
団地にはのっぽくんという不思議な少年もいた
団地は海を漂流している
サバイバル
冒険ファンタジー
ピンチピンチの連続
笑いあり涙あり
少年少女は元の世界に帰ることができるのか
予告編から面白そうだった
娯楽映画としては充分に合格点
むしろ感動したので傑作の部類
絵は好きだ
オール声当て専門はいまどき珍しい意欲作
残念な点はある
観覧車の少女は登場が唐突すぎる
おそらくカットしたんだろう
あとフロリダに行きたいなどと悪態たれな令依奈って女の子いるけど僕はわりと好き
松井菜桜子が声当てをしていたトト子を思い出した
アニメでも実写でも色々なキャラがいた方が面白い
模範的な良い人ばかりでつまらんよ
レビュアーの中にはイライラとマジギレしている大人もいて逆に怖い
ときには叱るが温かく見守るじゅりちゃんを見習ってほしいものだ
ツギハギだらけのループする悪夢
え?
「ペンギン・ハイウェイ」大好きです。確かに「猫被り」で少し違和感を感じてはいたのですが、本作で爆発。久々に途中退席を真剣に考えちゃいました。
主人公二人がダメ。というか「なつめ」が壊滅的なんだろうな。あと「のっぽ」も「そ~じゃなくね?」感が終始漂い、終盤の熱い(つもりの)展開の頃には気持ちが絶対零度になっていること請け合いです。
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