劇場公開日 2021年12月10日

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ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価

全328件中、141~160件目を表示

4.5ミステリーホラーだったの!? イヤァ参ったが、面白かった!

2021年12月29日
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鑑賞方法:映画館

またやってしまった。「返校」のときと同じで、短いバージョンの予告編見て、勝手に60年代タイムスリップムービーと勘違い。サイコホラーっぽい場面に慄きながらも(中身はミステリーですが)、楽しく終わりまで見ました。面白かったし、懐かしかった。60年代のロンドンに行ったことがあるわけではないが、世代的にワクワクと懐かしく感じたのだから、監督の力量はなかなかのもので、「マルホランド・ドライブ」に匹敵する出来。

しかも、女優が二人とも非常によい。予告編の勘違いで、互いに入れ替わるのかと思い、それにしてはあまり似ていないなどと不審に感じていたが、次第に納得する。
少しナイーブだが現代娘のエロイーズは、巫女のようなシックスセンスの家系でもあり、サンディの喜び・悲しみと苦しみを追体験し、やがて霊寄せから真実に至る。
トーマシン・マッケンジーとアニヤ・テイラー=ジョイ、若いのになかなかのもんです。今が旬、映画ファンは是非とも見とくべきです。二人とも「目」がすごい。だから鏡の演出が効いてくる。アニヤ・テイラーは、クイーンズ・ギャンビットのチェス少女のときから只者ではないと思っていたが、歌も上手いことを見せつけたので、出世作になりそう。

デイブディーグループの「ソーホーの夜」がタイトルテーマで、ピーターとゴードンの「愛なき世界」がかかっている、キャバレー/カフェ・ド・パリで歌うのはシラ・ブラックですから、サイコやホラーが少しぐらい苦手でも、我らが世代は見なきゃ損です。予告編を勘違いするように作ってくれて「ありがとう」です。
しかも、どこかで見たと思っていたら、大家さんはダイアナ・リグ、謎のリンジー爺はテレンス・スタンプではないですか! エンド・クレジット見るまで気が付かなかったのは、無念。ダイアナ・リグは、撮影後に(公開前に)がんで亡くなってたらしい。合掌。
こんなところで大好きな二人に会えたとは…(涙)、なんか嬉しかった。そうだ彼らは60年代にブレークしたイギリスの性格俳優。
ファーストシーンといい、至るところに監督のオマージュを感じました。

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abukum

4.5ホラーを上手に利用した映画

2021年12月29日
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鑑賞方法:映画館

自分はホラー映画はあまり好きではないですが、この監督が撮った作品のベイビードライバーが好きだったためこの映画を視聴しました。感想としては今まで見たホラー映画の中で最高の作品でした。映画の中で疑問を抱くシーンもいくつかありましたが、ホラーだからしょうがないかという理由で納得でき、逆にそれを説明しないおかげで映画がテンポよく展開されていたと感じました。それに加えて場面ごとに流れる1960年代の曲もテンポよさに拍車をかけており、楽しく視聴することができました。

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モリソン

3.5お洒落

2021年12月29日
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鑑賞方法:映画館

怖い

過去と現在がいい感じにミックスした世界観が素敵でした。
主人公に霊感?みたいなのがあるのですが
めちゃくちゃまわりに迷惑かけまくります。

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みーくん

4.560年代イギリスが感じられるサイコ・ムービー

2021年12月29日
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鑑賞方法:映画館

現在と1960年代が交差しながら展開されていくサイコスリラーな物語です。主人公のエロイーズ役のトーマサイン・ハーコート・マッケンジーがはまり役です。可愛いし、60年代の空気にもなじめる感じです。どことなく中川翔子さんに似ている感じに思えたのは私だけでしょうか。ちなみに恋人になっていく黒人の男の子はお笑い芸人のCOWCOWの伊勢丹柄スーツの人に似ていました。
いわゆるホラー映画とは趣が違いますが、かなりドキドキするシーンの連続です。表面的な怖さの裏で流れている60年代の音楽や、性を搾取される女性がいた事実などが単純な怖さを越えてストーリーに重層感をだ与えています。過去にこうした世界があったのかもしれません。過去は変えられないので、これからの世の中で女性が性を不当に利用されることなく生きていける成熟した世界になることを願います。
エンディングが終わり、場内が明るくなるまでの2時間弱の間、スクリーンにくぎ付けになりました。60年代の音楽が好きなので、余計に入り込めました。
おすすめできる映画です。

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ねりまっくま

4.5引き込まれる世界観

2021年12月28日
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予想とはちょっと違う展開で
スリラー要素も強めでしたが、
音楽、世界観に引き込まれる映画。

時間を忘れて見入ったのは久しぶりでした。

思ったよりビビらされるので、
心臓の弱い方はご用心。

そしてとにかく
アニャ・テイラーとトーマシン・マッケンジーが美しい。

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ありちゃん

3.5面白い観点の、ホラーと言うよりサスペンス?

2021年12月28日
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鑑賞方法:映画館

エロイーズとサンディが同一人物?とか思いながら観始めたので初動が遅れてしまった・・・
設定はとても面白く、映像も良かったが、デザインスクールが学校っぽくない
皆が頑張ってデザイナーを目指している設定なのに、その感じがない(特に相手役の男の子)のが今一つ
しかし、昔のロンドン、良かったです

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シネパラ

4.0ちょっと最後の方がゾンビ映画っぽい。。。

2021年12月27日
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物語は、夢を追いかける田舎のヒロインがロンドンに上京?してきて、一人暮らし始めたら、似たように60年代頃に歌手の夢を追いかけていた女の子サンディの夢を観て、それが殺人事件の悪夢に変わっていき現実との境が曖昧に。。。という、比較的探せばあるようなストーリー。

演出やオチを含め、クオリティが高く、そこそこ楽しめると思う。
トーマソシン演じるヒロインが、サンディに共感していく様は丁寧に描かれて居たけれど、悪く言うと冗長。少しスピーディーでも良かった気がした。

それから終盤は、サスペンスチックな演出が続くのかと思いきや、ゾンビ映画っぽくて、ちょっと笑ってしまった。確かにホラー映画だけど…

総評として、観て損する映画ではない。
気になる人は観てみて。

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alpha

3.5何でもアリな世界

2021年12月27日
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鑑賞方法:映画館

幻覚ものはやっぱり苦手でした。どれが本当か分からないと、ハラハラするより白けてしまいます。特に後半は幻覚を便利に使い過ぎだし、それを見てキャーキャー叫ぶ姿にも食傷してしまいました。ヒッチコックが、嘘の映像を提示して観客を騙すのはやってはいけないことと言っていますが、その意見に全面的に賛成したい。ただサイコな要素はこの映画にとって重要な設定ではあるけど、全てではないので、特に最初の1時間は素晴らしいセットと相まってどういう風に話しが転がっていくのか、ワクワクしながら鑑賞することができました。

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HAL-9000

5.0サイコスリラーの傑作。知らぬ間に、スクリーン中のサンディに感情移入してしまう。不思議な映画。

tさん
2021年12月26日
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鑑賞方法:映画館

うーん。すごく面白かった。観終わった後、曲と映像が頭の中に残っている。不思議な映画だった。てゆーか映画館で映画を観たのがとても久々だったから、その影響もあるんだろうな。普通にエドガー・ライト印の映画。怖かった。なんかびっくり演出が来そうだな・・・と、わかっていてびっくりしてしまうという。最終的に、エロイーズはサンディを本当の意味で救ったんだよ。ルークがダースベイダーを救ったのと同じだ。あれはスター・ウォーズからの引用だな(絶対に違う)

それにしても「夢見る少女が騙されて、ロンドンの闇に堕ちていく」という魅力的なお話を作っただけで、社会的なテーマが・・・とか言われてしまうのはなんだかなぁと思うわけだ。単に、60年代のロンドンは光も闇も両方含めて魅力的じゃん。という、それ以上でも以下でもない気がする。闇の部分があったって良いじゃん。だって闇はどこにだって存在するんだから。(←のような発言はポリコレ的に正しくないのかね)本作については、テーマは「女性搾取」という批評はちょっと違うんじゃないだろうか。

むしろ「女性搾取」がどうのこうのと軽々しく喚き立てる自称リベラル連中に対する批判になっているように見える。これはエドガー・ライトの無意識的な作家性だと思う。私は彼の過去作である「ワールズエンド」が大好きなのだが、本作は「ワールズエンド」を彷彿とさせる。「ワールズエンド」の中にはアルコール依存症で人生のどん底にいる、ゲイリー・キング、という男が登場する(というか主人公)。彼はかつての仲間からも完全にダメ人間認定されている。ワールズエンドは、そんな彼が救われてゆくという物語だ。しかし、エドガー・ライトは軽々しい救いを提示しない。極めてリアリストだ。私がエドガー・ライト作品を好きな理由はここにある。どん底を経験したことのない人間がどん底にいる人間を救うことは不可能だ。だから、たとえゲイリー・キングのかつての仲間たちであろうとも、彼を救うことのできる人間はいない。ワールズエンドのラストでは、ゲイリー・キングは自らの運命を受け入れ、自分が救われないことを受け入れてゆく。逆説的だが、これがゲイリー・キングに対する唯一の「救い」なのだ。「救われないことを受け入れる」という「救い」が描かれる。本作「ラストナイト・イン・ソーホー」においても、最終的に、エロイーズはサンディの救われない魂を、もはや救えないということを理解するに至る。それが真の「救い」なのだ。なぜなら、エロイーズは、サンディの苦痛を追体験することで、もうどうやっても救われない彼女の無念に共感するからだ。エロイーズはサンディの共感者となることが、サンディにとっての救いなのである。実際の現実もそうでしょ?僕らはどん底にいる人間を、世俗的に救うことなどできない。だって、救うだけの力を持ってないんだもの。救えないにもかかわらず、あたかも救うことができると錯覚させるような、自分の保身のための「女性搾取」に対する批判をいくらしたところで、結局それは保身にしかならない。どん底にいる人間を、世俗的にではなく精神的に救うことができるのは、同じ苦しみを味わった者の共感だけだ。最後、サンディは自分の運命に決着をつけるべく、エロイーズに引導を渡される形で自ら命を絶ってゆく。サンディはもう苦しまなくて良い。

エドガー・ライトは、人の心の闇の部分を、ポップに描くことが上手い。だから私は、彼の作品には共鳴することが多いのである。

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t

3.5エロイーズとサンディ

2021年12月26日
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怖い

興奮

萌える

ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学したエロイーズは、同居人と合わなくて寮生活になじめずアパートで一人暮らしを始めた。ある時、夢の中で1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディに出会い、その姿に魅了され、夢の中でサンディを追いかけるようになった。次第に夢の中での体験が現実世界にも影響し、充実した日々を送れるようになった。ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまい、現実では謎の亡霊が出現し、エロイーズは徐々に精神を病んでいき・・・という話。
個人的な経験ですが、ロンドンのソーホーといえば、昔エロ喫茶に呼び込みのにいちゃんに1000円ポッキリと言われ入ってメロンとジュース飲んだら5万円請求された苦い思い出があり、それを思い出した。
日本で言えば新宿の歌舞伎町って感じかも。
映画としてはなかなかのホラーで面白かったし、良かったと思う。
サンディがポイントだね。

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りあの

5.0すごい

2021年12月26日
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たまに、「映画ってすごいな」ってなる映画に出会うじゃないですか。
それです。
しかも、難しくないタイプのやつ!

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bando-8

3.5音楽とファッションも良い

2021年12月26日
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鑑賞方法:映画館

予告編で観て勝手にストーリーを思い浮かべてたのと全く😅違ってある意味裏切られた感も。

良い意味で✨

まさかのホラー

夢を叶える事って素晴らしいけど、厳しいな。。

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ムーミン

4.5おっさんでも泣く

2021年12月26日
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自分の憧れが汚され堕ちていくのをただ眺めているだけなんて悲しすぎる。鏡を破るシーンは感動で泣いた…
前半はネバーエンディングストーリーを見てる気分でワクワクし、中盤からノワールやジャーロみたくなってクラクラした!心霊設定ものにした事でシスターフッドものになってたのは斬新でした。繊細で素敵な作品でした!

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yoshuggah

4.060年代のロンドン。音楽もファッションも良かった!

2021年12月25日
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怖い

興奮

幸せ

60年代のロンドン。音楽もファッションも良かった!

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Yoshi K

4.0素晴らしいけど、もの足りない

2021年12月25日
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鑑賞方法:映画館

エドガーライトの作品はファンも多く、自分もすごくファンだが
単刀直入にいって、かつてないくらいすごい映画ではあるけど
エドガーライトの魅力が今ひとつ足りない、というか
隠された映画のように思える。
なんか、タランティーノの雰囲気が増してて
タランティーノより、ちょっと統一感があってオシャレみたいな。
とにかく、素晴らしい瞬間は多く、ストーリーも良い。
映画のルックは完璧に近いが、ホラー演出全開のシーンに限って言えば
怖すぎる画作りが無駄に感じた。
中盤に出てくるロンドンの白昼に明るい音楽とともに
街を疾走する今まで見たことのない恐怖演出がすごく印象に残る分
ストレートにも恐怖演出するやん、、みたいなチグハグさを感じた。
映画が巧いのは分かりきってる監督なだけに、いまひとつ。
でも、もちろん最高でした。エドガーライトでしか味わえない感動がありました。

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Nov

5.01960年ロンドンにトリップできる

2021年12月24日
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楽しい

興奮

幸せ

気になってたら絶対に観た方がいいです。
1960年代ロンドンの街、音楽、この映画のストーリー全てが最高です。
怖くはないです。

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kou

4.0夢見た街で見た夢の中の人に見た夢

2021年12月24日
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怖い

興奮

萌える

ファッションデザイナーを夢見るエロイーズは1人ロンドンへ上京し、デザインの専門学校に入学する。
しかし、寮の仲間と上手くいかず、1人で古びたアパートを借りて暮らすことに。
その晩、新居で眠りについた彼女は不思議な夢を見る。
60年代ロンドンのソーホーで歌手を夢見るサンディと出会ったのだ。
それから眠りに落ちるたびにサンディの夢を見るようになり、次第に心も体も彼女とシンクロしていくエロイーズ。
しかし、ある日夢の中で彼女が殺されてしまい…

評判は良いけどホラーだからと遠ざけていた本作。
しかも、音で怖がらせる系とか一番苦手なやつやん。
でも、年内に観といた方が良さそうなので頑張って鑑賞。
華やかなロンドンの表と裏、光と闇。
夢を追って街へやってきた純粋な女の子たちを待ち受ける男たちという王道の展開に、それ以上のものを見せてくれた。
とにかく没入感が素晴らしい。
60年代ロンドンなんて私にとっては全く知らない世界。
それでも、エロイーズと共に少し不思議な夢の旅を。
麗しいソーホーや明るい音楽の作り出す世界観は、まさに理想郷。
でも、そこに裏が見え始めてそれが悪夢に変わると、装飾や音楽も一気に不気味に見えてくる。
美しくも恐ろしいこの世界観には、もっと浸っていたいとすら思った。
で、警戒してた肝心のホラー描写は、
確かに怖いけど慣れればいけるって感じ。
心霊系であり、ヒトコワ系でもあって、体感的ダメージと精神的ダメージのダブルパンチっていうのもなかなか新鮮だった。
問題になってた性暴力描写。
確かに追体験する形だから、人によっては辛い部分もあるかも。
〇〇〇で立ってる亡霊もかなりショッキングだし…

雰囲気がめちゃくちゃ素晴らしいので、私は賛だけど一応否の部分も。
はっきり言ってラストが雑すぎた。というか茶番だった。
大事に温めてきた世界観やサンディの苦しみが、ネタバラシあたりから崩れてしまった感じがして…
亡霊たちがあまりに人間的で可愛らしく思えてしまった…まあそれは私の問題としても、
主題がブレている気がしたし、急に安っぽくなるし、終いには火事って…
サクセスストーリーもあまりに急で、そこまでの説明がなさすぎるのにも少し違和感を感じた。

やっぱりこの手の作品は鑑賞後にすぐまた観たくなる。
アニャ・テイラー=ジョイの色気とトーマシン・マッケンジーの可憐さも魅力のひとつ。
ちょっと怖いサスペンスくらいの感覚で、ホラー苦手な人にもおすすめです。

ところで、ロンドンの人って何であんなに車来るの確認せずに道に出るんですかね笑
3回くらい💃✴︎🚙でしたよ。

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唐揚げ

4.0音楽と映像のシンクロはエドガー・ライト監督の真骨頂

2021年12月24日
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21164.鏡に映し出された時空のシンクロ

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movie

2.0死後物件

2021年12月23日
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世界最古の職業をなめすぎてはいないだろうか?考えてみれば、マグダラのマリアだって、椿姫だって、『ティファニーで朝食を』のホリーだって、プリティ・ウーマンだって、みんなみんな◯◯だったのだ。そんな◯◯の女の子を◯◯◯にしてしまうなんて、エドガー・ライトという監督一体何を考えているのだろう?

しかも、田舎からポッと出てきたファッションかぶれのガキんちょ娘に、有史以来辛酸をなめ続けてきた◯◯の悲哀が理解できるとは到底思えないのである。お金目当てに風俗に手を染めている女の子ももちろん中にはいるだろうが、親の借金を背負わされたり、離婚したシングルマザーが仕方なく、という場合が現実的にはほとんどではないのだろうか。

そんな風俗のセーフティネット的役割も知らずに、昨今のフェミニズム的な動きに安易に同調したエドガー・ライト。その人生経験の浅さがはからずも露出してしまった1本といえるだろう。この映画をもしも日本の巨匠溝口建二や川島雄三が見たら(絶対に見なかったと思うが)、「お前ごとき小僧に◯◯の気持ちの何がわかる」と一喝されたことだろう。

「お前が選んだことだろう」とはおっしゃるけれど、選ばなきゃならないどうしようもない事情だって世の中ごまんと転がっているのである。しかも昨今のコロナ禍で風俗業界はもはや風前の灯火状態。現在のソーホー界隈の閑古鳥ぶりがエンドロールに映し出されでいたが、監督の演出意図には首を傾げざるをえないのである。

ホークス・ヒッチコック路線のホラーサスペンスに見えるのか、それとも差別主義者が撮った鼻持ちならない映画に見えるのか。ダイバーシティの対象からはなぜかいつも外される◯◯たち。肌の色や出身国、宗教、身体や精神の障害有無は差別があってはまかりならんと目の敵にされるのに、学歴、肩書き、年収そして職業がその対象から外されるはなぜなんだろう。この映画を見た人の“差別”に対する考え方を試される、そんな作品だ。

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かなり悪いオヤジ

4.060年代のロンドンのこってりした映像

2021年12月23日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

萌える

素晴らしい女優を発見。おー、シャイニング。エロイーズの心の中の幻想ホラーを追体験。

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kubonbich