ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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Good old days?
上京への期待から、戸惑いへと変わっていく流れの説得力、ロンドンに近づいて車輌にも人が多くなり、窮屈になる。周囲に敏感になり、居場所に辿り着くまでアップアップ。テンションあげてマウントしてくるルームメイトにノリが掴めず居場所が見当たらない。グループからあえて離れて笑みを浮かべる。
幻想への傾倒も一種の引き篭もり症状か。アニャの衣裳と軽やかな踊りとそのボディ、話の軸になるキャラクター設定に見事に応える。ガラスの中との見事なカメラワークで無言の掛け合い。
その中で自分を取り戻して、自立していく話しへと進むのか...などと思いきや、話しはホラー味が増長してくる。このホラーのテーマがよく掴めぬ。恐れたのは都会に埋もれていくことか?娯楽として割り切った方がわかり良いかな。
光と闇
スポットライトを浴びてる人は、大きな影も背負っている。
脚本も映像も音楽も衣装、ロケーション、演出、小道具、大道具、全てが刺激で、これが映画だ!と殴られた爽快感を味わえた!。
もう、評価はgrade star five
歴史に残る名作
60sと現代が交錯する秀逸な構成
松原智恵子似のおばあちゃんと田舎で暮らすエロイーズ。ファッションも音楽も60sだった。おばあちゃんの青春時代だった。
ファッションデザイナーを目指しロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入ったエロイーズ。一人暮らしを始めたアパートの一室での奇妙な、そして恐ろしい出来事。
夢の中は60sのソーホー。
歌手を目指すサンディが可愛かったなぁ。
てか、ここからはホラー&サスペンス。クソみたいな男たちによって堕ちていくサンディとシンクロしたエロイーズが壊れていき…
自分的には結末が残念だったけど、これは好みの問題。シラ・ブラックやサンディ・ショー(サンディって彼女から取ったのかな?)などをフューチャーした60sのテイストは好きだった。
言い方悪いかも?意外や意外で予想以上に…
私事で別の作品を観るつもりが,一寸したイレギュラーとでも言うんであろうか?で,この作品を観る事になり,色んな言い方を見受けるが、サイコスリラーとでも言うんであろうか? コイツは意外にも眼っけモンじゃん!と私めは感じ取ったのが率直な感想だった。 わりに綺麗めな2人を間違えてしまいそうで,内容もわりと難しく&私的には,実は濃い作品に感じ取っちゃったのは私だけ?
予定外の鑑賞,鑑賞したのが元旦というタイミング?その何て言うのか,シチュエーションみたいなものに弱い私には、エェ意味でも忘れにくく,残る作品になった事は伝えたい❗️処…。
ちょっと怖いけどスッキリ感味わえます
なぜスッキリしたのか、考えてみると
ストーリーにきちんと理由があったから。
あと、普段ホラーは見ないのですが、そんな私でも最後まで見れたのできっとホラー苦手な方でも大丈夫なんじゃなかろうか。
いい具合に最後までハラハラしながら楽しめました。
現実と主人公の女の子の夢の中?との入り混じり方が、リアルでした。
私は霊的なものは見えないですが、もし見える人ならこう言う感じなのか…と想像がついて、
映画館を出た後の東京の街は、なんて安全で幸せなんだ…と感じました。
見所はあるけど、可もなく不可もない展開で少し退屈。
演出 ★★★☆☆
音楽 ★★★★☆
ストーリー ★★☆☆☆
この監督の作品は音楽が欠かせませんね。
時代背景に合わせた女優チョイスもとても良かったです。2人とも可愛しステキ。
ストーリー展開はベターで特筆するところはないけど、構えてないところでホラー表現を組み込んでくるからたまにビックリした
万華鏡の様なホラー映画
わざわざ年の最後にホラー映画などと思いつつ冬休みの暇つぶしで観たら、思いがけず面白い映画でした。
主演の可愛い女の子は一人二役だと思ったら別々の女優さんだったり、懐かしのテレンス・スタンプが出ていたりでキャスティングにも驚かされましたが、なんといっても凝った極彩色の映像の素晴らしさ、ホラーなのにヒネリの効いたミステリー仕立てなところが斬新でした。死んだ母親のエピソードは少し思わせぶりでしたが、前半から後半へと急展開する脚本の妙が、毎度おなじみのホラー映画ばかりを撮っている日本の某監督たちの作品とは全く違う新感覚のホラー映画に仕上げています。
60年代のロンドン・カルチャーに憧れる少女が主役だけに、使われる音楽も私の年代には懐かしいものばかりなのも嬉しかった。しかし、彼女のレコード・コレクションにビートルズのものが一枚もなかったのが不思議...?
サイコスリラーとしてはかなり微妙
夢か現実かわからなくなる系映画が好きな私としては観なきゃいかんと思って観てきました。評価も高かったので期待値は上がっていました。
ただ内容はかなり微妙なものだったと思います。
サイコスリラーとしてはもっと面白いものが既にたくさんあるので二番煎じ感が否めず、聞いていたミステリー要素とかドンデン返しとかも大いに肩透かしを食らいました。
60年代のロンドンに興味がある人には刺さるのかもしれません。
主人公の中途半端な「みえる」設定はまったく機能していなくて物語の足を引っ張っていた気がします。
母親の亡霊の伏線回収も特にないので、これならシンプルに精神の話にした方が良かったのでは。
とにかく今はブラックスワンをもう一度観たいです笑
どう撮ったんだこれ
エドガー・ライトが60年代の音楽をやりたかったんだろうな。それで話とギミック考えた気がする。
話の入りが《ミッドナイト・イン・パリ》に似てるから、タイムスリップ(じゃないけど)が《007 サンダーボール作戦》公開年だったとき「その時代は、もう、遠い過去なのか!」と驚いたけど、おばあちゃんの時代が憧れだからそんなもんだね。
サンディとエロイーズが鏡合わせになるところとか、画面上でどんどん入れ替わるところは「どう撮ってるんだ?」とつい考えちゃった。ここの技術はすごいよ。
話は、そんなに捻りがないね。サンディ可哀相で終わってるし。
エピソードの中では、ジョカスタが出てきたとき「大学で一発かまそうと思ってスベる人いるな」と懐かしかった。
ストーリーはともかく、音楽の合わせ方がやっぱりうまくて、楽しく観ていられて、良い作品だと思ったよ。
すごい
これ、よく映像化した!すごい!あっぱれ!
ミステリーホラーをオシャレな音楽と映像と共にってなかなか難しい。
予告観た時からずっと観たくて、やっと見れました。映画館で観て良かったーー!!
今年観た中で一番。
ひとつだけおしいところが、ラストの方で亡霊達の姿がハッキリとした所で全員が見事にタンクトップを着たおじさんだったところ。そこだけ、もうちょっと違う表現の仕方してほしかった!!
見事にしてやられた爽快感がある
恐ろしくもエロティックな作品である。舞台がソーホーというからニューヨークかと思っていたら、ロンドンのソーホーだ。紹介された街は性風俗の歓楽街だが、男はみんなスーツやタキシードで女はドレスである。東京で例えると、歌舞伎町というよりも銀座と浅草と吉原を一緒にして、少しコンパクトにした感じである。わかる人にはわかると思う。
誰の言葉か知らないが「歌は世につれ、世は歌につれ」と言われる。時代の象徴が歌だが、歌の変化によって時代もまた変化する、相互的な変化の様子を一言で表した名言である。
本作品も1960年代の歌がヒロインをその時代に連れていく。ヒロインがいわゆる「見える人」であるところから、同じように自信満々で田舎からロンドンに出てきた少女とオーバーラップする。最初は楽しく、その後は徐々に不幸に、悲惨になっていく。
1960年代のロンドンは、現在の東京よりもはるかに女性がエロティックに見える。そうでなければ生きていけなかったのだろう。作品に登場する女性はデコルテを露出させて胸の谷間を強調する服装が多かった。ヒロインもそうである。現在の東京ではそういう女性はほとんど見かけない。夏の渋谷にときどき出没しているくらいだ。
ということで、本作品は立場の弱い女性が性的にしか生きていけなかった、かつての不幸の時代を描きつつ、現在のホラーとなっていて、過去と現在の二重構造が興味をそそる。前半は微妙にダレて、大家と実の祖母の二人のおばあちゃんが鬱陶しかったが、後半は一気にホラー感が増して、驚愕のラストに突入していく。服装の変化も見事で、ヒロインが服飾学校の学生という設定が生きている。歌が物語を引っ張り、物語も歌に引っ張られるという、とても洒落たホラー映画である。観客としては、見事にしてやられた爽快感がある。観終わると、何故かリッチな気分になった。
映像表現・音楽・ファッション
映像表現、音楽、ファッションと、舞台装置が素晴らしい映画です。主演の二人は魅力的です。特に、アニヤ・テイラー・ジョイ。Queens Gambit、本作と60年代を舞台にしたオシャレ映画が続いており、もはやレトロファッション番長ですね。本作はミステリーに分類されると思いますがストーリーとしてあまり踏み込んでおらず、トリックも有りがちで、ドラマ中心というよりはストーリーを定番のものにして映像表現に重きを置いた作品ではないかと思います。サンディーの受けた性的搾取と周囲の男性のミソジニー、それを追体験したエロイーズのミサンドリーなど、取り上げられるテーマはいくつもあるのですが、観客に考えさせるというよりはSohoはこんなところだったよ言っているというライトな感じです。なお、タイムリープ・ホラーという解説がされていましたが、タイムリープではなく、過去が見えるサイキックという方いいかな。
(ホラーが平気な)全女性に観て欲しい。
ファッショナブルでキレイで可愛くて
なのに女性ならではの苦悩から喜びまで全てを表現。
しかも頭の1秒からラストの1秒まで物凄く良質な作品。
観てる途中もついつい
「上手いなぁ」
って何度漏れた事か。
TOHOシネマズ池袋は満席で8割は女性。
私的には今年の〆にピッタリの名作です。
女性差別と性の搾取というテーマについてただ描写しているだけなのは…
60年代の雰囲気漂う世界観に青春映画、ホラー、タイムスリップなどのてんこ盛りの要素の中にいまだに問題になっている根強く残る「エンターテインメント業界の女性差別と性の搾取」という問題が根本のテーマにあるかなり不思議な作品。ちょっと色々盛り込み過ぎてる気もするが…明るくオシャレな雰囲気に反してホラーや暴力的な描写も多くてかなり人を選ぶ作品のような気もするし、「エンターテインメント業界の女性差別と搾取」をテーマにエンターテインメント作品に昇華したら結局意味ないのでは…(作品内ではそのテーマについて描写しているだけで批判や解決について何も触れていない)ただ単純にエンターテイメント作品として観たら最後のどんでん返しも含めておもしろかった
オリジナルストーリーというのは評価
祖母の支援もあってファッション専門学校進学のために田舎から憧れのロンドンへ出てきた主人公。いきなりイジメに合い、寮から出て古い家の屋根裏の貸部屋を見つける。60年代が好きな彼女にはその古臭さがピッタリだった。ただ、元々霊感が強い彼女は、見つけたバイト先で自分をつけているような老人に会い、また夜な夜な決まった若い女性が出てくる夢を見る。主人公はその彼女のファッションを学校で作品にして評価され、順風満帆。しかし歌手を目指している夢の中の彼女は、夢を掴みかけたと思ったのも束の間、悪い男に操られ、深みにはまっていく。ついに事件が起こり、数十年前の事件の犯人と見込んだ老人を追い詰めるが…。
犯人は予想外。
普通はとっととその不気味な部屋を出ておしまいだろう。弱い立場の者の夢を食いものにしたゲスな男達に復讐した女性という展開だが、これはストーリーがどうというよりも、60年代音楽、カルチャーへのオマージュ、監督のこだわり、プラス旬の2人の女優を見る映画。
歳いくと目の大きさが5分の1になるのか?ってくらい、女優の顔が違うのが気になった。
訳あり物件を借りた霊感の強い女の子のお話
本作品、ある意味、ホラーなんだろうね・・・・訳あり物件を借りた霊感の強い女の子のお話と言えばいいのかな・・・
しかし、ホラーだらかと言って怖い映画じゃないんだね・・・関心させられたのは、お話が二転三転と上手く出来ていて、最後まで楽した!
強いて言うのなら、言葉では良い表せませんが、スパイスが少し足りないと言うか、スパイスが少し多かったと言うか、お話に無理があると言う訳ではないんだけど、少し物足りなさはあるんだよね。なんだろう・・・・
しかし、映像は綺麗だし、サウンドトラックもいいんだけど、一部はモノラルなのかな・・・音響にも物足りなさを感じたのは俺だけかな・・・
私的には、あまり予習なしで見に行ってこの内容だったので、結構当たりだったな!
多層的で重厚な作り
血塗れのグロテスクさとクライマックスの恐怖はホラーの真髄といえるが、単なるホラーではない。60年代ロンドンの華やかさを存分に味あわせ、同時にその闇を告発し、さらには夢と志を持って上京した現代の少女の成長物語でもあるという、多層的で重厚な作りである。赤と青のネオンサインの対比や、お伽噺のように鏡を多用した演出がよい。
何よりサンディの光の部分が美しすぎて溜息がもれる。
人生とは、ソーホーの一画。
田舎から夢を追い掛け都会へ飛び出したある女性。
都会の喧騒ときらびやかさに戸惑いながらも、
何とか慣れようとする。
次第にある幻想に徐々に魅了されていくという物語。
都会で少女が出会う様々な人の背景。
そして、ロンドンの町並みと60年代の洋楽をバックに展開される
ふしぎな世界が印象的。
人間の人生は正に、ソーホーのように喧騒や魅力がたくさんある。
だけど、決して自分自身をその中で見失っては行けない。
そんなメッセージを感じました。
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