ハクソー・リッジのレビュー・感想・評価
全416件中、61~80件目を表示
英雄とは
映画上映中に観に行こうとしたけど、なかなかご縁がなかった映画。
理由がわかった。
この映像を大画面で連続してみるのはかなりきつい。
きっと私には無理、ということでご縁がなかったのね。
今回、北海道移動中にAmazonプライムで鑑賞しましたが、休み休み観てなんとかなりました。
それほど戦場がリアルで血生臭い。
これが実話か、と恐ろしかったです。
まぁ、現実はもっと酷かったことでしょう。
英雄になりたくて英雄になれる人と、真の英雄はここに眠っている人達、と言ってしまえる英雄の違いは何だろう。
キャプテンアメリカが思い浮かんだけどある種キャプの実写版?
思想が超越しすぎてました。
信仰なのか信念なのか謙虚さなのか、何が、はとても難しいですが、とにかく、とんでもないことをやってのけたすごい人、というのはわかりました。
何よりすごいのは、あの戦火をくぐり抜け生きている、ということだと思います。
沖縄以外にもレイテやらで先に手柄を立てていたと記事でよみました。
映画中、私は何度も兵士に身を置き換えてましたが、いつもすぐに撃たれてました。
勇敢に戦って生き残った、それだけですごいことなんだと、この映像を観て思いました。
【良心的兵役拒否者の、命を懸けて任務を遂行する姿に慟哭を禁じ得なかった作品】
壮絶極まりない沖縄戦の中でも史実に残る”前田高地=ハクソーリッジ:高さ150Mの絶壁”の攻防を”これ、「プラーベート・ライアン」級じゃないか”と思わせる程の白兵戦の激烈さ、生々しさで描き出す。
砲撃音が炸裂する凄まじさ、吹き飛ばされる兵士達の腕、足、身体・・。その中をデズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は敵味方関係なく、躊躇いなく救い出す。
”良心的兵役拒否者”として、当初侮蔑の視線を浴びせられていたドスが何度も何度も”ハクソーリッジ”を登り、自軍が撤退した後も戦場に残り且つて自分を侮蔑した上官を含め75名を救出する姿には敬服するしかない。
彼が負傷した兵士達の元に駆け寄り”俺が家に帰してやる”と声掛けし、砲弾が行き交う中、負傷兵を背負いハクソーリッジの崖淵まで何度も何度も往復する姿に次第に感嘆の目を向ける米国兵士達・・・。
序盤のデズモンド・ドスが看護師ドロシー・シュッテ(テリーサ・パーマー)と恋に落ち結婚する姿や、自ら銃に触れない信念を貫く姿(軍法会議で信念を宣言する姿!)を見た後だけに、感動は高まるばかりである。
唯一残念だったのは(仕方がないのは充分承知しているが)、対峙する沖縄の日本兵の描写である。意を汲んだ感は感じられたが、哀しき悪役感が漂っており(無謀な攻撃の数々)もう一歩、日本サイドの背景も描かれていたらより心に残る作品になっていたのではと思う。
<良心的兵役拒否者の、武器を一切持たず傷ついた兵士達を延々と救出する姿に強烈な反戦思想を感じた作品>
<2017年6月24日 劇場にて鑑賞>
沖縄の死闘
シンプルなストーリーで、非常に見やすい(^^)b
とはいえ、沖縄戦のシーンは、なかなか激しくて、見やすいものではない( ^_^ ;)
まぁ、日本人に敵意を抱かせるような内容じゃなくて良かった。
とりあえず、ヒロインのテリーサ・パーマーが美しすぎる♡♡
=ニッポン
この主人公が勇敢で素晴らしい行動をしたという点には異論はまったくなく、むしろ感心し感動した。
ただ、この映画のキモである主人公の主義というか信念にはクエスチョンがついた。自分だけ戒律を破らなければそれでいいのか。自分の主義を他人に押し付けない、だから戦争も否定しない。戦争で負ければ大事な人の命も守れない、だから戦争は否定しない。ただ、自分以外の人に戒律破りを押し付け、自分だけ戒律を守るのはエゴではないのか。このキモの部分に疑問があるとすっきり感動はしずらいのであった。
レビューを書くために主人公の信念について考えていくうち、あこれ=ニッポンだなと思った。9条があるから戦争には参加できないけど、後方支援なら出来ます頑張ります。そう考えると、この映画は議論を深めるのにも、日本の立場を説明するにも役にたちそうだ。
なぜ銃を持てない人間が軍に居られたのか?
事実に勝るフィクションはない
75人もの負傷兵を救った衛生兵の存在、それも良心的兵役拒否者(厳密には違う 以下C.O[Conscientious Objector]と略す)がというストーリーは真実であるからこそ心に重くのしかかる
しかしながら名誉勲章を授与された方に対して大変失礼ではあるが、映画内での演出はそ伝説がかえってフィクションに感じさせてしまった
私が心を打たれたのは寧ろ「武器を持てない人間がなぜ軍隊に入れたのか?」という過程である
WW1に従軍し戦後はPTSDに苦しんだ父親という存在が主人公との対比として巧みに描かれている
入隊後「武器を持たない」というドスの信念は予想通り受け入れられず、"フルメタルジャケット"並みの洗礼を受けた
それでもドスは挫けない
彼の愛国心がC.Oという異質な自身を保ち続けていた
そして、その「愛国心」こそが本作のキーだった
我が国では愛国心は戦争に駆り立てる道具として用いられたが、本作では「愛国心」≠国家の消費財
=アメリカの価値観を守ること
として明確に定義されていた
そしてアメリカの価値観とは「自由」
--多様な考えや宗教の存在を守る 多様性を尊重する--
この国民的価値観が根底としてあり、尚且つ合衆国憲法でそれが保障されていたからこそデズモンド・T・ドスという存在が成立したと思い知らされた
物語のハイライトだと感じた軍法会議のシーンにおいて私はドスの父親の台詞に激しく胸を打たれた
確かに彼は戦争の消費材のような存在であったかもしれない、しかし決して彼は軍のために戦ったのではない
彼はアメリカの価値観を守るために戦った守護者なのだ
その軍服姿は本来のアイデンティティを取り戻したように映り、だからこそ規律厳しい軍組織に対してあそこまで物申すことができ、そして彼の独白は真の愛国者としてただただ美しかった
戦争映画であるが現在にも通じる「我々は何を守っているのか?」を問いかけた作品だった
メルギブソンらしい。
ほんとに身を呈して救いを与える人間を描くのが好きなんだなぁと。結局そうゆう人間に感動してしまうし。
沖縄戦だと民間の犠牲者の印象が強くて、アメリカ兵の犠牲者についてあまり考えたことがなかったので観てよかった。
日本の軍人の切腹に関しては無責任以外のなにものでもないと思うので、陥落としてわかりやすくても印象的に美化したような表現はよくない。
戦闘シーンが少し物足りない
教えを守り、仲間の兵達にリンチされながらも自分を貫く主人公の信仰心が素晴らしかった。
序盤は家族や恋人といった日常シーンが続き、
ガーフィールドの演技も相まって戦争映画を見ているような気分にならず海外ドラマを見ているようでした。
戦闘シーンは大量の日本軍兵士達と米兵が総当り戦のように入り交じって迫力がありましたが、アメリカ側のみに焦点が当てられ、日本側の将校や指揮官が出てこないのが疑問に思いました。ハリウッドだとしても他の映画では、敵側にも役割がきちんと描写されている映画を観てきた分、今回は物足りなさを感じました。
戦闘描写の時代考証はやはり重要ですね。
壮絶な戦地
主人公がやり遂げたことにも驚きましたが、それ以上に戦地での戦闘シーンがリアルで壮絶さがひしひしと伝わりました。
まさにメルギブソンならではの作品だと思います。
また、よく日本兵の扱いがあまりに適当な映画がありますが、その辺の演出も丁寧でリアリさがより増した感じをうけました。
また、2時間半近くの長い作品ですがそれを感じさせず、あっという間にエンディングを迎える程集中して観れた作品でした。
自分を貫く、という勇気
第二次対戦中の沖縄、この上陸作戦が、日米双方においてどれ程重要だったかは、語るまでもないと思う。戦闘描写も最前線だけあって、もう血みどろの肉弾戦。前半はドラマが緩やかに展開されるから、その対比もすごい。
この激戦地に、人を殺せないアメリカ兵の主人公が配属される。それどころか人を助けたいという彼は、守るべき部隊の仲間たちからも疎外され、敵視される。けれど、自分を曲げることのない彼の意思の強さに、ただ感服するしかない。
当時の日本やドイツではまず許されない行動。プライベート・ライアンでも思ったけど、アメリカってこういうとこが全然違う。ちゃんと人道的。
敵兵を何人殺したとかでなく、助けて勲章、ってところに救いがある。
女性向けの戦争映画
実話ということで興味があった。
家族.恋人について・・・よいシーンもあり女性向けのかと・・・。
後半、メル・ギブソンらしい80年代の映画をみているカンジ。ヒーローバンザイ。
コレ関ヶ原の合戦?!ここでハラキリ(介錯付)?!沖縄戦ってこんなんじゃなかったはず・・・。
で、あの人が、ココで、こんな風にたすけられるかーいΣ\(゚Д゚;)
単純によかった
まず評価できる点として、日本兵を完全なら悪と決め付ける描写が無かった事。
アメリカが主役の映画だし、そうなるのも仕方ないけど、そうしなかったメルさんに感謝。
しかし、これがフィクションじゃないなんてすごいよね。おそらく現代に生きてる私達には想像もつかないくらい。けど、そんな戦場をリアルに再現出来たいい映画だと思います。
レビュー
メルギブソン監督作。『沈黙』で好演し、今回も主演のアンドリュー・ガーフィールドの演技が、監督の作り出す戦場で凄まじく冴える。信仰の狂気がここまで正しい行いとして描かれるのも珍しい。ストーリーは微妙な部分があったが、迫力ある映像と演技は必見😇
戦争映画
戦争映画というのは映画のジャンルの中でも1つ隔離されたジャンルである。
まず、テーマとして戦争を批判するというところは揺るぎないと思うが、そこにドラマを描こうとすると、戦争をストーリーテリングの道具として使ったように感じてしまう危険がある。
世界大戦を例にあげても、戦争というのは常に悲劇しか生まないものであり、人類が反省しても知りれない究極の闇である。それを映画にして描くと、それは常に同じ方向を向いているのだと思う。
今作は特に我々日本人も無視しては観れない題材であることは間違いない。人種や国家の描き方というのは主観なしには語らあれないものであるから仕方ないにしても、この映画が私に訴えかけてきたこと、主人公のドスが私に伝えてきたことは、人類全てに共通するメッセージでした。戦争映画は歴史として描かれるべきものであり、見る機会があれば、観るべきものだと思います。
戦争映画を作るとなると、一番大変なのは視聴者がどう感じるのかということ。これは映画のどのジャンルにも言えることですが、戦争映画となると、そのレベルが大きく変わってくる。人が殺し合うという最大の闇の中にどうやって光を灯すのか。想像もつかないほど難しいことは間違いない。
編集
いちアマチュア編集者として、このような戦争映画を編集するなんて想像ができない。かなりのリサーチが必要なんだろうと思います。自分が体験していないことを伝える。そして視聴者が体験していないことを映画を通して体験してもらう。しかもそれはフィクションではなく、ノンフィクションであるということ。この視聴者に体験してもらうことは、我々の日常生活で見え隠れするものの究極形態であることを軸に据えなければ、感情移入してもらえません。想像を絶するタスク。
特に後半のバトルシーンは度肝を抜かれました。現代の技術だとしても、脚本通り編集することは不可能だろうし、撮影することも難しいだろう。どちらかというとドキュメンタリーの編集に近い方法しか私には思いつかない。
アマチュアでは決して経験することのできない最高難易度の映画編集だろう。
アンドリュー・ガーフィールドは映画の途中から、アンドリュー・ガーフィールードじゃなくなる。というか毎回彼の映画を見ると、彼の役の印象が更新されていく。素晴らしい俳優さんだ。
譲れないのは宗教ではなく信念
個人評価:4.1
日本での沖縄戦の実話を描く戦争映画だが、伝えたいテーマは戦争実録ではなく、自身が掲げる譲れない信念を描いている。時に信念は宗教よりも勝るパワーがあり、イエスの教えよりも従う事が重要だと教えられる。
感動する作品で良作ではあるが、主人公が英雄視され、戦争賛歌のようでもあり、若者を戦地に駆り立てる要素も含まれる。
悲惨な戦闘シーンが多くあり、それは宗教の信仰心や教えなど何の役にも立たない戦争の現実がしっかり描けている。人間が最後に唯一残り、自身を突き動かすのは信念だけだ。
良心的兵役拒否
このような若者がいたことを知れたことが良かった。
キリスト教徒も他の良心的兵役拒否者も自身になるであろう。
ただ、まずは残酷な戦争をなくしていかなければならない。
昔と違って日本人の描写は適切だったと思う。
なお、残酷な描写が多く、ご飯を食べながら見れなかった。
もう見たくない
もうやめて、もうやめて。
そう思わずにはいられず、目を伏せてしまったけれど
現実はそれ以上に残酷なのだと思うと涙が止まりませんでした。
美談であると同時にこんな惨劇を誰も見なくていい世界にしなければならないと強く感じた作品でした。
全416件中、61~80件目を表示