マレフィセントのレビュー・感想・評価
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真説『眠れる森の美女』
これ、痺れますねぇ。現代ディズニーが往年の名作ディズニーに喧嘩売ってますもの。王道を真っ向から否定しちゃうっていう快挙?暴挙?ですから。だって!全否定じゃないですか。『眠れる森の美女』をオリジナルから実写に置き換えてみました、だけでは済まないでしょ。ちょっと解釈変えてみました、と言うには大胆過ぎるというか。続編とも別視点とも違うでしょ。真逆ですもの。善悪が真逆。そもそもオリジナル自体が嘘っぱちだったんだよ、的な描き方ですから。
つまりは人間側に都合の良い解釈で紡がれた物語がオリジナル版『眠れる森の美女』であり、真実を知るマレフィセント側、オーロラ姫の側で紡がれた物語が『マレフィセント』なんですね。そこが面白いんですよ。
だから『マレフィセント』のマレフィセント側に立った場合、語られる景色がオリジナルとは全く違ってくる。オリジナルだとマレフィセントは得体の知れない、如何にもな地獄の魔女としてオーロラ姫誕生の宴に登場してきて、一方的に禍々しい「呪い」を振り撒くんですけども。でも、ここのシーンて、実際にオリジナルを観た方は「なんで?」てなりませんでした?何ていうか、強い動機がないでしょ。オーロラ姫を呪うハッキリとした理由がないというか。イキナリ現れてイキナリ呪うってアンタ。宴に招かれてない!て怒りのみで呪うって、そりゃ動機にだいぶ無理がねえか?と。
で、今回はそこに明確な理由を付けたんですよね。すると、新しい真実が浮かび上がってくるという。マレフィセント、別に完全なる「悪」じゃなくね?となる。かといって「呪い」は掛ける訳だから「善」とも言い難し。非常に人間臭いキャラクターに刷新されてるんですよ。
それと、オリジナル版でお馴染みの心優しき三人組の妖精。これも『マレフィセント』になると解釈が面白いんですよ。わざわざ売らなくてもいい媚びを人間達にわざわざ売って、赤ん坊のオーロラ姫を引き取った後も子育てがネグレクト気味っていう。ただただ引っ掻き廻してるだけの役立たずなトリックスターの役回りにしちゃってるというか。
そういう、『眠れる森の美女』に寄り添いながらもオリジナルとは似て非なる、全く違うストーリーに書き換えちゃったんですよ。それによって製作者の想像の羽も広がって行ったんでしょうね。ファンタジー描写が破格の美しさですから。妖精の国という別世界を作り上げちゃってね。その風景に映えるマレフィセントことアンジェリーナ・ジョリーもその美貌を発揮しとりますから。オーロラ姫を演じるエル・ファニングちゃんもひたすら無邪気でひたすら可愛い。新解釈によって狂気の王になっちゃった国王ステファンを『第9地区』のヴィカス君ことシャルト・コプリーが演じてるのも興味深いです。
そして、オリジナルでも物語のコアとなる「真実の愛のキス」。ここもね、大きく解釈が変わる訳ですよ。現代的な方向性というか。つまりは『アナと雪の女王』から続いてる「愛」の在り方というか、男女間のみを指していないんですね。様々な「愛」のカタチへと解釈が変わったんだなあ、と。
なるほど、ディズニー。これが「真実の愛」の新機軸ですか。
アンジーがハマり役
『マレフィセント』を鑑賞。
アンジェリーナ•ジョリー主演の最新作であり、「眠れる森の美女」のアナザーストーリー。
なぜ、マレフィセントはオーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけたのか。そして、呪いが解ける本当の理由とは。
「眠れる森の美女」の悪役マレフィセント視点で描かれた作品であり、内容も大きく変更されているが、ディズニー自らがやってしまえばそれはすでに本物であり、これが真実だと言い切っても説得力があるのは当然である。
そして、「眠れる〜」を観ていなくても楽しめる作りになっているのも良い。むしろ今作の方が物語に違和感がなくすんなり入っていけると思う。
配役もバッチリでアンジェリーナ•ジェリーのマレフィセントなどはイメージに寸分違わぬハマり役だし、オーロラ姫にはあのダコタ•ファニングの妹、エル•ファニング。
美女役ではあるが、良い意味での地味感が絶妙な立ち位置を確保している。
アナ雪ブームの今、このタイミングでその展開ありか!と突っ込みたくなる部分もあるが、概ね期待通りの出来栄えに大満足である。
インパクトある主題歌などはないが映画としては抜群の出来。是非劇場でご覧あれ。
予想外の展開!
とても良かったです。お客さんも沢山いました。
『アナと雪の女王』が姉妹の愛情で、今回の『マレフィセント』は母の愛情でした。
マレフィセント役のアンジェリー・ナジョリーがとても美しかったです。
あと個人的にはディアヴァル役のサム・ライリーが素敵でした。
ただのマレフィセントの過去が分かるお話だと思って観に行き、泣ける物語とは全く予想もしていなかったので、気付いたら映画館でボロボロ泣いている自分に驚きました。
元の『眠れる森の美女』とは全然違う終わり方でしたが、ああ…こういう終わり方もありかも と思いました。
どっちの終わり方が好みかは人それぞれでしょう。
どちらにせよ、ハッピーエンドです。
今までのイメージを上書きされた
眠りの森の美女でのマレフィセントのイメージとは全く違う彼女、そしてそのようになった経緯や移ろいが描かれている。公開日に3Dで放映してなかったため2D観賞だが、映像も美しく激しく圧倒された。
うーん、佳作。
上映時間97分の作品にしては、中盤で中だるみがあり、退屈な部分が散見された。
これは偏に映画としての「作劇」に難があるためで、良く調べて見たら監督はオスカー受賞の美術監督が務めたとありある意味納得。
題材も着眼点の良く、何よりアンジェリーナ・ジョリーという得難い個性を得て、もう少しうまく作れば痛快な一作だっとにと残念に思う。
~真実の愛~ ディズニーからのメッセージ
今や歴史的名作になったと言って良いであろう『アナと雪の女王』では、他人と違う能力を持ってしまった者「エルサ」の自己解放と人々との共存の道を描いたが、次にディズニーが発表したのが本作『マレフィセント』だ。
『アナ雪』の後だけに注目していたが、それに相応しい内容だったのではないだろうか。
主演のアンジーも良くハマっていたと思う。
元々の『眠れる森の美女』のストーリーに沿いながらも要所要所を現代風に変えながら、マレフィセント側の事情を静かにそして丁寧に描いている。
『眠れる~』を何度観ても3人の妖精のおバカぶりがどうしても気になっていたが、本作でもそれはかなり強調されていて、やっぱりおバカだったんだと妙に納得してしまった。
お話として若干ムリなところがあると感じる人がいるであろうことは否めないが、ディズニーが伝えたいメッセージはしっかり込められていたと思う。
それが観た人にどう伝わったかは人それぞれ感想があるので分からないが、私的には「マレフィセントのような人にもそれぞれに事情があり、そこを思いやりの心で理解していこう。受け入れていこう。」みたいなものなのかなと感じた。
マイノリティの人への理解と共存、それこそが今ディズニーが世界へ発したいメッセージなのではないだろうか?
アンジー迫力の美しさ!
ファンタジー好きで、ディズニーを観てきたけど、マレフィセントをここまで魅力的に描いたのは、新鮮な驚きでした。彼女の心の動き、葛藤が、良く理解できて、感情移入して、最後まで目が離せない展開に、なんか観たあとスッキリしました。マイナス点は、男の不甲斐なさかな。
良い意味で期待が裏切られました
「マレフィセント」を鑑賞するにあたり、これまで観ていなかった「眠れる森の美女」から入ったんですが、これがまず酷い。
当たり前ですが、所謂「白馬に乗った王子様待ちのお姫様」な話でしたので、現在の作風に染まりきっていて、且つ男視点で西洋文化圏の生活に馴染みのない自分には不向きな映画でした。
付け加えると、やりたい放題の妖精トリオが凄くイライラしていました。
画はとても素晴らしかったんですが、ストーリーがこんな印象でしたので公開直前でかなり期待値が下がっていました。
それが良い意味で裏切られた状態でしたので、非常に良かったです。
「眠れる森の美女」の裏話が語られるのかと思いきや、タイトル通りマレフィセントが主軸で話が進んでいきます。
幼少期に出会ったマレフィセントとステファン王。
互いに恋に落ちて真実の愛を誓うも、欲に溺れたステファンが原因で疎遠になり、早々にこれまで続いてきた「真実の愛」を大否定。
時が経ち成長した二人は再会し絆を取り戻したかに見えましたが、欲に抗えなかったステファンは、マレフィセントを睡眠薬で眠らせた上に、彼女の背中にあった翼を切り落とし奪い去り、それを手見上げに王座にのし上がるという暴挙に。
彼女に残ったのは深い心の傷と歩くようになるための杖、そして自分の翼の代わりになる鴉。
純真無垢だったのはオーロラ姫ではなく、マレフィセントだったという罠。
そしてオーロラ姫の誕生。「眠れる森の美女」の冒頭に。
愛が憎しみに変わり、その愛が深ければその怒りと憎しみは絶大であり、復讐の為にオーロラに呪いをかけるマレフィセント。
裏返しとして、自分で呪いを解く方法に「真実の愛」の条件を加える。
呼ばれてないのに誕生パーティに列席していた妖精トリオ。彼女達が要らない子になった瞬間でもあります。
ここから更に新たな物語に。
ダメ妖精トリオが子供を育てられるはずもなく、マレフィセントが隠れてオーロラを見守り続ける事に。
オーロラが成長していく姿に、元々純粋だった彼女の心に愛情が戻り、傷が癒されていきます。
翌々思いましたが、この妖精トリオは育児放棄や大人になりきれない大人達を象徴している様にも見えますね。
復讐の後悔から呪いを解こうとするも叶わず、16歳の誕生日。
オーロラとフィリップが出会い恋に落ちますが、それだけ。
唯一の救いの道とマレフィセントは奮闘しますが、まだ愛を育んでいない彼らにはどうすることもできず、王子のキスでは目覚めない。王子なにも悪くないですが、要らない子に。
結局目覚めたのはマレフィセントによるキス。
今回語られた「真実の愛」とは男女のそれではなく、子を人を育て見守るという親子の愛。
未だ人の親ではない自分に推し量れる感情ではないですが、流石は6人の子供の親アンジェリーナ・ジョリーは見事に演じきっていた様に見えました。
この後狂気にまみれたステファンが出張るんですがそこはもはや蛇足。
「アナと雪の女王」では姉妹の愛を、「マレフィセント」では親子の愛を。
次の「美女と野獣」では何を語るんでしょうか。楽しみです。
アンジーさまさま(;^_^A
かなり宣伝に踊らされました(;^_^A
正直、私的には話のネタに見たからいいかな的に感じられました。
ストーリーは淡々としていて、中盤からは先が見え見え~_~;
特にヤマと感じる事もなく、やっぱりな感じで終了。おとぎ話とは全く異なる内容は別物と考えて見るのはいいけど、別物作るなら原作の影はもっといらないかも(-_-)
見応えとしては、可もなく不可もなし。
ただ、そのパッとしないストーリーの中でも
やっぱり、アンジーは別物で
その存在感たるや、まぁ素敵。
彼女しか演じられない魅惑的で、攻撃的に見せる中の憂さ。あの瞳に引き込まれますね。
そして、背景の映像美の美しさは良かった。
ファンタジーの世界観が凄く綺麗に出来ていて、アバターの世界を思い出しました。
裏を返せば、お金かかってるんだろうな〜と感じますが、
ご覧になるなら
是非、アンジーと美しい世界の中を求めて見て下さい(;^_^A
あと、あと、
アンジーの実娘ちゃんは
ほんとぉ〜に可愛い(≧∇≦)
とにかく映像が綺麗!!
どのシーンを見てもアンジーが美しいです。そしてさすがの演技力。
いつのまにか感情移入されて涙してしまいました。
再現度は完璧ですがアニメの眠れる森の美女とは別と考えて見た方が楽しめます。
アンジーのアンジーによるアンジーのための映画
アナと雪の女王といい、マレフィセントといい、男女の愛より深い愛があるという路線をディズニーは目指しているんでしょうか?
上映時間97分のうち、60分くらいはアンジーのドアップだったと思います。
マレフィセントの映画じゃなくて、
マレフィセントの映画じゃなくて、完全に、アンジェリーナ・ジョリーの映画になっていました。ディズニー感がまったくではないですがなく、きれいな映像感でしたが、かなり退屈でした。ひきこまれる感は一切ありません。
個人的には受け入れがたい
まずそもそも、『眠れる森の美女』のあの状況で「一方マレフィセントはこの時〜」みたいな作品かと思っておりました。違いました。
ステファン王を悪役とし、フィリップは活躍する機会がないし、個人的には男性を卑下している様な感じがしました。
確かに女性側も、三妖精があれじゃDQNだわという感じでしたが、オーロラ姫は純粋無垢でマレフィセントも本当は悪くないと、良い印象ばかりの強調みたいでした。
確かにステファンは悪い。しかしだからって、その子供に呪いをかけるのも悪い。子供は何も悪くない。解こうと努力したのも理由は、結局は自分の感情からでしかありませんでした。自分が彼女に愛情を持ったから解く。身勝手だなあ…。
フィリップ王子のキスで解けないでマレフィセントのキスで解けるというのも、ホラ男は頼りにならない!と男卑的に言っている様に感じてしまいました。確かに、生まれた時のお祝いで会う事も夢で会う事もなく、そりゃあ愛は育まれないでしょうが、そこは制作さんが愛の育まれるシーンや展開を作れば良かっただけです。
『アナと雪の女王』では、凍てついたアナを溶かしたのはエルサの愛情でした。でも恋愛は否定しておらず、アナはクリストフとキャッキャウフフしてます。しかしこちらでは、とにかく(元々人間の)男は良い印象がない。『眠れる森の美女』でも有能に働いていたあの烏が頑張ってはいましたが、だって彼は部下だもん。
オーロラ姫の吹き替えが上戸彩という事を知った時点でアカンとは思っていました。やっぱり姫らしい気品などは感じられず、ただの女の子な感じの声や喋りになってました。だから、話題作りの芸能人はやめてってば。
ステファン王を悪役にするにしてもあまりにベタでパンチが弱く、やるならもっとやって下さい。貧しくて出世の為に悪くなるとはベタ過ぎます。
ムビチケ買ってまでの期待だったので、ショックです。西洋では女性がプリンセスの話を鵜呑みにして現実とのギャップから逆恨みしてるとか聞いた事ありますが、もしこれで満足ならただの男卑女尊です。男の尊厳を無くして是とは言えません。
男も女も関係なく活躍!というのも描けたりしている点等々、アナ雪は凄かったなあ…。
ザ・アンジー!
アンジェーリーナ・ジョリー全開です。
少女時代も娘時代のマレフィセントもとても可愛く強く美しく、イメージする妖精とは若干違っていました。
が、それを補って余りあるマレフィセントの魅力的なキャラクター。後にも先にもアンジー以外は受け付けないかも知れません。それほどに完成され、洗練されています。
ふと寄せた眉、厳しい表情でも優しい瞳、陰ながらオーロラを気遣い労る行動の数々。マレフィセントから目が離せなくなり、完全に心情は妖精サイド。娘を守ろうとマレフィセントに敵対するオーロラの父王の言動に、違和感を覚えるほどです。
よく知るあの話とは違うオチですが、アクションも多少あり、大人の鑑賞に耐えうる物語に仕上がっています。
あと、フィリップ王子のズッコケ感は見物です。一目惚れした割に全く役に立っていません(笑)
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