マレフィセント インタビュー: コミカルな演技で新境地を開拓したアンジェリーナ・ジョリー

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マレフィセント

劇場公開日 2014年7月5日
2014年7月2日更新
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コミカルな演技で新境地を開拓したアンジェリーナ・ジョリー

ウォルト・ディズニーの名作アニメ「眠れる森の美女」(1959)で、オーロラ姫に呪いをかけた邪悪な妖精マレフィセント。誰もが知る有名なこの物語で、彼女の生い立ちは謎のベールに包まれていた。そこに着目したのが、7月5日から公開される実写版「マレフィセント」だ。優しく純粋な少女が、裏切りによる憎しみに支配された果てに、愛を取り戻していく独創的なストーリーは、ディズニー・ファンのマレフィセントに対するイメージを大きく変え、共感を誘う。「自分の子どもたちを楽しませようと想像ながら演じた」という、主演アンジェリーナ・ジョリーに話を聞いた。(取材・文/本間綾香)

ジョリーはこれまで、数々の映画で自立した、意志の強い、闘う女性を演じてきた。今回のマレフィセントも、怒りを抱え復しゅう心を燃やす強いヒロインであり、まさにハマり役と言えるのだが、新鮮なのはジョリーのコミカルな表情。今までスクリーンの中のジョリーに驚嘆したり、見惚れることはあったが、笑ってしまったのは初めてかもしれない。

「マレフィセントにユーモアを感じてくれたのなら、とてもうれしいわ。演技をする上で、コミカルな自分というものにあまり自信がなくて、彼女の面白さがうまく観客に伝わっているか不安だったから。でも、自宅では子どもたちの前でいつも変な顔をしたり、変な声を出したりして、おどけて見せることに慣れているの。だから、自分のそういった面を意識しながら演じたのよ。自分を解放して、軽快な気分を表現するのは、とても気持ちがよかったわ」

幼い頃から、マレフィセントが大好きだったというジョリー。この映画の企画が持ち上がっていると耳にして、絶対にこの役を演じたいと願っていたそうだ。大人になり、母親になり、改めてマレフィセントというキャラクターを掘り下げると、人間の複雑さ、多面性に気づかされるという。

「赤ん坊に呪いをかけるなんてところは、昔から決して好きにはなれなかったわ。ただ、マレフィセントのパワー、優雅な雰囲気に魅了されていたの。とにかく、彼女は生き生きして見えた。大人になって彼女を眺めると、人間とはさまざまな側面、可能性があるものだと感じるわ。私たちはプリンセスであり、魔女であり、楽しい部分も邪悪な部分もある。完全に1つのタイプには分けられないのよ。母親だって攻撃的になったり、防衛本能が強くなったり、面白いところを見せたり、いろんな面があるでしょ。私がこれまで演じてきたキャラクターのなかでも、マレフィセントはそういった要素すべてを兼ね備えている人よ。まあ、彼女は人間ではなく妖精だけど(笑)。そんな女性を演じることができてとても幸せよ」

オーロラ姫を演じたのは、女優として目覚ましい活躍を見せている16歳のエル・ファニング。透明感あふれる笑顔に、艶やかなブロンドヘアをなびかせる彼女は、どこから見てもおとぎ話に登場するオーロラ姫そのものだ。

「本当にエルは完璧よね。オーロラ姫は彼女以外あり得ないわ。エルは純粋さと人間性を併せ持った、珍しい若手女優。プロ意識が高くて、女優として成熟した高い技術を持っているわ。仕事面では、彼女は実年齢よりもずっと大人。それでいて、年相応の感性、精神をキープしているの。これはこの業界ではとても難しいことだと思うわ。私が16歳のときと比べて? 私は決してあんなに可愛らしい女の子じゃなかった(笑)。あんなに純粋じゃなかったし、特に15、16歳の頃なんて彼女よりずっとずっとダークだったわ(笑)」

映画では、オーロラ姫の幼少期をジョリーの実娘ヴィヴィアンが演じている。また、養子のザハラとパックスもカメオ出演しており、子どもたちにとっても「マレフィセント」は大のお気に入り映画になったそうだ。そして、もう1つ子どもたちの大好きな映画が、ジョリーとブラッド・ピットが出会うきっかけとなった初共演作「Mr.&Mrs.スミス」。

「子どもたちも大きくなってきたから、ようやく見ることを許可したの。すごく衝撃的な体験だったみたいよ(笑)。何しろ自分の父親と母親が、お互いを殺そうとしているんだから。そんなのめったに見られないでしょう? 結末はハッピーエンドだけれど、両親がニセの拳銃を持ってリビングで格闘しているなんて、子どもたちには想像もつかないわよね」

ジョリーは、2011年に「最愛の大地」で監督デビューを果たした。再びメガホンをとった「アンブロークン(原題)」は、今年のクリスマスに全米公開を控えている。カメラの後ろ側に回ることで、「自分がどれほど女優という仕事が好きかわかったと同時に、他の役者たちの演技を引き出すことに、とても魅力を感じた」と語るジョリー。「女優として参加しているときは、自分の演技だけに集中しているけれど、監督は役者たちの持つ可能性を引き出し、編集室で彼らの努力を守ることができる。女優としての自分がいつも望んでいたことが、監督だと実現できるのよ」

母・女優・監督・プロデューサー・国連親善大使と、いくつもの顔を持つジョリーは、マレフィセントと同様に1つのカテゴリーには括れない女性だ。そして、どの立場においても世界中の人々に大きな影響を与えている。マレフィセントのように魔法の力を使って、今あるモノの形、姿を変えることができたら、どう使いたいか尋ねると、ジョリーらしい答えが返ってきた。

「今回の映画には、人間はお互いを思いやるため、忍耐が必要だというメッセージが込められているの。現実の世界には、あまりにも戦争や暴力があふれている。難民の数は第2次世界大戦のときより増えていて、5100万人もいるのよ。もし私たちが他者への態度、他者に対する見方を変えることができたら、この状況は好転するし、変えなければならないと思うわ」

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映画レビュー

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3.6 3.6 (全317件)
  • 王子の立場はない。笑 ネタバレ! ...続きを読む

    r!eco r!ecoさん  2017年5月19日 16:44  評価:3.5
    このレビューに共感した/0人
  • ディアヴァル 眠れる森の美女だどディアヴァルがあんまり出てこないがこれだと作品を盛り上げるキーマンになっているのがいい! もちろんアンジーがきれいっていうのもある ...続きを読む

    Shingo Shingoさん  2017年5月9日 22:04  評価:4.0
    このレビューに共感した/0人
  • ●光と影。 着眼点がおもしろい。「眠れる森の美女」を邪悪な妖精マレフィセントの視点から描くとは。 光と影。マレフィセントがどっちに振れるのか。真実の愛。わかっちゃいるけどいいよねえ。 ...続きを読む

    うり坊033 うり坊033さん  2017年4月29日 23:04  評価:4.0
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