全米映画ランキング : 2021年12月10日~2021年12月12日
全米映画ランキング:2021年12月14日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2021年12月10日~2021年12月12日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | West Side Story | 1 | 10,500,000 | 10,500,000 | |
2 | 1 | Encanto | 3 | 9,425,000 | 71,345,055 | |
3 | 2 | Ghostbusters: Afterlife | 4 | 7,100,000 | 112,004,281 | |
4 | 3 | House of Gucci | 3 | 4,060,749 | 41,032,121 | |
5 | 5 | Eternals | 6 | 3,100,000 | 161,217,043 | |
6 | 6 | Resident Evil: Welcome to Raccoon City | 3 | 1,650,000 | 15,851,944 | |
7 | 8 | Clifford the Big Red Dog | 5 | 1,325,000 | 47,708,811 | |
8 | 4 | Christmas with the Chosen: The MessengersFathom Events | 2 | 1,290,000 | 13,400,000 | |
9 | 7 | Dune | 8 | 857,000 | 106,210,160 | |
10 | 10 | Venom: Let There Be Carnage | 11 | 850,000 | 212,052,968 |
スピルバーグ監督によるリメイク版「ウエスト・サイド物語」が首位デビュー
12月第2週の全米ボックスオフィス。先週末は巨匠スティーブン・スピルバーグが1961年度のアカデミー賞で作品賞を含む10部門で受賞した名作ミュージカル「ウエスト・サイド物語」を約60年ぶりにリメイクした「ウエスト・サイド・ストーリー」が約1050万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きに、アーサー・ローレンツ氏が脚本、レナード・バーンスタインが作曲、そして先日亡くなったスティーブン・ソンドハイム氏が作詞を担当したブロードウェイ・ミュージカルを再び映画化した同作。1957年のニューヨークを舞台に、対立する白人とプエルトリコ人の2つのストリートギャングの抗争の中で燃え上がる愛と悲劇が描かれる。
スピルバーグ監督によるリメイクということで製作前から大きな注目を集める話題作だったが、コロナ新変異株のオミクロン株の影響か、OP興収は業界の予想を大きく下回る結果となった。
ただ、批評家からは絶賛評が多数寄せられており、オスカー10冠の前作同様、本年度のアカデミー賞でも作品賞、監督賞など多くの部門でノミネートが確実視されているため、賞レース期間中に息の長い興行になることも期待できそうだ。出演はアンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレズ、リタ・モレノ。脚本は「ミュンヘン」「リンカーン」でもスピルバーグと組んだトニー・クシュナー。
2位は2週連続の首位から陥落した「ミラベルと魔法だらけの家」で累計は約7130万ドル。3位には「ゴーストバスターズ アフターライフ」が続いた。
その他、先週末はJ・K・シモンズ出演のスポーツドラマ「National Champions」がリリースされ圏外13位に初登場。米カレッジフットボールの王者を決める試合の3日前に「すべての学生アスリートに正当な報酬が支払われるまで試合に出ない」とストライキを起こしたスターQB(クオーターバック)ら選手の有志と、ヘッドコーチら大学側の間の熾烈なせめぎ合いを描いた作品だったが、1100館の中規模公開で約30万ドルのOP興収にとどまった。
今週末は、今冬最大のヒットが見込まれる人気シリーズ最新作「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」のほか、「シェイプ・オブ・ウォーター」でオスカー監督となったギレルモ・デル・トロ監督の4年ぶりの新作「ナイトメア・アリー」(ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、ウィレム・デフォー、ルーニー・マーラ出演)などが公開される。
2021年12月14日更新 藤井竜太朗