全米映画ランキング : 2021年10月15日~2021年10月17日

全米映画ランキング:2021年10月19日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2021年10月15日~2021年10月17日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ハロウィン KILLS 1 50,350,000 50,350,000
2 1 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 2 24,298,923 99,509,477
3 2 ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ

Venom: Let There Be Carnage
「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

3 16,500,000 168,077,670
4 3 アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行! 3 7,195,119 42,273,382
5 最後の決闘裁判

The Last Duel
「最後の決闘裁判」

Walt Disney
(ディズニー)

1 4,820,000 4,820,000
6 4 シャン・チー テン・リングスの伝説 7 3,540,000 218,070,859
7 6 フリー・ガイ

Free Guy
「フリー・ガイ」

Walt Disney
(ディズニー)

10 680,000 120,813,549
8 7 LAMB ラム

Lamb
「LAMB ラム」

A24
(クロックワークス)

2 543,004 2,037,730
9 9 キャンディマン

Candyman
「キャンディマン」

Universal
(東宝東和)

8 460,000 60,803,965
10 8 ディア・エヴァン・ハンセン 4 410,000 14,603,760

「ハロウィン KILLS」がV 「最後の決闘裁判」は5位デビュー

ハロウィンシーズンを迎えた10月の全米ボックスオフィス。2本の新作がランクインした先週末は、ジェイミー・リー・カーティス主演の大ヒットホラーシリーズ最新作「ハロウィン KILLS」が約5000万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。

同作は1978年公開の「ハロウィン」第1作から40年後の戦いを描いた直接の続編「ハロウィン(2018)」に続く3部作の2作目。前作で死んだはずの<ブギーマン>マイケル・マイヤーズがハドンフィールドの街に舞い戻り、ローリー・ストロード(カーティス)らと再び死闘を繰り広げる。

前作のOP興収約7620万ドルには及ばなかったものの、コロナ禍での5000万ドル超のOP興収は立派で、興収1億ドル超えは間違いなさそうだ。出演はカーティスの他に、ジュディ・グリア、アンディ・マティチャック、ウィル・パットン。前作に引き続き、製作にジェイソン・ブラム、共同脚本にダニー・マクブライドが入り、デビッド・ゴードン・グリーンがメガホンをとった。来年には3部作最終章「Halloween Ends」が公開予定となっている。

2位は前週首位だった「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」。2週目は約2430万ドルの興収で累計を1億ドル目前の約9950万ドルとしている。

3位は公開3週目の「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」。累計は約1億6800万ドルに達したが、2億ドル超えは厳しいかもしれない。4位にはアニメ「アダムス・ファミリー」の続編「The Addams Family 2」が続いた。

そして約480万ドルのOP興収で5位デビューとなってしまったのが、長編デビュー作「デュエリスト 決闘者」やオスカー作品賞受賞作「グラディエーター」など<決闘>に魅せられてきた巨匠リドリー・スコットの26本目の長編監督作「最後の決闘裁判」。14世紀のフランスで起こった騎士の妻のレイプ事件を巡って実際に行われた決闘裁判とその顛末を描いたミステリー史劇。アカデミー賞のオリジナル脚本賞を受賞した「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(1997)以来のタッグとなるマット・デイモンとベン・アフレックが、エリック・ジェイガーによるノンフィクションを脚色するなど撮影前から話題になっていた大作だったが、興行的には苦いスタートとなった。出演は脚色も担当したデイモンとアフレックにアダム・ドライバー、TVシリーズ「キリング・イヴ Killing Eve」のエミー賞女優ジョディ・カマー。現在83歳のスコット監督は11月にも27本目の長編監督作「ハウス・オブ・グッチ」が控えている。

今週末は、「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートの古典SF小説を再映画化したSF超大作「DUNE デューン 砂の惑星」(ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン出演)などが公開される。

2021年10月19日更新 藤井竜太朗

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