全米映画ランキング : 2019年12月13日~2019年12月15日
全米映画ランキング:2019年12月16日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2019年12月13日~2019年12月15日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 初 | Jumanji: The Next Level | 1 | 60,100,000 | 60,100,000 | |
2 | 1 | Frozen II | 4 | 19,182,000 | 366,542,072 | |
3 | 2 | Knives Out | 3 | 9,250,000 | 78,927,248 | |
4 | 初 | Richard Jewell | 1 | 5,000,000 | 5,000,000 | |
5 | 初 | Black Christmas | 1 | 4,420,000 | 4,420,000 | |
6 | 3 | Ford v Ferrari | 5 | 4,143,000 | 98,247,794 | |
7 | 4 | Queen & Slim | 3 | 3,600,000 | 33,174,870 | |
8 | 5 | A Beautiful Day in the Neighborhood | 4 | 3,355,000 | 49,329,891 | |
9 | 6 | Dark Waters | 2 | 2,000,000 | 8,889,174 | |
10 | 7 | 21 Bridges | 4 | 1,180,000 | 26,351,366 |
「ジュマンジ ネクスト・レベル」がV イーストウッド監督第40作が4位デビュー
クリスマス興行に向け3本の新作が拡大公開された先週末の全米ボックスオフィス。約6000万ドルのオープニング興収で首位に立ったのは大ヒットアドベンチャー大作「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」の続編「ジュマンジ ネクスト・レベル」だった。
TVゲームの中に入った4人の高校生のアバターが大冒険を繰り広げた前作から2年、再びゲームの中に入った4人に2人の老人も仲間に加わり、サバイバルゲームを繰り広げるという内容。OP興収は前作の拡大公開時の約2倍弱の約6000万ドルを記録し、「ゴーストバスターズ」「チャーリーズ・エンジェル」「MIB」など苦しい興行になることが多いソニーのリブート案件のなかでは特別な成功作となった。出演はドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケビン・ハート、カレン・ギランにダニー・グローバー、ダニー・デビート、オークワフィナ。メガホンをとったのは前作に引き続きローレンス・カスダン監督の長男ジェイク・カスダン。
2位は4週連続の王座を逃した「アナと雪の女王2」。累計興収は北米で約3億6600万ドル、全世界では10億ドルを突破した。3位は前週まで2週連続2位だった「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館」。こちらの累計は約7800万ドル。最終興収1億ドル超えは微妙なところだ。
初登場で4位に入ったのはクリント・イーストウッド監督の第40作「リチャード・ジュエル」。1996年のアトランタ五輪のイベントで爆発物を発見し、多くの人命を救ったにもかかわらず、容疑者扱いされてしまった警備員リチャード・ジュエルと、彼を救おうと奔走する弁護士ワトソンの闘いが描かれる実録サスペンスドラマ。個人の尊厳を守るために巨大な権力と闘う主人公の物語を数多く手がけてきた巨匠イーストウッドのエッセンスが詰まった一作で、レビューも上々。オスカーノミネートにも期待がかかる。タイトルロールに「アイ,トーニャ」「ブラック・クランズマン」の印象的な脇役で名を上げたポール・ウォルター・ハウザー。オスカー助演男優賞受賞作「スリー・ビルボード」の間抜け巡査とは正反対の切れ者弁護士ワトソンに扮したのはサム・ロックウェル。その他キャシー・ベイツ、オリビア・ワイルド、ジョン・ハムが出演。製作にはレオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒルらも名を連ねている。
また、4位と僅差の5位には1974年のカナダ製ホラー「暗闇にベルが鳴る」を「ゲット・アウト」「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」のジェイソン・ブラムがリメイクした「Black Christmas」が入った。
今週末は、ついに完結を迎えるサーガの最終章「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」に、名作ミュージカルをオスカー監督トム・フーパーが豪華キャストで実写映画化した「キャッツ」が公開となる。
2019年12月16日更新 藤井竜太朗