全米映画ランキング : 2016年9月30日~2016年10月2日

全米映画ランキング:2016年10月4日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2016年9月30日~2016年10月2日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 1 28,871,140 28,871,140
2 バーニング・オーシャン 1 20,223,544 20,223,544
3 1 マグニフィセント・セブン

The Magnificent Seven
「マグニフィセント・セブン」

Sony Pictures
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

2 15,626,883 61,532,784
4 2 コウノトリ大作戦!

Storks
「コウノトリ大作戦!」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 13,476,141 38,487,415
5 3 ハドソン川の奇跡

Sully
「ハドソン川の奇跡」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 8,272,713 105,260,176
6 Masterminds

Masterminds

Relativity Media

1 6,541,205 6,541,205
7 22 奇跡のチェックメイト クイーン・オブ・カトウェ 1 2,495,427 2,898,436
8 7 ドント・ブリーズ

Don't Breathe
「ドント・ブリーズ」

Sony Pictures/Screen Gems
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

6 2,381,769 84,741,706
9 4 ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 3 2,335,320 20,987,055
10 5 スノーデン

Snowden
「スノーデン」

Open Road
(ショウゲート)

3 1,966,630 18,666,877

ティム・バートン監督「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」が首位デビュー

3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、ティム・バートン監督の新作「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」が約2880万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。

同作は、ランサム・リグズ氏によるベストセラー・ヤングアダルト小説「ハヤブサが守る家」(東京創元社刊)をティム・バートンが映画化したダークファンタジー。祖父の言葉に導かれウェールズの島にある屋敷を訪れた少年ジェイコブは、そこで主のミス・ペレグリンと不思議な力を持った子供たちとともに奇妙な冒険を繰り広げることになる。メインキャストは少年ジェイコブに「ヒューゴの不思議な発明」のエイサ・バターフィールド、ミス・ペレグリンに「007 カジノ・ロワイヤル」のエバ・グリーン。共演にサミュエル・L・ジャクソン、クリス・オダウド、ルパート・エベレット、テレンス・スタンプ、ジュディ・デンチら。レビューはまずまずで1億ドルも狙えるスタートを切った。

約2020万ドルのOP興収で2位デビューとなったのは、「ローン・サバイバー」のコンビ、ピーター・バーグ監督&主演マーク・ウォールバーグによる実録ドラマ「Deepwater Horizon」。2010年にメキシコ湾にあるBP社石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で起きた原油流出事故を完全映画化。史上最悪といわれた原油流出事故に直面した掘削作業員たちの決死のサバイバルが描かれる。共演にカート・ラッセル、ジョン・マルコビッチ、ケイト・ハドソン、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン。批評家受けは上々で、息の長い興行が期待できそうだ。ちなみにバーグとウォールバーグの2人は、12月北米公開のボストン・マラソン爆弾テロ事件を描く実録スリラー「Patriots Day」でもコンビを組んでいる。

前週首位のデンゼル・ワシントン主演「マグニフィセント・セブン」は約1560万ドルの興収で3位。日本でも公開中のクリント・イーストウッド監督&トム・ハンクス主演「ハドソン川の奇跡」は興収約870万ドルで5位につけており、累計は1億ドルを突破した。

そして、約650万ドルのOP興収で6位デビューとなったのが、1997年10月に米ノースカロライナ州で起きた強盗事件を基にした犯罪コメディ「Masterminds」。現金輸送車の運転手らが1730万ドルの強盗に成功するが、後に仲間割れが発生し、FBI捜査官や殺し屋などが入り乱れ、大騒動を巻き起こす。ザック・ガリフィアナキス、オーウェン・ウィルソン、ジェイソン・サダイキスにリブート版「ゴーストバスターズ」のクリステン・ウィグ、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズら豪華コメディスターが集結しヒットが期待されていたが、レビュー、興収ともにふるわなかった。メガホンをとったのは「ナポレオン・ダイナマイト」のジャレッド・ヘス。

また「モンスーン・ウェディング」のミーラー・ナーイル監督による新作ドラマ「Queen of Katwe」が拡大公開により7位にランクイン。ウガンダのスラムで育った少女がチェスを覚え「チェス・オリンピアード」に出場するまでになった実話を映画化。キャストは少女フィオナに新星マディナ・ナルワンガ。フィオナのチェスのコーチに「グローリー/明日への行進」のデビッド・オイェロウォ、フィオナの母親に「それでも夜は明ける」のオスカー女優ルピタ・ニョンゴ。

今週末は、エミリー・ブラント主演のサスペンス「ガール・オン・ザ・トレイン」に、今年のサンダンス映画祭でグランプリと観客賞の2冠に輝いた注目作「The Birth of a Nation」などが公開となる。

2016年10月4日更新 藤井竜太朗

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