全米映画ランキング : 2013年11月1日~2013年11月3日

全米映画ランキング:2013年11月5日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2013年11月1日~2013年11月3日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 エンダーのゲーム

Ender's Game
「エンダーのゲーム」

Summit Entertainment
(ディズニー)

1 27,017,351 27,017,351
2 1 ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中 2 20,010,303 61,568,639
3 ラスト・ベガス

Last Vegas
「ラスト・ベガス」

CBS Films
(KADOKAWA)

1 16,334,566 16,334,566
4 Free Birds

Free Birds

Relativity Media

1 15,805,237 15,805,237
5 2 ゼロ・グラビティ

Gravity
「ゼロ・グラビティ」

Waner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

5 12,825,346 218,891,359
6 3 キャプテン・フィリップス

Captain Phillips
「キャプテン・フィリップス」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 8,407,725 82,458,232
7 8 それでも夜は明ける

12 Years a Slave
「それでも夜は明ける」

Fox Searchlight
(ギャガ)

3 4,792,214 8,952,538
8 5 くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密 6 4,150,983 106,146,160
9 4 悪の法則

The Counselor
「悪の法則」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

2 3,379,850 13,767,359
10 6 キャリー

Carrie
「キャリー」

Sony Pictures
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

3 3,263,524 31,836,412

SF大作「エンダーのゲーム」が首位。M・ダグラス、デ・ニーロ共演のコメディは2位

11月に入った全米ボックスオフィス。3本の新作がランクインした先週末は、ライオンズゲート傘下のサミット・エンターテインメントが1億ドル以上の巨費を投じた話題作「エンダーのゲーム」が約2800万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。

同作はオースン・スコット・カードの同名SF小説を、「ロッキー」「レイジング・ブル」「ライト・スタッフ」で知られるベテランプロデューサー、ロバート・チャートフが、約15年の歳月をかけて映画化したSFアクション大作。近未来、異星人が地球に侵略し、戦争状態になった宇宙を舞台に、戦争を終わらせる能力を持つ少年エンダーの成長と戦いが描かれる。ある一部を除き、まずまずのレビューが集まったが、ビッグ・バジェットの割にオープニング興収は約2800万ドルとやや不満の残る出足となった。出演は、主人公エンダーに「ヒューゴの不思議な発明」のエイサ・バターフィールド。共演にハリソン・フォード、ベン・キングズレー、ビオラ・デイビス、アビゲイル・ブレスリン、ヘイリー・スタインフェルド。「ツォツィ」「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」のギャビン・フッドが監督・脚本を手がけた。

2位は前週首位だった「Bad Grandpa」。10日間の累計は約6200万ドルで、グロス(最終興収)は1億ドル近辺になりそう。

そして、オープニング興収約1650万ドルで3位デビューとなったのは、マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケビン・クラインというアカデミー賞スター4人が競演したコメディ「Last Vegas」。60代後半の老人パディ、アーチー、サムの3人は、50年来の親友ビリーの結婚式のため、ラスベガスを訪れることに。4人はベガスでのバチェラー(独身お別れ)パーティーを楽しもうとするが、ジェネレーションギャップに苦しむことになる。年寄り版の「ハングオーバー」というわかりやすい企画で、名優4人を集めて製作したが、レビューは賛否が半々。それでも中高年層を多く集客し、まずまずのスタートを切った。共演にメアリー・スティーンバージェン、マイケル・アーリー。監督は「あなたが寝てる間に…」「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブ。

約1620万ドルで4位デビューとなったのは3Dアニメ「Free Birds」。現代のアメリカに生きる七面鳥リジーとジェイクが、感謝祭に七面鳥を食べる習慣を止めさせるために、感謝祭が始まった時代にタイムトラベルをして歴史を変えようとするストーリー。感謝祭に向けて早々にリリースしたが、批評家からは厳しいレビューが集まったため、11月第4週の感謝祭までトップ10内に残れないかもしれない。声の出演にオーウェン・ウィルソン、ウッディ・ハレルソン。監督は「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」「ジョナ・ヘックス」のジミー・ヘイワード。

その他圏外に、マシュー・マコノヒー主演の実録ドラマ「ダラス・バイヤーズクラブ」が登場。1986年にHIV陽性と診断され、余命30日を宣告されたテキサスの電気技師ロン・ウッドルーフ(マコノヒー)は、わずかな可能性を求めて、当時米国内では使用を禁止されていた抗ウイルス剤を使って治療を始める。やがて、ロンはメキシコからその薬を大量密輸し、HIV患者に安く供給する支援クラブを設立するが……。HIV患者を演じるため、約20キロの減量を行ったマコノヒーの演技が大きな注目を集めており、「All is Lost」のロバート・レッドフォード、「12 Years A Slave」のキウェテル・イジョフォーと並んで、本年度のオスカー主演男優賞の最有力候補と目されている。

今週末は、マーベル・コミック作品「マイティ・ソー」の第2弾「マイティ・ソー ダーク・ワールド」(クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン、アンソニー・ホプキンス、ステラン・スカルスガルド、イドリス・エルバ、レネ・ルッソ出演)が公開となる。

2013年11月5日更新 藤井竜太朗

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