全米映画ランキング : 2011年11月25日~2011年11月27日
全米映画ランキング:2011年11月28日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年11月25日~2011年11月27日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 1 | The Twilight Saga: Breaking Dawn - Part 1 | 2 | 42,000,000 | 221,300,000 | |
2 | 初 | The Muppets | 1 | 29,500,000 | 42,000,000 | |
3 | 2 | Happy Feet Two | 2 | 13,400,000 | 43,773,000 | |
4 | 初 | Arthur Christmas | 1 | 12,700,000 | 17,000,000 | |
5 | 初 | Hugo | 1 | 11,350,000 | 15,380,000 | |
6 | 4 | Jack and Jill | 3 | 10,300,000 | 57,417,000 | |
7 | 3 | Immortals | 3 | 8,800,000 | 68,632,000 | |
8 | 5 | Puss in Boots | 5 | 7,450,000 | 135,361,000 | |
9 | 6 | Tower Heist | 4 | 7,323,000 | 65,380,000 | |
10 | 10 | The Descendants | 2 | 7,200,000 | 10,741,000 |
「トワイライト」V2。スコセッシ最新作「ヒューゴの不思議な発明」は5位
サンクスギビング休暇の全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインしたが、前週、記録的なスタートを切った「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 1」がそのままの勢いを維持し、約4200万ドルの興収でV2を飾った。
同作の10日間の累計興収は早くも2億2000万ドルに到達。ともに3億ドル前後の最終興収をあげたシリーズの前作「ニュー・ムーン」「エクリプス」にどれだけ近づけるのか、今週末の成績にも注目だ。
約2900万ドルで2位デビューとなったのはジェイソン・シーゲル&エイミー・アダムス主演のファミリー向けコメディ「The Muppets」。かつて世話になった古い劇場を強欲な石油成金から守るために、マペット(=手で頭を、棒で手足を動かす操り人形)たちが立ち上がる。クリス・クーパー、ラシンダ・ジョーンズのほか、アラン・アーキン、ザック・ガリフィアナキス、ケン・チョン、ジャック・ブラックなど有名どころがゲスト出演。レビューは上々で、今後の成績にも期待がかかる。
3位は「ハッピーフィート2」。10日間で約4300万ドルの累計興収。前作と比べるとかなり苦しい興行を強いられている。4位初登場は日米同時公開の「アーサー・クリスマスの大冒険」。「ウォレスとグルミット」で知られるアードマン・スタジオがソニーピクチャーズと組んで制作した3Dアニメだったが、こちらも厳しいスタートとなってしまった。
そして、5位に初登場となったのが巨匠マーティン・スコセッシが初めて3Dに挑んだアドベンチャー大作「ヒューゴの不思議な発明」。興収は約1100万ドルと、「アーサー・クリスマスの大冒険」を下回ったが、劇場のアベレージでは3倍以上の数字を叩き出すクリーンヒットとなった。1930年代のパリを舞台に、孤児の少年と謎の美少女の冒険が、映画の始祖ジョルジュ・メリエス兄弟の知られざる歴史とともに描かれる。予想以上の絶賛評が集まり、オスカーノミネートはほぼ確実という状況。拡大公開後の成績にも期待が集まる。出演は主人公ヒューゴにエイサ・バターフィールド、美少女イザベルにクロエ・グレース・モレッツのほか、ジュード・ロウ、サシャ・バロン・コーエン、ベン・キングズレー、レイ・ウィンストン、クリストファー・リー、エミリー・モーティマーなど。
その他、ミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンローに扮した「My Week with Marilyn」、ヴィゴ・モーテンセンとデビッド・クローネンバーグが三度タッグを組んだ心理ドラマ「A Dangerous Method」、今年のカンヌ映画祭をわかせたサイレント映画「The Artist」など、アカデミー賞向けの映画が多く公開され、いよいよ賞レースシーズンが本格化してきた。
2011年11月28日更新 藤井竜太朗