全米映画ランキング : 2011年10月7日~2011年10月9日
全米映画ランキング:2011年10月11日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年10月7日~2011年10月9日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Real Steel | 1 | 27,300,000 | 27,300,000 | |
2 | 初 | The Ides of March | 1 | 10,400,000 | 10,400,000 | |
3 | 1 | Dolphin Tale | 3 | 9,160,000 | 49,070,000 | |
4 | 2 | Moneyball | 3 | 7,500,000 | 49,253,000 | |
5 | 5 | 50/50 | 2 | 5,500,000 | 17,330,372 | |
6 | 4 | CourageousTriStar | 2 | 4,600,000 | 15,892,000 | |
7 | 3 | The Lion King | 4 | 4,552,000 | 85,962,000 | |
8 | 6 | Dream House | 2 | 4,462,200 | 14,454,165 | |
9 | 8 | What's Your Number? | 2 | 3,050,000 | 10,306,018 | |
10 | 10 | Abduction | 5 | 2,900,000 | 23,369,142 |
「リアル・スティール」がV。G・クルーニー監督作は2位デビュー
2本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、ヒュー・ジャックマン主演の「リアル・スティール」が首位デビューを果たした。
同作はロボット格闘技が流行している2020年を舞台に、元ボクサーのチャーリー(ジャックマン)が息子マックス、旧式ロボットATOMとともに人生の再起を賭けてチャンピオンを目指す姿を描いたSFアクション大作。オープニング興収は約2730万ドルと夏休み作品ほどのインパクトはないが、「ヴァン・ヘルシング」(04年/オープニング興収:約5170万ドル)以降、「X-MEN」シリーズを除いて2000万ドル以上のオープニング興収がなかったジャックマンとしては久々のクリーンヒットとなった。監督は「ナイトミュージアム」のショーン・レビ。共演にエバンジェリン・リリー、アンソニー・マッキー、ケビン・デュランド。最終興収は1億ドル近辺になりそう。
オープニング興収約1040万ドルで2位デビューとなったのは、ジョージ・クルーニー監督・出演、ライアン・ゴスリング主演の政治ドラマ「The Ides of March」。米大統領選に立候補したペンシルバニア州知事のフランク・モリス(クルーニー)のスポークスマンを務めるマイヤーズ(ゴスリング)が、大統領選を左右するスキャンダルに巻き込まれながらも、自らの生き残りをかけて闘う姿が描かれる。共演はフィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ、ジェフリー・ライト、エバン・レイチェル・ウッド。
当初、同作は2004年の民主党大統領予備選挙へ出馬したハワード・ディーンの選挙スタッフだったボー・ウィリモンの戯曲「Farragut North」のタイトルで映画化が進められていたが、クルーニーの意向により、ユリウス・カエサルが暗殺された日で欧米では「不吉な日」を意味する「The Ides of March(3月15日)」に変更された。
前評判ほどではないが、作品の評価は上々で、アカデミー賞に絡む可能性もある。米大統領選が本格的に始まる2012年1月に合わせて、(アカデミー賞にノミネートされた場合の)再上映があれば最終興収は5000万~6000万ドルになるかもしれない。
3位以下は、「Dolphin Tale」、「マネーボール」、「50/50」と続き、予想外の大ヒットを記録していた「ライオン・キング3D」は上映期間を延長したが、ブルーレイ発売のせいか、やはりガクッと動員が落ち込み7位となった。
今週末は、ケビン・ベーコンの出世作の同名リメイク作「Footloose」(クレイグ・ブリュワー監督)に、カート・ラッセル主演&ジョン・カーペンター監督の名作「遊星からの物体X」のプリクエル(前日譚)となる同名タイトル「The Thing」が公開となる。
2011年10月11日更新 藤井竜太朗