全米映画ランキング : 2011年7月15日~2011年7月17日
全米映画ランキング:2011年7月19日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年7月15日~2011年7月17日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 初 | Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 2 | 1 | 168,550,000 | 168,550,000 | |
2 | 1 | Transformers: Dark of the Moon | 3 | 21,250,000 | 302,800,000 | |
3 | 2 | Horrible Bosses | 2 | 17,630,000 | 60,002,000 | |
4 | 3 | Zookeeper | 2 | 12,300,000 | 42,352,000 | |
5 | 4 | Cars 2 | 4 | 8,344,000 | 165,326,000 | |
6 | 初 | Winnie the Pooh | 1 | 8,000,000 | 8,000,000 | |
7 | 5 | Bad Teacher | 4 | 5,200,000 | 88,500,000 | |
8 | 6 | Larry Crowne | 3 | 2,572,875 | 31,627,885 | |
9 | 7 | Super 8 | 6 | 1,925,000 | 122,242,000 | |
10 | 11 | Midnight in Paris | 9 | 1,890,585 | 41,792,695 |
「ハリー・ポッター」最終章、歴代新記録で首位デビュー
先週末の全米ボックスオフィスは、この10年間、世界中で大ヒットを記録してきた人気ファンタジーシリーズの最終章「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」が公開され、公開初日に約9210万ドル、週末3日間で約1億6860万ドルの興収をあげ、ともに歴代新記録で首位デビューを果たした。
これまでの公開初日の興収1位は「ニュー・ムーン トワイライト・サーガ」(2009)の約7200万ドル。また週末3日間の興収記録を保持していたのは「ダークナイト」(08年/約1億5840万ドル)だった。そのほか、海外だけで約3億700万ドルを稼ぎ、これも記録更新(これまでの1位は今年5月公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン4」の約2億6000万ドル)。さらには公開3日間の全世界興収でも、約4億7560万ドルという驚異的な数字を叩き出し、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(約3億9400万ドル)を上回り、記録更新となった。
ハリーと闇の帝王ヴォルデモートの最終決戦が描かれるとともに、謎の男スネイプの過去が明らかになる同作は、通算8作目にしてシリーズ初の3D作品。この記録的大ヒットの要因となったのは、3DやIMAX3Dの高額チケット料金の影響も当然あるが、それ以上に、シリーズ最後のスペシャル感と作品のクオリティの高さがより多くの観客を呼び込んだ結果と言えるだろう。実際に、批評家からはシリーズ最高のみならず、年間ベスト10クラスという最高の評価をもって迎えられており、まさに有終の美を飾ろうとしている。これまでのシリーズ最高興収は、北米、全世界、ともにシリーズ第1作の「ハリー・ポッターと賢者の石」(北米:約3億1700万ドル、全世界:約9億7000万ドル)だが、このまま行けば、「死の秘宝 Part2」が北米興収、全世界興収の双方で第1作を上回り、シリーズ最大のヒットとなる可能性が高い。
2位は2週連続の首位だった「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」。公開20日間の累計興収は3億ドルを突破。11年の暫定全米ナンバーワンヒット作品だが、「死の秘宝 Part2」の予想以上の大ヒットで、今年のナンバーワンはまだまだ分からなくなってきた。
3位は前週2位だった「Horrible Bosses」。こちらも予想以上のヒットで、10日間の累計興収は6000万ドル。1億ドルも見えてきた。
6位にはディズニーアニメ「くまのプーさん」がランクインしたが、高い評価を受けたにもかかわらず、興収780万ドルと振るわなかった。
今週末は今夏4本目のアメコミ大作「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」が公開となる。
2011年7月19日更新 藤井竜太朗