全米映画ランキング : 2011年5月27日~2011年5月29日

全米映画ランキング:2011年5月30日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2011年5月27日~2011年5月29日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 1 86,480,000 118,090,000
2 カンフー・パンダ2

Kung Fu Panda 2
「カンフー・パンダ2」

Paramount
(パラマウント)

1 48,000,000 53,800,000
3 1 パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉 2 39,321,000 152,916,000
4 2 ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン 3 16,373,000 84,979,085
5 3 マイティ・ソー

Thor
「マイティ・ソー」

Paramount
(パラマウント)

4 9,365,000 159,710,000
6 4 ワイルド・スピード MEGA MAX 5 6,617,820 196,026,920
7 13 ミッドナイト・イン・パリ

Midnight in Paris
「ミッドナイト・イン・パリ」

Sony Pictures Classics
(ロングライド)

2 1,919,212 2,824,196
8 7 ジャンピング・ザ・ブルーム 恋と嵐と結婚式 4 1,900,000 34,181,000
9 8 Something Borrowed 幸せのジンクス 4 1,845,000 34,759,000
10 6 ブルー 初めての空へ

Rio
「ブルー 初めての空へ」

20th Century Fox
(マイシアター)

7 1,780,000 134,821,274

「ハングオーバー2」が大ヒットスタート。「カンフー・パンダ2」は2位

メモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)を迎えた先週末の全米ボックスオフィスは、「ハングオーバー」「カンフー・パンダ」という2つの大ヒット作の続編が公開され、週末3日間で約8650万ドルを稼ぎ出した「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」が見事首位デビューを飾った。

同作は、2009年夏にロングランヒットとなり、業界の予想を大きく上回る約2億7700万ドルの最終興収をあげた人気コメディの続編。今回は前作のオープニング興収約4400万ドルの2倍近くの興収を叩きだし、週末3日間の実写コメディ映画のオープニング興収記録を打ち立てた(これまでの歴代1位は約7300万ドルの「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」)。

だが、舞台をラスベガスからタイ・バンコクに移した続編は、前作と比べると批評家受けはいまいち。全世界で約4億6700万ドルを稼ぎ出した前作を上回るかどうかは2週目以降の成績次第だ。

主演は、前作で一躍トップスターの仲間入りを果たしたブラッドリー・クーパーと、ザック・ガリフィアナキス、エド・ヘルムズの3人。監督も前作同様、トッド・フィリップスが当たった。

首位と4000万ドル近く離されて2位デビューとなってしまったのが、ドリームワークス・アニメーションの最新作「カンフー・パンダ2」。こちらは、「ハングオーバー」のように倍増とはいかず、前作のオープニング興収から1200万ドルダウンの約4800万ドル。3D映画の普及に命をかけるドリームワークス・アニメーションの総帥ジェフリー・カッツェンバーグがプロデューサーなので、当然3D映画なのだが、2D版を見る観客のほうが多いのだとか。

3位は前週首位の「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」。先週末は約3900万ドルの興収で、10日間の累計興収は約1億5200万ドル。新たな船出は早くもスピードダウンし、北米での最終興収3億ドル突破に黄信号が点った。それでも海外では依然好調で、ロシア、中国、日本などでは大ヒットを記録。全世界興収は7億ドルを超える見込みだ。

その他、7位にはウッディ・アレン監督の群像コメディ「Midnight in Paris」が13位からランクイン。また、先の第64回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した巨匠テレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」がニューヨーク、ロサンゼルスの4館限定公開ながら15位につけた。

今週末は、大ヒットアクションシリーズのプリクエル(前日譚)「X-MEN ファースト・ジェネレーション」が公開される。

2011年5月30日更新 藤井竜太朗

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