全米映画ランキング : 2011年3月18日~2011年3月20日
全米映画ランキング:2011年3月24日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年3月18日~2011年3月20日
(金額・順位は確定後のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Limitless | 1 | 18,907,302 | 18,907,302 | |
2 | 2 | Rango | 3 | 15,076,575 | 92,338,691 | |
3 | 1 | Battle: Los Angeles | 2 | 14,538,429 | 60,540,135 | |
4 | 初 | The Lincoln Lawyer | 1 | 13,206,453 | 13,206,453 | |
5 | 初 | Paul | 1 | 13,043,310 | 13,043,310 | |
6 | 3 | Red Riding Hood | 2 | 7,188,131 | 25,895,514 | |
7 | 4 | The Adjustment Bureau | 3 | 5,772,510 | 48,619,550 | |
8 | 5 | Mars Needs Moms | 2 | 5,316,620 | 15,400,434 | |
9 | 6 | Beastly | 3 | 3,198,478 | 22,183,943 | |
10 | 7 | Hall Pass | 4 | 2,568,334 | 39,557,940 |
B・クーパー主演のサスペンスがV。M・マコノヒー主演の法廷スリラーは4位
3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、ブラッドリー・クーパー主演の「Limitless」がオープニング興収約1890万ドルで首位デビューを果たした。
同作は、人間の脳を100%フル活用出来るというドラッグを手にした男の儚い成功とサバイバルを描いたサスペンスドラマ。ブラッドリー・クーパーとしては、大ブレイクを果たした09年の「ハングオーバー」以来初めてとなる単独主演での全米ナンバーワンヒットとなった。監督は「幻術師アイゼンハイム」のニール・バーガー。共演にロバート・デ・ニーロ、アビー・コーニッシュ。
2位は公開3週目の「ランゴ」。17日間の累計興収は約9230万ドル。今週中に1億ドルの大台を超える見込みで、最終興収は1億3000~4000万ドルあたりになりそう。僅差で3位となったのは、東北地方太平洋沖地震の影響で日本では公開延期となった「世界侵略:ロサンゼルス決戦」。10日間の累計は約6000万ドルなので、1億ドル突破は少し厳しいかもしれない。
約1320万ドルで4位デビューとなったのは、マシュー・マコノヒー主演の法廷スリラー「The Lincoln Lawyer」。ベストセラー作家マイクル・コナリーの「リンカーン弁護士」(講談社文庫刊)を「ミリオンダラー・ベイビー」の製作陣が映画化。批評家受けは上々で今後のチャートアクションにも期待が持てる。ヒットになれば続編もありそうだが、果たして? 共演にはマリサ・トメイ、ライアン・フィリップ、ジョン・レグイザモ、ウィリアム・H・メイシー、ジョシュ・ルーカス、マイケル・ペーニャら有名俳優が集結。
4位とわずか約20万ドル差で5位デビューとなったのは、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のサイモン・ペッグ&ニック・フロスト、そして「スーパーバッド 童貞ウォーズ」のグレッグ・モットーラ監督&セス・ローゲンという英米のコメディ作家たちが手を組んだSF冒険コメディ「Paul」。UFOファンの聖地「エリア51」近辺で脱走中の宇宙人ポール(声の出演ローゲン)と出くわした中年男2人(ペッグ&フロスト)の珍道中が描かれる。こちらも批評はまずまずで、すでに公開中のイギリス、フランス、ベルギーでは約2500万ドルの興収をあげている。
その他、8位の「少年マイロの火星冒険記3D」は前週比23%ダウンの約530万ドルと健闘したが、10日間の累計は約1540万ドルで、最終興収は良くても3000万ドル近辺。やはりロバート・ゼメキス自らメガホンをとらなければ大ヒットは望めないということか。
今週末は「300/スリー・ハンドレット」「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督によるCGI満載のアクションスリラー「エンジェルウォーズ」が公開となる。
2011年3月24日更新 藤井竜太朗