全米映画ランキング : 2010年6月4日~2010年6月6日
全米映画ランキング:2010年6月7日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2010年6月4日~2010年6月6日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | Shrek Forever After | 3 | 25,300,000 | 183,043,000 | |
2 | 初 | Get Him to the Greek | 1 | 17,423,000 | 17,423,000 | |
3 | 初 | Killers | 1 | 16,100,000 | 16,100,000 | |
4 | 3 | Prince of Persia: The Sands of Time | 2 | 13,900,000 | 59,452,000 | |
5 | 2 | Sex and the City 2 | 2 | 12,650,000 | 73,434,000 | |
6 | 初 | Marmaduke | 1 | 11,300,000 | 11,300,000 | |
7 | 4 | Iron Man 2 | 5 | 7,783,000 | 291,294,000 | |
8 | 初 | Splice | 1 | 7,450,000 | 7,450,000 | |
9 | 5 | Robin Hood | 4 | 5,133,000 | 94,262,000 | |
10 | 6 | Letters to Juliet | 4 | 3,000,000 | 43,300,000 |
「シュレック」V3。「寝取られ男の〜」スピンオフが2位
メモリアル・デイを終えて、一段落の全米サマーシーズン。先週末のボックスオフィスは、4本の新作がランクインするも、どれもインパクトに欠ける成績となり、「シュレック フォーエバー」が約2500万ドルの興収ながら首位をキープし、V3を果たした。
同作の17日間の累計興収は約1億8300万ドル。他の拡大公開作と比べて落ち込みが少なく、順調な興行に見えるが、公開3週の累計が約1億8300万ドルという成績は同シリーズでは過去最低。巻き返したいところだが、最終興収は2億5000万ドルあたりにとどまりそうだ。
初登場2位となったのはジャド・アパトウ製作による「寝取られ男のラブ♂バカンス」(08)からのスピンオフ映画「Get Him to the Greek」。興収は2年前の同時期に公開された「寝取られ男」の約1770万ドルとほぼ同じの約1740万ドル。批評家からもまずまずの評価を受けており、「寝取られ男」同様6000万ドルくらいは稼ぎそうだ。
2位と100万ドル差で3位デビューとなったのが、アシュトン・カッチャー&キャサリン・ハイグル共演のアクション・コメディ「Killers」。マスコミ試写が実施されなかっただけあって、公開後は激しく叩かれており、厳しいスタートとなった。
5位は先週末、日本でも公開された「SATC2」。日本での成績同様、本国でも伸び悩んでおり、最終興収は1億ドル近辺になりそう。ちなみに前作の最終興収は約1億5270万ドル。
初登場6位となった「Marmaduke」は、大型犬マーマデュークのコミカルな生活を描き、全世界20カ国で600以上の新聞に掲載された同名人気漫画を実写映画化したファミリーコメディ。配給の20世紀フォックスは、同じ犬映画として、08年クリスマスに公開して約1億4300万ドルをあげる大ヒットを記録した「マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと」に続くヒットを期待していただろうが、見事に目論見が外れてしまった。声の出演は「マーリー」の主演オーウェン・ウィルソン。監督は「シャンハイ・ヌーン」のトム・デイ。
そして、批評家から絶賛されながらも8位デビューとなったしまったのが、「CUBE」のビンチェンゾ・ナタリ監督による新作SFスリラー「Splice」。遺伝子工学の研究者が人間のDNAと他の動物のDNAを接合させたことによって起こる悲劇が描かれる。主演はエイドリアン・ブロディとサラ・ポーリー。
今週末は、往年の人気TVシリーズの映画化「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」、ジャッキー・チェン&ジェイデン・スミス共演のアクションドラマ「ベスト・キッド」が公開となる。
2010年6月7日更新 藤井竜太朗