全米映画ランキング : 2010年2月5日～2010年2月7日
全米映画ランキング：2010年2月8日発表（毎週月曜日更新）
全米週末興行成績：2010年2月5日～2010年2月7日
（金額・順位は確定前のもの）ロイター提供
| 順位 | 先週 | タイトル「邦題」／配給（日本配給） | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 初 |  | Dear John | 1 | 32,400,000 | 32,400,000 |
| 2 | 1 |  | Avatar | 8 | 23,600,000 | 630,093,000 |
| 3 | 初 |  | From Paris with Love | 1 | 8,120,000 | 8,120,000 |
| 4 | 2 |  | Edge of Darkness | 2 | 7,005,000 | 29,097,000 |
| 5 | 4 |  | Tooth Fairy | 3 | 6,500,000 | 34,333,000 |
| 6 | 3 | | When in Rome | 2 | 5,504,000 | 20,899,000 |
| 7 | 5 |  | The Book of Eli | 4 | 4,835,000 | 82,163,000 |
| 8 | 14 |  | Crazy Heart | 8 | 3,650,000 | 11,188,000 |
| 9 | 6 |  | Legion | 3 | 3,400,000 | 34,678,000 |
| 10 | 8 |  | Sherlock Holmes | 7 | 2,630,000 | 201,579,000 |
「アバター」、ついに首位陥落。「Dear John」がV
ニューオーリンズ・セインツがインディアナポリス・コルツを下した第44回スーパーボウルが行われた週末。全米ボックスオフィスは、2本の新作がランクインし、若い女性を集客した「Dear John」が約3240万ドルの興収で首位デビューを飾った。公開から7週間首位を守ってきた「アバター」はついに首位陥落。興収では、全世界、全米ともに新記録を打ち立てたが、「タイタニック」がもつ、15週の連続首位記録は更新することが出来なかった。
「Dear John」は、「メッセージ・イン・ア・ボトル」「きみに読む物語」で知られるニコラス・スパークス原作のベストセラーを、「G.I.ジョー」のチャニング・テイタム＆「マンマ・ミーア！」のアマンダ・セイフライド主演、監督ラッセ・ハルストレムで映画化したラブストーリー。典型的なチック・フリック（女性向け映画）で、フットボールに関心のない女性客をターゲットに着実に稼ぎ、見事成功を収めた。12年前は「タイタニック」がある種のチック・フリックになっていたこともあり、“スーパーボウル・ウィークエンド”を乗りきることが出来たが、「アバター」はどちらかというとアクションの多い男性向け映画。その違いが、連続首位記録の更新を阻んだと言えるだろう。
公開7週で王座を明け渡した「アバター」だが、累計興収は約6億3000万ドルを突破。このままいけば7億ドル超えは堅いと見られており、順当に最多ノミネートを受けたアカデミー賞の結果如何によっては、8億ドル超えもありそうだ。
興収約810万ドルで初登場3位となったのは、ジョン・トラボルタ＆ジョナサン・リース＝マイヤーズ主演、リュック・ベッソン製作のスパイアクション「From Paris With Love」。昨年の“スーパーボウル・ウィークエンド”に、チック・フリックではないアクション「96時間」を公開し、大成功を収めたからか、ベッソンは今年も「96時間」と同じピエール・モレル監督によるアクション映画で勝負をかけたが、見事に撃沈してしまった。
その他、8位にジェフ・ブリッジスのオスカー主演男優賞ノミネートを受けて、ドラマ「クレイジー・ハート」がランクインした。
プレジデンツ・デイ（大統領の日／2月の第3月曜日）のため3連休となる今週末は、ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス主演のホラー「ウルフマン」、ジュリア・ロバーツ、アン・ハサウェイ、ジェシカ・アルバら豪華スター共演の恋愛群像劇「バレンタインデー」、ファンタジー大作「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」という3本の強力作が公開となる。
2010年2月8日更新 藤井竜太朗