マーティン・マクドナー
1996年に劇作家としてデビューし、戯曲「ウィー・トーマス」(02)、「ピローマン」(03)、「ハングメン」(15)でオリビエ賞を受賞。映画初監督作の短編「Six Shooter(原題)」(04)でアカデミー短編実写映画賞を受賞し、初長編映画「ヒットマンズ・レクイエム」(08・日本劇場未公開)では監督と脚本を兼ね、アカデミー脚本賞に初ノミネートされた。
アメリカの片田舎を舞台に娘を殺された母親が引き起こす波乱を描いた「スリー・ビルボード」(17)は、ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ)、脚本賞など4部門を受賞したほか、ベネチア国際映画祭の脚本賞などを受賞。第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門7ノミネートとなり、フランシス・マクドーマンドに主演女優賞、サム・ロックウェルに助演男優賞をもたらした。続けて、アイルランドの小さな孤島を舞台に描いた「イニシェリン島の精霊」(22)もベネチア国際映画祭で脚本賞など受賞し、第95回アカデミー賞では作品、監督など8部門9ノミネートを果たすなど発表する作品が常に高い評価を獲得している。
兄のジョン・マイケル・マクドナーも映画監督兼脚本家。