エマ・トーマス
英ロンドン出身。ロンドン大学入学直後に後の夫となるクリストファー・ノーランと知り合い、大学では古代史を学ぶ一方、学内の映画サークルでノーランとともに16ミリ映画の製作にのめりこむ。在学中からさまざまな映画製作の現場でスクリプターとして経験を積み、1997年に結婚。
同年、ノーランが監督した短編「Doodlebug」を皮切りに、初長編「フォロウィング」(98)、アカデミー脚本賞と編集賞にノミネートされてノーランの名を一躍世界に知らしめた長編第2作「メメント」(00)の製作を手がけ、以降クリストファー・ノーランの全監督作でプロデューサーを務める(ドキュメンタリー短編「Quay」を除く)。
2001年、映画製作会社シンコピー・フィルムズをノーランとともに設立。「ダークナイト」(08)、「インセプション」(10)、「インターステラー」(14)、「ダンケルク」(17)などの話題作を次々に世に送り出す。伝記映画「オッペンハイマー」(23)はは第96回アカデミー賞で作品賞ほか同年度最多7部門を受賞し、プロデューサーとして作品賞のオスカー像を手にした。